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忘れられた農村問題研究者 関矢留作 ―人と業績― 船津 功 - 亜璃西社
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忘れられた農村問題研究者 関矢留作 ―人と業績―

発行:亜璃西社
A5判
528ページ
上製
価格 7,500円+税
ISBN
978-4-906740-23-9
Cコード
C3061
専門 単行本 農林業

出版社在庫情報
在庫僅少
初版年月
2015年9月
書店発売日
登録日
2016年9月20日
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紹介

昭和初頭、日本共産党初期の指導的幹部でマルクス主義理論家の野呂栄太郎とならび、労働者・農民運動の実践的論陣の列にいた北海道江別市野幌出身の農村問題研究者・関矢留作。本書は初の遺稿集として、生前に発表したすべての原稿を集成。さらに、故・船津功札幌学院大学名誉教授が蒐集した書簡類などの資料と未完に終わった評伝を収載し、それぞれに解説を附したものです。
日本資本主義論争史上に一定の位置を占める思想家・理論家、そして運動家でありながら、早逝したために「忘れられた思想家」となった関矢。実践的農民運動に携わったその実像を明らかにする本書は、日本資本主義論争史の研究に新たな光を当てるものとなります。

目次

はしがき 田端宏
第一部 関矢留作遺稿集「農業問題と農民運動」
Ⅰ 農業・農村問題関係
農業問題研究の任務と方法に就て/農業問題に関する二三の論点について/危機に於ける日本農業(一)/土地所有関係に於ける最近の特徴について──危機に於ける日本農業 (二)──/日本農村の最近の状態/米価暴落と農村/村に住むの弁/越後村沿革史小誌
Ⅱ 農民運動関係
左翼農民組合運動当面の諸問題(一)── 全農第三回大会を前にして ──/左翼農民組合運動当面の諸問題(二)── 全農第三回大会を前にして ──/小作争議……最近の発展傾向/全農第一主義に就て
Ⅲ 小作料と農民生活
小作料に関する覚書 (一)/《遺稿》小作料に関する覚書(二)/農民の家族とその生活(一)/農民の家族とその生活(二)/《解説》関矢留作遺稿集「農業問題と農民運動」について◇桑原真人
第二部 関矢留作小伝および書簡類
Ⅰ 船津功「忘れられた思想家・関矢留作──昭和初期の社会主義運動家の生涯」
  《解説》船津功「忘れられた思想家・関矢留作」について◇桑原真人
Ⅱ 関矢マリ子『関矢留作について』
  《解説》関矢マリ子『関矢留作について』について◇ 桑原真人
Ⅲ 関矢留作から妻マリ子宛ての獄中書簡
  《解説》関矢留作から妻マリ子宛ての獄中書簡について◇北明邦雄
Ⅳ 哲学、自然科学などの研究に関する或る若くして世を去つた学者の書簡(新島繁編)
  《解説》哲学、自然科学などの研究に関する或る若くして世を去つた学者の書簡(新島繁編)について◇北明邦雄
 関矢留作略年譜(北明邦雄編)
 関矢留作著作目録(桑原真人編)
付記──船津功氏を偲んで
 船津氏と関矢留作研究会について 北明邦雄
 船津さんと関矢夫妻 関口明
  あとがき 船津由紀子
  編著者・執筆者紹介

著者プロフィール

船津 功  (フナツ イサオ

 1944年、前橋市生まれ。札幌学院大学名誉教授。中央大学文学部史学科卒業。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得。1990年、札幌学院大学人文学部教授。2013年、定年退職。明治維新史や北海道近代史を研究。著作に『北海道議会開設運動の研究』(北海道大学図書刊行会、1992)、『歴史学と民衆史運動』(北海道出版企画センター、1994)、共著に『北海道の歴史』第2版(山川出版社、2010)。2014年12月、死去。

関矢留作  (セキヤ トメサク

 昭和前期の農民運動家。江別市野幌出身。野幌開拓に貢献した北越殖民社創始者の一人、関矢孫左衛門の子。東京帝国大卒業後、総同盟関連団体「産業労働調査所」に所属し、農民部を担当。昭和4年、全農戦闘化協議会に参加し、「農民闘争」誌上に論文を執筆。翌年、共産主義青年同盟の関係で検挙される。昭和8年に出所後、北海道で農業に従事。同11年、32歳で死去。

田端 宏  (タバタ ヒロシ

 1933年、東京府生まれ。北海道教育大学・道都大学名誉教授。北海道大学文学部卒業。1968年、北海道大学大学院文学研究科博士課程中途退学。主な著作は『蝦夷地から北海道へ』(編著、吉川弘文館、2004)、『北海道の歴史』第2版(共著、山川出版社、2010)、『新版 北海道の歴史(上)』(共著、北海道新聞社、2011)、『アイヌ民族の歴史』(共著、山川出版社、2015)など。

桑原 真人  (クワバラ マサト

 1943年、愛媛県生まれ。札幌大学および札幌大学女子短期大学部学長。横浜市立大学文理学部卒業。1968年、北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。主な著作は『近代北海道史研究序説』(北海道大学図書刊行会、1982)、『平野弥十郎 幕末・維新日記』(編著、北海道大学出版会、2000)、『北海道の歴史がわかる本』(共著、亜璃西社、2008)、『北海道の歴史』第2版(共著、山川出版社、2010)、『アイヌ民族の歴史』(共著、山川出版社、2015)など。

北明 邦雄  (キタメ クニオ

 1947年、北海道生まれ。前北海高等学校校長。北海学園理事。北海道大学文学部卒業、1972年、北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。主な著作・論文は「北中時代の野呂栄太郎」(『北海』第17号、1984)、『北海百年史』(編集・執筆、北海学園、1986)、『一にも押せ、二にも押せ 北海相撲部88年の軌跡』(2014)、他に北海道平和委員会編『松井愈平和運動論文集』(編集、1997)、『未来への架け橋 被爆者の証言第四集』(編集、2016)など。

関口 明  (セキグチ アキラ

 1947年、北海道生まれ。前札幌国際大学人文学部教授。北海道教育大学卒業。1980年、北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。主な著作は『蝦夷と古代国家』(吉川弘文館、1992)、『古代東北の蝦夷と北海道』(吉川弘文館、2003)、『北海道の歴史』第2版(共著、山川出版社、2010)、『北海道の古代・中世がわかる本』(共著、亜璃西社、2015)、『アイヌ民族の歴史』(共著、山川出版社、2015)など。

上記内容は本書刊行時のものです。