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ぐらもくらぶシリーズ2

あゝ浅草オペラ 写真でたどる魅惑の「インチキ」歌劇

小針 侑起(著)
発行:えにし書房

A5判   228頁  並製
価格 2,500円+税

ISBN 978-4-908073-26-7   C0076
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2016年5月
書店発売日 2016年5月16日
登録日 2016年3月11日

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書評掲載情報

2016-09-02 週刊読書人  
評者:小針侑起=自著紹介
2016-07-17 朝日新聞  朝刊
評者:保阪正康(評論家)

紹介

頗る非常・驚勿、29歳にして浅草オペラ研究の第一人者、「平成のペラゴロ」による浅草オペラ本の決定版!
浅草オペラ100年記念各種関連企画をぶっちぎり、先陣切って緊急出版。未発表の貴重な秘蔵写真200余枚を収載し、田谷力三・高木徳子・藤原義江・浦辺粂子・榎本健一・二村定一など、浅草オペラから輩出した大スターたちの知られざるデビュー当時の記録から、浅草オペラに関する盛衰を詳細に綴る歴史資料価値の高い一冊。
西洋文明とデモクラシー、モダンガール・モダンボーイなど、大正ロマン・大衆芸能の粋が100年の時を経てよみがえる。

目次

1 浅草オペラ略史
2 浅草オペラと大正カストリ文化
3 大正文化とお伽歌劇
   お伽歌劇の在り方
4 東京少女歌劇物語
5 アヴァンギャルド・浅草
   パンタライ社の登場
6 「女軍出征」考
   歌舞劇「女軍出征」伊庭孝・作
   「女軍出征」について
7 或るバレリーナの生涯〜澤モリノ
8 浅草オペラ女優・浦辺粂子!?
9 考証・浅草オペラの歌手
   浅草で上演された創作オペラ
  「カフェーの夜」「家庭の平和」「嘘の世の中」「唖旅行」「勧進帳」「アーティスト・ライフ」
  「芸術家」「沈鐘」「ベラ・エスパナ」「細君来い」「若いニナさん」「新婚旅行」
10 浅草オペラスター名鑑  
  清水金太郎/田谷力三/石井漠/岸田辰弥/高田雅夫/柳田貞一/堀田金星/藤村梧朗/町田金嶺/大津賀八郎/澤マセロ/杉寛/戸山英二郎/北村猛夫/二村定一/高木徳子/安藤文子/清水静子/天野喜久代/井上起久子/原せい子/木村時子/河合澄子/岡村文子/岩間百合子/明石須磨子/相良愛子/松山浪子/堺千代子/高井ルビー/伊庭孝/佐々紅華/獏与太平/内山惣十郎/小生夢坊

 フォトコラム1 「帝国劇場歌劇部」
 フォトコラム2 「浅草オペラの出版物」
 フォトコラム3 「原信子歌劇団」
 フォトコラム4 「根岸歌劇団」

前書きなど

あとがき

 今回の出版に当たって、私が心に置いていたのは日本オペラの黎明期を克明に記録するということよりも、大正時代の庶民の生の声が聞こえて来るような、食べ物やトイレの臭いが鼻をついて来そうな、雑然とした浅草六区の街を読者の方に思い浮かべていただけるようなものを書きたいということであった。それ故ゴシップ記事を掘り起こしすぎた感もあり、甚だ心許ない限りである。とはいえ歴史書である以上正確を期すのは当然で力量不足のため、年号や俳優たちの動向などの裏付けに思いのほか時間がかかり、省略さぜるを得ない部分が多々できてしまったことは遺憾であると共に反省点でもある。読者の皆様のご叱正を待つばかりである。

 サブタイトルに使用した「インチキ歌劇」という言葉であるが、昭和初期には既に使用されていた造語であり、本を上梓するにあたって私が考案した言葉ではない。また、この「インチキ歌劇」という言葉を使用したことについては、決して浅草オペラを卑下したり、浅草オペラ関係者が築き上げた地位を陥れるものではなく、むしろ浅草オペラへの溢れ出る愛着から名付けたものであることを特にご理解いただけたらと思う。

 浅草オペラが隆盛を極めた大正時代からおよそ百年の時が経過してしまった。浅草オペラに関わっていた人たちも鬼籍に入り、また観客としてオペラ俳優たちに声援を送っていたペラゴロたちも存命してはいないだろう。十数年ほど前に浅草オペラ研究の先輩・清島利典先生と歓談していた時、「私が『日本ミュージカル事始め』を出版する時、既に二十年遅かったか……と思ったものです」と言っておられたことを忘れることができない。そんな実質的な浅草オペラの風化とは裏腹に、近年では浅草オペラに対する評価が高まって来ていることも事実で、二〇一一年九月に私が出演した浅草オペラのトークイベント(ぐらもくらぶ主催)は満員札止となり、二〇一四年九月に「浅草オペラの再興を」のスローガンのもと知人が立ち上げた東京オペレッタジゴロという劇団の旗揚げ公演も大盛況だったようである。私は小学六年生の頃から図書館で借りてきた増井敬二先生の書『浅草オペラ物語』を読み耽り、高校生時代には本格的な研究を始め、多くの浅草オペラ関係者の御遺族にお世話になってきた。藤村梧朗さん、明石須磨子さん、澤モリノさん、田谷力三さん、岸田辰弥さん、町田金嶺さん、小生夢坊さん、奈良八重子さん、河合丸目郎さん、谷崎歳子さん等々の御遺族の方たちと奇跡的に巡り合うことが出来、浅草オペラを超えたお付き合いをさせていただいたり、今でも事あるごとに文通をさせていただいたりしている。また私事であるが、私の祖父の兄も終戦直後に舞踊家・石井みどり先生の紹介で石井漠先生にお世話になった一人であることを、偶然に祖父から聞かされ度胆を抜かれたこともあった。人生の早いうちから浅草オペラとの深い縁が結ばれていることに気づき、それに向かって歩んでこれた私は幸運だったとしか言いようがない。この出版はそんな浅草オペラ人生の、集大成ではなく一つのけじめとして(資料不足により未完成の原稿や各方面に配慮して書くことが憚られた俳優たちのプライベートなど、まだまだ書き残したことは山のようにある)、皆様のおかげで挫けずになんとかやってきました、というご報告になればよいと思っている。また私の拙い文章だけでは当時の雰囲気が伝わらないだろうと、特にご遺族の方の御厚意により町田金嶺さんの遺品の一部や私が所有する未公開の写真を多く掲載することもできたので、当時の空気を存分に味わっていただけたら幸いである。(以下略)

版元から一言

浅草オペラ関連の基本図書。金字塔です。

著者プロフィール

小針 侑起(コバリ ユウキ)

小針侑起
浅草オペラ研究家。
1987年生まれ。幼少期よりSPレコードを中心とした流行歌史の研究、女優に重点を置いた映画史の研究、浅草オペラの研究を進める傍ら、東京タレントクラブ会長であった故・大内良明に師事。執筆活動、トークショー出演の他、NHKや宝塚歌劇などの時代考証なども行う。

上記内容は本書刊行時のものです。