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節英のすすめ 脱英語依存こそ国際化・グローバル化対応のカギ

木村 護郞 クリストフ(編著 | 編著)
発行:萬書房

四六判   288頁  並製
定価 2,000円+税

ISBN 978-4-907961-09-1   C0080
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2016年12月
書店発売日 2016年12月10日
登録日 2016年11月19日

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書評掲載情報

2017-02-16 週刊新潮  2017/2/16号

重版情報

2刷 出来予定日:2017-11-30

紹介

英語ができなきゃダメの脅迫観念から自由になり、節度をもって英語を使おうよ!と脱英語依存をすすめる。なぜ節英なのか、英語の光と影をさまざまな角度から検証。英語を飼いならす、りんご(隣語)をかじろう、意外と日本語でいける等々、節英の具体的な方法も満載、セツエイを国際語に!と提案する。節英から世界の別の姿が見えてくる。

目次

第1部 なぜ「節英」なのか――国際語としての英語の裏側

○導入:英語の光と影

第1章 節電から節英へ

 節電の意義/「不足」ではなく「過剰」に対して/過剰な英語依存!?/「ポジティブ思考」をこえて/「節英」とは何か

《コラム1》日本で原発と英語の普及がが同時進行したのは偶然?

第2章 「9・11」と英語

 「9・11」は何を指すのか/国際的な連帯感の断絶/英語の問題としての「9・11」/英語の「安全神話」の崩壊

《コラム2》外国語教育から見た安保法制論議の落とし穴

第3章 「自国化」による情報伝達の屈折

 ドイツの「フクシマ」報道/日本におけるドイツの「エネルギー転換」報道/国際ニュースにおける英語圏の役割/英語圏バイアス/英語圏=世界?

第4章 共通語の限界 

 ことばが通じれば理解し合える?/内側の視点と外側の視点/外からの視点では見えないもの/国際ニュースの三つのバイアス

第5章 言語運用力の格差

 「ネイティブ」はここが違う!/「違い」が生み出す効果/「ネイティブ」同士・非「ネイティブ」同士の格差

《コラム3》国際会議の英語事情

第6章 では、どうしたらいいのか

 もっと英語を?/努力主義で大丈夫か/言語的格差社会をめざすのか/何を犠牲にするのか/バイアスの拡大/成り上がり戦略でうまくいかないわけ

《コラム4》節電してみました


第2部 節英はどのようにできるのか

○導入:英語は薬!

第7章 英語を飼いならす――「国際英語」という発想 

 「ネイティブなみ」は現実的で妥当な目標か/「共通語としての英語」/めざすはわかりやすさ/ネイティブ英語に代わる国際基準とは/ネイティブに国際英語を教えよう!/国際英語の効果と限界

《コラム5》カタカナ語の功罪

第8章 国際語としての英語とどうつきあうか
 
 何をしたいかを明確に/共通語(国際語)よりも現地語優先で/恥ずかしがらずに/他者の力を借りつつ/多様性を尊重する/節英五か条

第9章 りんご(隣語)をかじろう

 異なる視点への気づき/言語の社会的な相対性/知のポートフォリオを豊かにする/養子言語と言語分業社会/お勧めのりんご――手話とエスペラント

《コラム6》Ĉu vi estas Esperantisto?――ブラジルでの出会い

第10章 多言語とどうつきあうか

 第一条 何をしたいかを明確に/第二条 共通語(国際語)よりも現地語優先で/第三条 恥ずかしがらずに/第四条 他者の力を借りつつ/第五条 多様性を尊重する/五か条を応用してみると

《コラム7》理系研究者の言語事情――英語オンリーは非効率

第11章 意外と日本語でいける

 日本語による国際化/日本語の国際化/日本語のための国際化/国際語としての日本語

《コラム8》日本語話したいのに――話してもらえない在日外国人

第12章 日本語をもっと活用するために

 通翻訳は使い得/漢字の功罪/言語は意味だけではない

《コラム9》当世留学生日本語事情


おわりに――私たちはどの方向をめざすのか

 エネルギーと言語の二つの方向性/行動の節英/構造の節英/セツエイを国際語に!

前書きなど

 ……本書では、「もっと英語やらないと」といった、よくいわれることとは逆に、英語の使いすぎを控える「脱英語依存」こそが国際化、地球規模化にうまく対応するカギだ、ということをさまざまな角度から考えていくつもりです。/「グローバル化時代」に対応するためにはひたすら英語力を高めていくしかない、あるいは、英語ができなければこれからの「グローバル化社会」でやっていけない、といった強迫観念から自由になろうよ! というのが本書の基本的な主張です。(「はじめに」より)

著者プロフィール

木村 護郞 クリストフ(キムラ ゴロウ クリストフ)

1974年名古屋生まれ。上智大学外国語学部ドイツ語学科教授、大学院グローバル・スタディーズ研究科国際関係論専攻教員。専門は言語社会学、言語教育学。主に少数言語の維持・活性化、異言語間コミュニケーションを研究している。
主要著書に『言語にとって「人為性」とはなにか』(三元社、2005年、単著)、『媒介言語論を学ぶ人のために』(世界思想社、2009年、共編)、『言語的近代を超えて』(明石書店、2004年)、『マイノリティとは何か』(ミネルヴァ書房、2007年)、『バイリンガルでろう児は育つ』(生活書院、2008年)、『外国研究の現在と未来』(上智大学出版、2010年)、『言語意識と社会』(三元社、2011年)、『多言語主義再考』(三元社、2012年)(以上共著)など。

上記内容は本書刊行時のものです。