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JRC ト・日・他 書店
直接取引:あり
68年5月とその後
反乱の記憶・表象・現在
原書: May '68 and its afterlives
四六判
456ページ
上製
定価
4,300円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年11月
- 書店発売日
- 2014年10月30日
- 登録日
- 2014年7月24日
- 最終更新日
- 2021年3月31日
紹介
世界的な反乱の時代を象徴する出来事、「68年5月」。
50年代末のアルジェリア独立戦争から、21世紀のオルタ・グローバリゼーション運動に至る半世紀のなかで、この反乱はいかに用意され、語られてきたか。
フランス現代思想と社会運動を俯瞰しつつ、膨大な資料を渉猟して描かれる「革命」のその後(アフターライフ)。
目次
はじめに
第Ⅰ章 ポリスによる歴史
社会学とポリス 棍棒 アルジェリア人のフランス
第Ⅱ章 さまざまな形態、さまざまな実践
専門化批判 「ベトナムはわれらが工場内に! 」 虎穴に入る 表象の幻想
第Ⅲ章 違う窓に同じ顔
報復と審判 反第三世界主義と人権 テレビ哲学者たち
第Ⅳ章 コンセンサスが打ち消したもの
日本語版補遺 いまを操ること
アメリカナイズされるフランスの「五月」 イスラエルというフィルター
版元から一言
(「はじめに」より)
本書は、「68年5月」が、その後さまざまに描かれて、どのように攻撃されてきたのかを扱っている。出来事としての「5月」が、みずからを抹殺しようとする動きにどのように抗してきたのか。「5月」の消去をもくろむ社会の側での忘却と私物化、あれこれと解説する社会学者、そして当時の記憶を独り占めしようとする元学生運動指導者に対して、「5月」がその出来事としての重要性を主張し、あるいは確立することで、今日までいかにして持ちこたえてきたか。(…)
本書がたどるのは、社会的記憶と忘却/捏造を具体的に表現するものの歴史である。なぜなら「5月」の記憶の管理――出来事の政治的意義が解説や解釈で骨抜きにされるプロセス――こそ、40年以上を経た現在に「1968年」が提起する歴史的問題の核にあるからだ。
上記内容は本書刊行時のものです。