....
【利用可】
書店員向け情報 HELP
ドミニカ共和国日本人農業移住者50年の道 青雲の翔
発行:游学社
A4判
376ページ
並製
価格
6,500円+税
- 初版年月日
- 2009年10月
- 書店発売日
- 2009年10月31日
- 登録日
- 2016年7月25日
- 最終更新日
- 2016年7月26日
前書きなど
ドミニカ共和国への移住第一弾として、昭和31年7月、28世帯185人がドミニカへと船出しました。それから3年間で249家族1319名が農業移住者として入植しました。(中略)
移住募集要項に示されたような肥沃な農耕地などは存在せず、農地300タレアの無償譲渡も果たされずにきました。その後、私たちは農地配分をめぐって長い間日本政府と話し合いをしてきましたが、いっこうに進展せず、日本政府のこれまでの対応に対し移住者の間には不信感が広がりました。残念ではありますが、平成12年7月18日、移住者(帰国者を含む)125人は日本政府に対し、これまでの約束不履行に対する賠償を求める裁判を起こしました。
祖国を訴えることは、私たち移住者にとって偲びがたい思いでありましたが、問題解決への対応に応じない国へ厳しい認識を迫るには、この方法しかなかったのです。(中略)
今後も小泉前(当時)首相の「詫び状」に示された救済策の履行を見守り、真実を叫び続けていきますし、心に受けた傷には時効がないのです。(嶽釜徹「はじめに」より)
版元から一言
「カリブ海の楽園」を信じて海を渡ったドミニカ移住者たちを待っていた苛酷な現実。棄民とまでいわれた国策ドミニカ移民とは何だったのか。移住50執念の2009年に移住者たちの手で編纂された貴重な資料集。当事者たちの手記、証言、インタビュー、次世代の声、国賠訴訟裁判関連資料、年表ほか。
上記内容は本書刊行時のものです。