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戦争の思い出 ヘレン・N・メンドーサ(著) - メディアイランド
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戦争の思い出 (センソウノオモイデ) 日本占領下で生き抜いたフィリピン少女の物語 (ニホンセンリョウカデイキヌイタフィリピンショウジョノモノガタリ)
原書: Memories of the War Years: Teenager Girl's Life in Philippines under Japanese Rule

歴史・地理
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四六判
縦187mm 横129mm 厚さ14mm
重さ 240g
194ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-904678-86-2   COPY
ISBN 13
9784904678862   COPY
ISBN 10h
4-904678-86-9   COPY
ISBN 10
4904678869   COPY
出版者記号
904678   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年4月
書店発売日
登録日
2018年3月14日
最終更新日
2018年6月12日
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書評掲載情報

2018-06-19 毎日新聞    朝刊  千葉版
評者: 加藤昌平(毎日新聞記者)
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紹介

1941年、戦争が始まった。
太平洋戦争の中、日本占領下のフィリピンで、地方都市に暮らす、一人の少女が経験した3年余。恐怖と憎しみの中でも、日本人兵士との人間らしい交流があった。
当時の日記からよみがえる戦争の実相。もう一つの「この世界の片隅に」。

目次

はじめに
本書によせて リカルド・トロタ・ホセ

第1章 フィリピンに戦争がやってきた 1941年
第2章 占領と混乱の時代に適応する 1942年
第3章 パナイ島を離れ、首都マニラへ 1943年
第4章 ビガアでの忘れらられない思い出 1944年
第5章 戦争が終わり、新生活に踏み出す 1945年

略年譜

解説 日本占領下の「日常」と「非日常」永井均

訳者あとがき

前書きなど

まえがき

 この本には、日本がフィリピンを侵略した時に私の家族が経験したことや、日本の占領下そして第二次世界大戦の末期に送った生活について書きました。フィリピンの歴史の重要な時期に、フィリピン人が経験したほんの一部の様子を垣間見てもらいたかったからです。それ以上に、本書を通じて、戦争という「諸国家の崩壊」の時代にあった、人類の違った一辺から見たの物語を伝えたかったからです。

 戦争とは、一体何なのでしょう。犠牲者と侵略者の両方にもたらされた破壊、戦争が引き起こす非人間性をぜひ知っていただきたいのです。

 ヘレン・メンドーサ

二〇一六年十一月

版元から一言

本書の著者は、元フィリピン大学教授のヘレン・N・メンドーサ博士です。
著者自身が高校生だった時の日記を元に、太平洋戦争当時、日本に占領されていたフィリピンの地方都市の市民生活について、書かれております。
同作品は、2016年にマニラ市で出版され、評判となりました。
占領下の恐怖や憎しみだけではなく、日本人兵士との人間的な交流もリアルに描かれています。いわば、フィリピン版の『この世界の片隅に』とも言える内容です。
翻訳は、マニラ在住の澤田公伸氏が担当されました。

太平洋戦争当時の日比関係については、広島市立大学平和研究所の永井均教授(講談社メチエ『フィリピンBC級戦犯裁判』で第25回アジア太平洋賞受賞)にご執筆いただきました。
今後、経済的、政治的、また人的にも交流が深まる日本とフィリピンとの相互理解に役立つ作品でございます。

著者プロフィール

ヘレン・N・メンドーサ  (ヘレン エヌ メンドーサ)  (

1925年サンボアンガ市生まれ。
税関に務める父親の転勤で1941年4月にイロイロ市に転居し、イロイロ国立高校に編入。
同年12月に太平洋戦争が勃発して間もなく学校が閉鎖される。
終戦後にマニラ市のファー・イースタン大学の高校課程に編入、卒業し、そのまま大学課程に進学する。
同大学を卒業後はアメリカに留学して英米文学を学ぶ。
1952年にスタンフォード大学から修士号、66年にミネソタ大学から博士号を取得した。1953年からフィリピン大学の英文学・比較文学科で教鞭をとり始め、後に学科長を務めた。
大学を退職してからは、環境保護活動家として非政府組織(NGO)にも関与し、環境NGOネットワーク組織「フィリピン気候変動ネットワーク」の議長も務めた。
著書に Childhood Memories of Zamboanga (Quezon City: KEN INC.,2013)などがある。

澤田 公伸  (サワダ マサノブ)  (

1962年、大阪生まれ。
1989年、大阪外国語大学(現大阪大学)外国語学部フィリピン語専行コースを卒業後、同大学大学院(南アジア・オセアニア地域研究専攻)に進学し、93年に修士号を取得。
この間、1991年から92年まで国費留学生としてフィリピン大学大学院の修士課程に1年間留学。
1996年よりマニラ首都圏マカティ市にある邦字紙「まにら新聞」で記者として働き始める。
2000年からは同新聞の嘱託記者となる一方、タガログ語講座やフリーランスで通訳・翻訳業務にも従事する。
著書に『ことたびフィリピノ語』(白水社、2007年)、
共著に『ゼロから話せるフィリピン語・会話中心』(白水社 2007年)、
共訳書に『物語 マニラの歴史 (ニック ホアキン著、明石書店、200)などがある。

永井 均  (ナガイ ヒトシ)  (解説

1965年、米国カリフォルニア州生まれ。
立教大学大学院文学研究科博士課程後期課程満期退学。博士(文学)。
現在、広島市立大学広島平和研究所教授。
2016年6月から17年3月までフィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学アテネオ・アジア研究センター(ACAS)で客員教授を務める。専攻は日本近代史。
主な著書に『フィリピンと対日戦犯裁判(岩波新書、2013年)
『フィリピンBC級戦犯裁判』(講談社、2013年、第5回アジア太平洋賞特別賞受賞)
共著に『近現代日本の戦争と平和』現代史料出版、2011年、
『日記に読む近代日本』第5巻(吉川弘文館、2012年)
『フィリピンを知るための64章』(明石書店、2016年)
共編著に『遠山郁三日誌』(山川出版社、2013年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。