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神話・狂気・哄笑 マルクス・ガブリエル(著/文) - 堀之内出版
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鍬谷   書店
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神話・狂気・哄笑 (シンワ キョウキ コウショウ) ドイツ観念論における主体性 (ドイツカンネンロンニオケルシュタイセイ)
原書: Mythology Madness and Laughter: Subjectivity in German Idealism

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発行:堀之内出版
四六判
360ページ
上製
価格 3,500円+税
ISBN
978-4-906708-54-3   COPY
ISBN 13
9784906708543   COPY
ISBN 10h
4-906708-54-4   COPY
ISBN 10
4906708544   COPY
出版者記号
906708   COPY
Cコード
C0010  
0:一般 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2015年11月
書店発売日
登録日
2015年11月4日
最終更新日
2020年2月24日
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書評掲載情報

2016-07-02 シェリング年報  第24号
評者: 菅原潤
2016-04-17 毎日新聞
評者: 斎藤環(精神科医、筑波大学教授)
2016-02-12 週刊読書人
評者: 中川明才=同志社大学准教授・哲学専攻
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重版情報

4刷 出来予定日: 2018-11-10
3刷 出来予定日: 2018-05-01
2刷 出来予定日: 2017-01-25
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自然主義批判、ポストモダン批判は相対主義を乗り越えて現代哲学を更新するのか。
いま注目の若手研究者・斎藤幸平氏が2015年にいち早く日本に紹介したマルクス・ガブリエル氏の哲学を知る原点の1冊です。
ご好評により、2018年二度目の重版となりました。

紹介

アメリカにおけるヘーゲル・ルネッサンスの賑わいと、フランスのメイヤスーに代表される思弁的実在論の新展開。本書は今ドイツでもっとも注目を浴びる若き天才が、ジジェクとともにドイツ観念論の古典再解釈を通じて、そうした現代思想の新潮流を敢然と批判する。しかし、その展開は批判だけに留まらず、「存在論」を再び哲学の中心に据えることで世界を新たな理解へと導く。ドイツでブームとなっているガブリエルの書籍『なぜ世界は存在しないのか』のダイジェスト版論文の翻訳も特別収録。
本書は、2018年にドイッチャー記念賞を受賞し話題となった斎藤幸平氏が出版を企画し、監訳の一人を務めている。

目次

日本語版へのまえがき 7
 マルクス・ガブリエル
緒論 ポスト・カント的観念論への回帰を求めて 13
 マルクス・ガブリエル スラヴォイ・ジジェク
第一章 反省という神話的存在 35
―ヘーゲル、シェリング、必然性の偶然性について
 マルクス・ガブリエル
1 仮象―ヘーゲルの反省論
2 神話という思考以前の存在
  ―反省の限界についてのシェリングの考察
3 必然性の偶然性
第二章 二つの自由をめぐる規律訓練 179
―ドイツ観念論における狂気と習慣
    スラヴォイ・ジジェク
1 ヘーゲルの習慣
2 自己のオート―ポイエーシス〔自己―制作〕
3 何も指示しない表現
4 習慣、動物、人間
第三章 フィヒテの哄笑 233
    スラヴォイ・ジジェク
1 フィヒテの自我からヘーゲルの主体へ
2 絶対者と現象
3 フィヒテ的な賭け
4 障害(Anstoß)と事―行(Tat-Handlung)
5 分割と限定
6 有限な絶対者
7 定立された前提
付録 「なぜ世界は存在しないのか」 315
 マルクス・ガブリエル
訳者解説 329
あとがき 342
参考文献 353
索引 356

前書きなど

本書の第一の意義は、何よりも現在ドイツで注目を集めている気鋭の哲学者マルクス・ガブリエルの著書の最初の翻訳書籍であるということであろう。本書には、二十代(執筆当時)とは思えぬ驚くべき読書量に裏打ちされた、ガブリエルのきわめてオリジナルかつ明快なドイツ観念論の歴史の再構築が記録されているだけでなく、二○一三年に出版されドイツではベストセラーとなっている『なぜ世界は存在しないのか』(Warum es die Welt nicht gibt(Berlin: Ullstein, 2013))につながる重要な洞察を数多く見いだすことができる。さらに、メイヤスーに対する批判、ラディカル・デモクラシー、科学主義批判といった、いわゆる「ドイツ観念論」との関連で論じられることの少ない現代的な問題への示唆を含んだ、若さ溢れる野心的な論文であり、ガブリエルの思想が単なる「流行りもの」ではないということが、一読していただければ十分に理解していただけると思う。
ジジェクについては紹介するまでもないだろうが、現在影響力のある哲学者の中で唯一といってよいほど、ドイツ観念論についての深い見識を持ち、かつその現代的意義を語ることのできる哲学者である。本書では、ヘーゲルの人間学と後期フィヒテに取り組んでいるが、主体や自我の受動性に着目するその議論は、ガブリエルのドイツ観念論解釈と共鳴し合っている。
(あとがきより)

上記内容は本書刊行時のものです。