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愛国とレコード
幻の大名古屋軍歌とアサヒ蓄音器商会
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年11月10日
- 書店発売日
- 2014年11月5日
- 登録日
- 2014年8月28日
- 最終更新日
- 2024年2月15日
紹介
アサヒ蓄音機商会を中心とした、戦前軍歌のレーベル写真と歌詞の詳細な解説。
《目次》
主な収録内容
時局小唄:噫従軍記者の歌
(血染の鉄筆)
時局歌:航空大行進曲
時局国民歌:雪の戦線
時局小唄:防空の歌
時局小唄:陸戦隊行進曲
時局小唄:リットンぶし
(認識不足も程がある)
時局小唄:昭和青年愛国歌
時局小唄:昭和青年神軍歌
流行歌:躍進節
新流行小唄:日満おどり
流行歌:輝く大満洲
連盟小唄:十三対一(名誉の孤立)
愛国歌:祖国の前衛
愛国歌:若しも召集令が下ったら
軍歌:上海陸戦隊の歌
軍歌:南京陥落祝勝歌
軍歌:凱旋(あな嬉し喜ばし)
愛国歌:漢口陥落だより
軍歌:軍艦行進曲
軍歌:爆撃千里
描写劇:五・一五事件 血涙の法廷 (海軍公判)
前書きなど
「戦争は商機だ、ドンドン軍歌を売りだせ!」。アサヒ蓄音器商会は、大正時代から
昭和戦前期にかけて名古屋に存在したローカル・レコード会社である。代表的なレー
ベルとして「ツルレコード」と「アサヒレコード」を擁し、首都圏・関西圏の大手
企業に伍さんとして、次々に尖鋭的な企画を打ち出していったことで知られる。
軍歌とはそもそも日清戦争以来「儲かる商品」であった。ナショナリズムに燃え
立つ民衆はこれ以上ない軍歌の消費者だったからだ。そこで、日本の企業は明治時
代から我先に軍歌を濫造し、金銭を稼いでいたのである。従って、ツル・アサヒの
軍歌は、ローカルでありながら、実はユニバーサルでもある……例えば、我々の身
近に低劣な「愛国コンテンツ」が存在しないだろうか。低劣とバカにするのは結構。
だが、その実力は決して無視できない。大名古屋の軍歌はまさにその論拠となるの
ではないだろうか。
版元から一言
辻田真佐憲最新刊!
アサヒ蓄音機商会を中心とした、戦前軍歌のレーベル写真と詳細な解説。異色の文化研究本!
上記内容は本書刊行時のものです。