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横議横行論
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年3月
- 書店発売日
- 2016年2月26日
- 登録日
- 2015年12月8日
- 最終更新日
- 2017年8月3日
書評掲載情報
2016-05-27 |
週刊読書人
評者: 大野光明=日本学術振興会特別研究員PD・歴史社会学・社会運動論専攻 |
2016-03-27 | 東京新聞/中日新聞 |
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紹介
「瞬間の前衛」たちによる横断結合を!
抑圧的な権力、支配システムのもとで人々はいかに結集し、蜂起するのか。
全共闘、明治維新、おかげまいり、横巾の乱、文化大革命、ロシア革命、ナチズムなど
古今東西の事象と資料を渉猟し、
群衆、都市文化、組織、情報、戦争、身体、所作/作風などあらゆる側面から考証、
「名もなき人々による革命」の論理を極限まで追究する。
目次
Ⅰ 横議横行論
Ⅱ 群衆は増殖する
Ⅲ レーニンと組織戦略
Ⅳ ゲッベルスの大衆操作
Ⅴ 仮面と変身―― サブカルチュアの政治経済学のためのノート
Ⅵ 異化する身体の経験―― 全共闘世代について
Ⅶ 差別について何を語りうるか
Ⅷ 横議横行論(続)
あとがき
解説 一九六八年 持続と転形 酒井隆史
前書きなど
猪俣津南雄『横断左翼論と日本人民戦線』の私が書いた序文にはこうある。
「この(横断左翼の)理論は当時の運動に多大な害毒を流していた分裂主義および解党主義に対するきびしい実践的批判の性格をもっていたがゆえに、当時の全運動の根本的弱点を照射する鏡となるとともに、進行するファシズム下に最後の抵抗としてくりひろげられた統一運動を深部から意味づけるひとつの重要な理論たりえたのであった。惜しむらくは、時すでにおそく、日本人民戦線は萌芽のうちに暴圧をこうむって潰滅し、猪俣も獄に病んで志半ばにして斃れ去った」
いま横議横行から横断左翼までを振り返ってみる理由というのは、またしても右翼的反動の時代を迎えつつある中で、タテ社会ではないヨコの抵抗組織、そこからくる新しいヨコ社会のありかたを展望してみようという思いからなのである。
――「横議横行論」より
版元から一言
本書がなぜいま読まれなければならないか? 自己愛と高慢の情動で充塡された日本語空間――津村喬たちが「国=語」と名づけた――の外に脱出し、わたしたちのスタイルをあらためて獲得するためにほかならない。
――「解説」(酒井隆史)より
上記内容は本書刊行時のものです。