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戦争の思い出
日本占領下で生き抜いたフィリピン少女の物語
原書: Memories of the War Years: Teenager Girl's Life in Philippines under Japanese Rule
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年4月
- 書店発売日
- 2018年4月25日
- 登録日
- 2018年3月14日
- 最終更新日
- 2018年6月12日
書評掲載情報
2018-06-19 |
毎日新聞
朝刊 千葉版 評者: 加藤昌平(毎日新聞記者) |
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紹介
1941年、戦争が始まった。
太平洋戦争の中、日本占領下のフィリピンで、地方都市に暮らす、一人の少女が経験した3年余。恐怖と憎しみの中でも、日本人兵士との人間らしい交流があった。
当時の日記からよみがえる戦争の実相。もう一つの「この世界の片隅に」。
目次
はじめに
本書によせて リカルド・トロタ・ホセ
第1章 フィリピンに戦争がやってきた 1941年
第2章 占領と混乱の時代に適応する 1942年
第3章 パナイ島を離れ、首都マニラへ 1943年
第4章 ビガアでの忘れらられない思い出 1944年
第5章 戦争が終わり、新生活に踏み出す 1945年
略年譜
解説 日本占領下の「日常」と「非日常」永井均
訳者あとがき
前書きなど
まえがき
この本には、日本がフィリピンを侵略した時に私の家族が経験したことや、日本の占領下そして第二次世界大戦の末期に送った生活について書きました。フィリピンの歴史の重要な時期に、フィリピン人が経験したほんの一部の様子を垣間見てもらいたかったからです。それ以上に、本書を通じて、戦争という「諸国家の崩壊」の時代にあった、人類の違った一辺から見たの物語を伝えたかったからです。
戦争とは、一体何なのでしょう。犠牲者と侵略者の両方にもたらされた破壊、戦争が引き起こす非人間性をぜひ知っていただきたいのです。
ヘレン・メンドーサ
二〇一六年十一月
版元から一言
本書の著者は、元フィリピン大学教授のヘレン・N・メンドーサ博士です。
著者自身が高校生だった時の日記を元に、太平洋戦争当時、日本に占領されていたフィリピンの地方都市の市民生活について、書かれております。
同作品は、2016年にマニラ市で出版され、評判となりました。
占領下の恐怖や憎しみだけではなく、日本人兵士との人間的な交流もリアルに描かれています。いわば、フィリピン版の『この世界の片隅に』とも言える内容です。
翻訳は、マニラ在住の澤田公伸氏が担当されました。
太平洋戦争当時の日比関係については、広島市立大学平和研究所の永井均教授(講談社メチエ『フィリピンBC級戦犯裁判』で第25回アジア太平洋賞受賞)にご執筆いただきました。
今後、経済的、政治的、また人的にも交流が深まる日本とフィリピンとの相互理解に役立つ作品でございます。
上記内容は本書刊行時のものです。