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資本の専制、奴隷の叛逆
「南欧」先鋭思想家8人に訊くヨーロッパ情勢徹底分析
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年2月
- 書店発売日
- 2016年1月22日
- 登録日
- 2015年12月8日
- 最終更新日
- 2016年1月22日
書評掲載情報
2016-07-22 |
週刊読書人
評者: 郷原佳以=東京大学准教授・フランス文学専攻 |
2016-04-08 |
週刊読書人
評者: 松本潤一郎=就実大学教員・フランス思想専攻 |
2016-03-13 |
朝日新聞
評者: 中村和恵(明治大学教授) |
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重版情報
2刷 | 出来予定日: 2016-03-21 |
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紹介
安倍自公政権下のここ日本で誰もが知ることになったのは、今日の資本にとって民衆は「搾取し続けるために生かしておくべき“労働者”」であることをやめ「死ぬまで収奪し尽くすべき“奴隷”」になったという事実だ。
本書の各論者が、ギリシャとスペインを軸に現代ヨーロッパの「物質的構成」について展開する分析で「金融独裁」「植民地主義」「内戦」「カタストロフ」といった言葉で語るのもまた、資本による民衆のこの奴隷化にほかならない。
メトロポルの奴隷たちはいかに叛逆するのか。
いかにして彼らは攻勢に転じ「制度」を奪還するのか。
21世紀のコミュニズムは“自己組織化するアンダークラス”とともに到来するだろう。
目次
Ⅰ ヨーロッパ
「危機」の政治化 サンドロ・メッザードラ
論考 ブリュッセルの「一方的命令」とシリザのジレンマ
エチエンヌ・バリバール/サンドロ・メッザードラ/フリーダー・オットー・ヴォルフ
資本の戦争的本性とその回帰 マウリツィオ・ラッザラート
集団的知力の自己組織化のために フランコ・ベラルディ(ビフォ)
論考 「ヨーロッパ」を名実ともに消し去ろう フランコ・ベラルディ(ビフォ)
Ⅱ スペイン/ギリシャ
「大衆」は突破口を探し求めている――ギリシャとスペイン フアン=ドミンゴ・サンチェス=エストップ
新たな闘争サイクル――スペイン① ラウル・サンチェス=セディージョ
論考 野生的で構成的な民主主義のために アントニオ・ネグリ/ラウル・サンチェス=セディージョ
「匿名の政治」の出現とその運命――スペイン② アマドール・フェルナンデス=サバテル
論考 文面的政治と文学的政治――政治的フィクションと15Mについて
アマドール・フェルナンデス=サバテル
「バルサロナ・アン・クムー」とは何か――スペイン③ パンチョ・ラマス
論考 侵入の世代 パンチョ・ラマス
侮辱された人々による「ファック・オフ!」――ギリシャ スタヴロス・スタヴリデス
論考 シンタグマの後で スタヴロス・スタヴリデス
解説 現代南欧政治思想への招待 廣瀬 純
版元から一言
スペイン、ギリシャ、イタリアの最先端政治理論家たちがポスト産業資本時代の「絶望するヨーロッパ」をラディカルに分析する。
ディストピアに身を沈めユートピアへ突き抜けよ。
上記内容は本書刊行時のものです。