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福岡地方史研究 第55号

歴史・地理 ラノベ

福岡地方史研究(編集)
発行:花乱社

A5判   176頁  並製
価格 1,500円+税

ISBN 978-4-905327-78-3   C0021

奥付の初版発行年月 2017年8月
書店発売日 2017年9月1日
登録日 2017年8月23日

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紹介

今年は「明治150年」にあたり、同時に薩長同盟150周年、大政奉還150周年である。本特集では歴史における勝者と敗者、近代化とは何かを問い直し、また、福岡市の明治百年記念事業が今日とどうつながっているかを考察する。

目次

■特集:明治150年
 幕末政治史の対立点と開鎖問題(力武豊隆)
 草莽 戸原継明論(上):明治九年秋月の乱への一道程(師岡司加幸)
 福岡藩士の長崎遊学(石瀧豊美)
 福岡市の明治百年記念事業を回顧する:「産学官」の連携と市民総意(八尋國臣)
■論文
 幕末久留米藩における田中久重の大砲製造(下):在来技術により造り上げられた施条後装(河本信雄)
■研究ノート
 古代の銅生産(製錬と精錬)について:律令体制下の豊前国の動向(中村修身)
 もう一人の渡り陶工高原五郎七を追って(副島邦宏)
 小倉空襲試論 「戦意」を中心とした一考察(梶原康久)
■インタビュー
 昭和と共に歩んだ人生:台北高射砲隊への配属と復員(藤本隆士)
■研究余滴/歴史随想
 十返舎一九における手鎖五十日の影響についての一考察(下畑博明)
 宝暦度朝鮮通信使と福岡藩:副使船事故の真相は!?(今村公亮)
 天の岩戸隠れ神話の起源について:玄界灘で起こった日没帯食が神話の原体験か?(山口哲也)
 古文書蒐集折々譚 その1(宮 徹男)

古文書入門講座 その六 宝暦年中の倹約令と農民統制(鷺山智英)
【本の紹介】修験道のエコロジカルな本質:『修験道文化考』(師岡司加幸)
歴史散歩スナップ/会員の本の紹介
短信往来(大野会美子、河本信雄、山下龍一)
編集後記/例会卓話記録

前書きなど

■特集にあたって
 本号は「明治一五〇年」を特集名とした。特集の冒頭、いささか説明を加えておこう。
 一九六七(昭和四十二)年は明治百年、二〇一七年は明治一五〇年に当たる。一八六八(慶応四)年一月、鳥羽・伏見の戦いに始まった戊辰の内乱(戊辰戦争)は翌一八六九(明治二)年五月、箱館五稜郭の戦いで幕を下ろした。この間、一八六八年九月八日(太陽暦の十月二十三日)の改元で明治が始まる。江戸から明治への転換を経て、中央集権を確立し、近代国家として歩み始めたのである。有名な狂歌に「上からは明治だなどといふけれど、治まるめい(=明レ治)と下からは読む」というのがあるが、内乱進行中に生まれた明治は、その後も騒擾・内乱・戦争が絶えることはなかった。
 明治初年には一揆・騒擾が頻発し、福岡県では一八七三(明治六)年に筑前国全体を舞台にした筑前竹槍一揆(十万人参加と言われる)が起こった。そのほか、内乱や対外戦争などの大きな出来事だけを数えても、佐賀の乱(明治七年)、萩の乱・秋月の乱・神風連の乱(明治九年)、西南戦争(明治十年)、日清戦争(明治二十七、八年)、日露戦争(明治三十七、八年)、米騒動(大正七年)、満州事変(昭和六~八年)、五・一五事件(昭和七年)、二・二六事件(昭和十一年)、日中戦争(昭和十二~二十年)、太平洋戦争(昭和十六~二十年)と続く。一九四五(昭和二十)年の敗戦(大日本帝国の崩壊)は明治元年から数えて七十八年目に当たる。
 戦後の復興を経て、一九六八(昭和四十三)年十月二十三日、明治の改元から百周年の日に、政府(佐藤内閣)は日本武道館で明治百年の記念式典を実施した。これに対し、歴史学界から復古主義を警戒する反対の声があがった。前年には「紀元節」が国民の祝日「建国記念の日」として復活していた。明治百年は戦争体験や価値観、歴史評価を抜きには向き合えなかったのだ。
 百年を節目に、松本清張監修の『明治百年100大事件』(上・下、三一書房)が出版され、原書房の資料集『明治百年史叢書』の刊行が始まった(現在四七一巻まで出ている)。
 二〇一七年は薩長同盟一五〇周年、「大政奉還一五〇周年」(勤王・佐幕を問わず、京都市ほか関係する二一自治体が連携)であり、二〇一八年は戊辰戦争一五〇周年、明治維新一五〇周年で「平成の薩長土肥連合」として鹿児島・山口・高知・佐賀各県が記念イベントを行っている。二〇一七年は西南戦争一四〇周年でもある。時間のくくり方はさまざま、立場もさまざまだが、あらためて歴史を振り返る機会となっていることは確かだ。
 本特集では期せずして歴史における勝者と敗者、近代化とは何かを問い直すことになった。また、福岡市の明治百年記念事業が今日とどうつながっているかを思い起こすものともなった。

著者プロフィール

福岡地方史研究(フクオカチホウシケンキュウ)

福岡地方史研究会は、1962年の発足。福岡にあって地方史や郷土史に関心を持つ人々によって結成された、民間の自主的な研究団体。発足以来、学界と在野の交流によって相互に情報を交換し、会員個々が研究を重ね研鑽を積む。研究テーマは地方史に限らず、広く文化史・社会史・民俗学に及び、対象となる時代も原始・古代・中世・近世・近現代と各時代の研究者が所属。有志による「古文書を読む会」の活動は『福岡藩朝鮮通信使記録』の刊行に結実し、2001年2月、福岡県文化賞を受賞。月1回の定例研究会を開き、年1冊会報(本誌)を発行する。

上記内容は本書刊行時のものです。