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歴史のなかのドイツ外交
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2019年8月9日
- 登録日
- 2019年7月18日
- 最終更新日
- 2021年1月17日
紹介
気鋭の研究者6名が、第二帝政期から現代に至るドイツ外交の〝転換点〟に焦点を当て、新たなドイツ外交史像を描いた力作。
執筆者=板橋拓己、妹尾哲志、飯田 洋介、北村 厚、河合 信晴、葛谷 彩
目次
総 論
第1章 ビスマルク外交から「新航路」政策へ
――ヘルゴラント・ザンジバル協定にみるドイツ外交の継承と変容――【飯田洋介】
はじめに
1 ビスマルク外交におけるヘルゴラント
2 ビスマルク外交における東アフリカ――連携と衝突
3 カプリーヴィ政権下での条約交渉
おわりに――ドイツ外交におけるヘルゴラント・ザンジバル協定の位置づけ
第2章 シュトレーゼマン外交の東方政策
―ドイツ・ポーランド清算協定を中心に――【北村 厚】
はじめに
1 戦間期ポーランドにおけるドイツ人マイノリティ問題
2 シュトレーゼマン外交とマイノリティ保護政策
3 ドイツ・ポーランド清算交渉の展開
4 国際連盟での攻勢とドイツ・ポーランド清算協定の締結
おわりに
第3章 「西側結合」と「宰相民主主義」
――ルクセンブルク補償協定をめぐるアデナウアー外交――【板橋拓己】
はじめに
1 「接近と和解」に向けて
2 「危機の連続」の交渉
3 協定批准をめぐる争い
おわりに
第4章 ブラントの「東方政策」と対ポーランド関係
――ワルシャワ条約調印への道――【妹尾哲志】
はじめに
1 戦後西ドイツ外交と対ポーランド関係
2 ブラント政権の「東方政策」とワルシャワ条約調印への道
おわりに――戦後独ポ関係改善の土台として
第5章 東ドイツ外交の成果と限界
――両独基本条約交渉(一九六九~七二年)を例に――【河合信晴】
はじめに――東ドイツ外交はドイツ外交の逸脱例なのか?
1 一九六〇年代後半における東ドイツをめぐる国際環境
2 両独首脳会談の開催と「冷却期間」(Denkpause)
3 権力交代と両独交渉の進展
4 両独基本条約交渉と東ドイツ外交
おわりに――東ドイツ外交の成果とその位置づけ
第6章 「回帰」する歴史?
――統一ドイツ外交政策論争における「覇権国」の位相――【葛谷 彩】
はじめに
1 シェーンベルガー「意に反した覇権国」をめぐる論争
2 ゲッペルト:「半覇権国」のディレンマとしての「ドイツ問題」の再来
3 クンドナニ「ドイツのパワーの逆説」:地経学的半覇権国としてのドイツ
4 ミュンクラー「中央に位置する大国」:地政学の復活?
おわりに
あとがき
索引(人名・事項)
上記内容は本書刊行時のものです。