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多様な学びのかたち 近世日本の教育遺産群を世界遺産に 五十嵐敬喜(編著) - ブックエンド
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多様な学びのかたち 近世日本の教育遺産群を世界遺産に (タヨウナマナビノカタチ キンセイニホンノキョウイクイサングンヲセカイイサンニ)

歴史・地理
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A5判
縦210mm 横148mm 厚さ10mm
重さ 336g
168ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-907083-68-7   COPY
ISBN 13
9784907083687   COPY
ISBN 10h
4-907083-68-8   COPY
ISBN 10
4907083688   COPY
出版者記号
907083   COPY
Cコード
C0040  
0:一般 0:単行本 40:自然科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年3月16日
書店発売日
登録日
2021年3月15日
最終更新日
2021年3月16日
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紹介

江戸時代、「泰平の御代」と呼ばれた世界史的にも稀有な社会を支えたのが、藩校、郷校、寺子屋などの多様な学びの場。リテラシーの向上によって、人々は身分を超えて情報を共有し、近代へとつながる経済や産業の発展や社会の安定を生み出した。本書は、世界遺産登録を目指す6つの資産──足利学校、閑谷学校、弘道館・偕楽園、咸宜園・豆田町の魅力を紹介し、自由で闊達な日本の学びの姿を明らかにする。

目次

目次
第一章 「近世日本の教育遺産群」の歴史と概要
近世日本の教育遺産群とはなにか_藤尾隆志(水戸市教育委員会)
近世日本の学習と教育のネットワーク_橋本昭彦(国立教育政策研究所)

第二章 座談会
近世日本の「学び」を世界遺産に
松浦晃一郎、岩槻邦男、五十嵐敬喜、西村幸夫、橋本昭彦、江面嗣人

第三章 多様な学びの場と日本の文化
近世日本の学びにみる多様性と自主性_岩槻邦男(人と自然の博物館名誉館長)
藩の自治と藩校:儒教をめぐって_五十嵐敬喜(法政大学名誉教授)
近世庶民のリテラシー:小咄から見る江戸の文字環境_大石 学(東京学芸大学名誉教授)

第四章 世界遺産登録に向けて
弘道館と偕楽園の教育遺産の魅力:教育遺産の視点から_水戸市
近世の学校の原点、足利学校_足利市
凛とした空間で学ぶ 閑谷学校_備前市
近世最大の私塾と学びの町、咸宜園と豆田町_日田市
教育遺産群の建造物と創造的活用_江面嗣人(岡山理科大学特任教授)
「教育遺産群」をめぐる議論:学びのかたちをめぐって_西村幸夫(國學院大学教授)

前書きなど

自由で闊達な日本の学びの場
 近年、日本の近世にたいする見方は大きく変わってきました。とくに「泰平の御代」と呼ばれた江戸時代は、初期や幕末を除けば大きな戦いもほぼない、世界史的にみても稀有な社会でした。また、「鎖国」や武士が支配する「身分制度社会」という印象が強いものの、民出身から武士への身分の移動や、身分を超えた広範囲な人々の交流などに目を向ければ、近世日本ならではの民主的な営みも見えてきます。
 このような社会を支えたのが、近世日本の教育遺産群です。規模も学ぶ人の層も内容も異なる多様な学びの場が日本全国に広がり、社会で活躍する優秀な指導者や人材を育て、また教育のネットワークを築いていました。リテラシーの向上によって人々は情報を共有し、支配機構や自治組織を円滑に運営することで、経済や産業の発展や社会の安定を生み出しました。
 本書は、「近世日本の教育遺産群」として世界遺産登録を目指す六つの資産──足利学校(栃木県足利市)、閑谷学校(岡山県備前市)、弘道館・偕楽園(茨城県水戸市)、咸宜園・豆田町(大分県日田市)の概要と魅力を紹介し、自由で闊達な日本の学びの源流を明らかにするものです。

版元から一言

世界遺産登録をめざす「近世日本の教育遺産群」を通じて、藩校から寺子屋まで、身分を超えた多様な学びの場を生み出した江戸の社会と、世界史的にも稀有な日本の自由で闊達な学びの源流を知る一冊。

著者プロフィール

五十嵐敬喜  (イガラシ タカヨシ)  (編著

五十嵐敬喜:1944年山形県生まれ。法政大学名誉教授、日本景観学会会長。弁護士、元内閣官房参与。「美しい都市」をキーワードに、住民本位の都市計画のありかたを提唱。神奈川県真鶴町の「美の条例」制定など、全国の自治体や住民運動を支援する。著書に『世界遺産ユネスコ精神 平泉・鎌倉・四国遍路』(編著、公人の友社)など。

岩槻邦男  (イワツキ クニオ)  (編著

岩槻邦男:1934 年兵庫県生まれ。兵庫県立人と自然の博物館名誉館長、東京大学名誉教授。世界自然遺産候補地の考え方に係る懇談会座長。日本人の自然観にもとづく地球の持続性の確立に向けて積極的に発言している。94 年日本学士院エジンバラ公賞受賞。2007年文化功労者。16年コスモス国際賞受賞。著書に『生命系』(岩波書店)、『ナチュラスヒストリー』(東大出版会)など。

松浦晃一郎  (マツウラ コウイチロウ)  (編著

松浦晃一郎:1937年山口県出身。第8代ユネスコ事務局長。外務省入省後、経済協力局長、北米局長、外務審議官を経て94 年より駐仏大使。98 年世界遺産委員会議長、99 年にはアジアから初のユネスコ事務局長に就任。著書に『世界遺産─ユネスコ事務局長は訴える』(講談社)、『国際人のすすめ』(静山社)など。

西村幸夫  (ニシムラ ユキオ)  (編著

西村幸夫:1952 年福岡県生まれ。神戸芸術工科大学教授。東京大学先端科学研究センター所長などを経て現職。日本イコモス国内委員会前委員長。専門は都市計画、都市保全計画、都市景観計画。著書に『西村幸夫 風景論ノート』(鹿島出版会)、『都市保全計画』(東大出版会)、『世界文化遺産の思想』(共著、東大出版会)など。

大石学  (オオイシ マナブ)  (

大石学:1953年東京都生まれ。独立行政法人日本芸術文化振興会監事、東京学芸大学名誉教授。専門は日本近世史。NHK大河ドラマをはじめ、テレビ、映画、マンガなど、歴史作品の時代考証で知られる。著書に『江戸の教育力』(東京学芸大学出版会)など。

橋本昭彦  (ハシモト アキヒコ)  (

橋本昭彦:1959年大阪府生まれ。国立教育政策研究所総括研究官、足利市世界遺産検討会議座長。専門は比較教育史。中世から現代にかけての学校の変容について探求している。著書に『江戸幕府試験制度史の研究』(風間書房)など。

江面嗣人  (エヅラ ツグト)  (

江面嗣人:1951年東京都生まれ。岡山理科大学建築歴史文化研究センター長・特担教授。文化庁主任文化財調査官を経て現職。専門は日本建築史、文化財修復、町並み保存。著書に『近代の住宅建築』(至文堂)、『復興のエンジンとしての観光』(共著、創成社)など。

藤尾隆志  (フジオ タカシ)  (

藤尾隆志:1976年兵庫県生まれ。水戸市教育委員会歴史文化財課世界遺産推進室世界遺産係長。世界遺産を担当。専門は日本近世史。

渡邉隆行  (ワタナベ タカユキ)  (

渡邉隆行:1973年福岡県生まれ。日田市教育委員会咸宜園教育研究センター研究・啓発係主幹(総括)。運営・公開を担当。専門は日本考古学。

久保賢史  (クボ ケンジ)  (

久保賢史:1960年栃木県生まれ。足利市教育委員会文化課文化財保護・世界遺産推進担当主幹。専門は平安時代文化史。

新井一史  (アライ カズチカ)  (

新井一史:1979年岡山県生まれ。備前市教育委員会文化振興課学芸員。専門は日本中世史。

上記内容は本書刊行時のものです。