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vanitas 蘆田 裕史(編) - アダチプレス
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vanitas (ヴァニタス) 巻次:No. 002

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四六変形判
232ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-908251-02-3   COPY
ISBN 13
9784908251023   COPY
ISBN 10h
4-908251-02-9   COPY
ISBN 10
4908251029   COPY
出版者記号
908251   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2013年6月
書店発売日
登録日
2015年9月25日
最終更新日
2024年2月24日
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目次

foreword

interview
西尾美也
北山晴一
ここのがっこう

paper
南後由和 陳列とキュレーション ── ユニクロ、コムデギャルソン、デミアン・ハースト」
成実弘至 21世紀スローファッション試論
津田和俊 生きのびるための衣服」
渡辺洋平 衣服論事始め ── 衣服と時間あるいはメゾン・マルタン・マルジェラと反時代的なもの
小林嶺 まなざしに介入するファッション ── 「ショー」という観点から
関根麻里恵 リアルクローズ化する「マンガファッション」(公募)

international perspective
研究機関紹介
IFM・パリモード研究所(フランス)
展覧会紹介
スペクター ── ファッションが振り返るとき
衣服は現代的か?
マダム・グレ、芸術へ至るクチュール
ベルギーファッション ── アントワープスタイル
フィレンツェ・ビエンナーレ
書籍紹介
ジャック・ローラン『着衣のヌード、脱衣のヌード』
エンリコ・クリスポルティ『未来派とファッション ── バッラとその他の作家たち』
ジョアン・エントウィスル『ファッションの美的経済学 ── 衣服とモデルにおける市場と価値』
フレッド・デイヴィス『ファッション、文化、アイデンティティ』
研究者紹介
『vestoj』

critical essay
星野太 ハトラ ── 「中性的なもの」の力学
蘆田暢人 「雲のような場所」を巡って ── ASEEDONCLÖUD試論
HACHI JUNYA SUZUKI / chloma ── ネット以降の時代
三村真由子 Ka na ta の身体を活かす服(公募)

afterword

前書きなど

日本にはファッションの批評がない、としばしば言われる。ファッションは文化として認められないことがよくあるが、その理由の一端はここにあるのではないだろうか。ファッションがビジネスであることを謳いながら、「ファッションに批評は似合わない」と言われることもある。だが、現代では美術も音楽も映画も文学もおしなべてビジネスとしての側面をもっており、ファッションだけが特権的な立場にあるわけではない。

とはいえ、批評の不在を嘆いていても何も始まらない。われわれに出来ることはただひとつ、がむしゃらにでも進むことである。過去も、現在も、未来もすべて引き受けよう。たとえそれが無謀な試みに見えようとも。

批評はひとつの制度であり、それを一朝一夕に確立することは難しい。本誌は「批評誌」を謳っているが、狭義の「批評」におさまるものではない。研究者による論文もあれば、デザイナーによる試論もある。インタビューもあれば、海外のファッション研究の紹介もある。一見すると「批評」以外のものが多いように思われるかもしれない。だが、これらはすべて批評の構築のためにある。われわれは現在だけでなく、10年後、50年後を同時に視野に入れている。大仰な表現かもしれないが、批評を根付かせるためにはそのくらいの時間が必要だろう。だが、まず第一歩を踏み出さねば物事は始まらない。

この『vanitas』という小さな一歩が、大きなうねりを生み出すことを願う。

(本誌「foreword」より)

著者プロフィール

蘆田 裕史  (アシダ ヒロシ)  (

1978年、京都生まれ。京都大学大学院博士課程研究指導認定退学。国立国際美術館、京都服飾文化研究財団などを経て京都精華大学ポピュラーカルチャー学部専任講師。共著に『現代芸術の交通論』(丸善出版、2005年)、『ファッションは語りはじめた』(フィルムアート社、2011年)『A REAL UN REAL AGE』(パルコ出版、2012年)、『現代芸術の交通論』(丸善出版、2005年)、共訳に『無機的なもののセックス・アピール』(平凡社、12年)など。ファッションのギャラリー「gallery110」、本と服の店「コトバトフク」の運営メンバーも務める。ブログ:http://changefashion.net/blog/ashida

水野 大二郎  (ミズノ ダイジロウ)  (

1979年、東京生まれ。2008年、英国王立ロイヤルカレッジオブアート・ファッションデザイン博士課程後期修了。芸術博士(ファッションデザイン)。慶應義塾大学環境情報学部准教授。京都造形芸術大学 ウルトラファクトリー・クリティカルデザインラボ ディレクター、DESIGNEAST実行委員、Inclusive Design Now実行委員、FabLab Japanメンバー。共著に『リアル・アノニマスデザイン』(学芸出版社、2013年)、『x‐DESIGN』(慶應義塾大学出版会 (2013年)、『FABに何が可能か』(フィルムアート社、2013年)、『インクルーシブデザイン』(学芸出版社、2014年)など。多岐に渡り社会とデザインを架橋する実践的研究に従事している。ウェブサイト:http://www.daijirom.com

上記内容は本書刊行時のものです。