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働かざるもの、飢えるべからず。 小飼弾(著/文) - サンガ
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働かざるもの、飢えるべからず。 (ハタラカザルモノウエルベカラズ) だれのもでもない社会で、だれもが自由に生きる――社会システム2.0 (ダレノモデモナイシャカイデダレモガジユウニイキルシャカイシステムニイテンゼロ)

新書
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発行:サンガ
新書判
縦173mm 横105mm 厚さ10mm
重さ 170g
240ページ
並製
定価 750円+税
ISBN
978-4-904507-99-5   COPY
ISBN 13
9784904507995   COPY
ISBN 10h
4-904507-99-1   COPY
ISBN 10
4904507991   COPY
出版者記号
904507   COPY
Cコード
C0230  
0:一般 2:新書 30:社会科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2012年1月
書店発売日
登録日
2012年6月20日
最終更新日
2014年10月9日
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目次

はじめに・・・・・・2
第1章 なぜいま、貧困があるのか
人間は、なにも作っていない・・・・・・030
作っているのはだれ?
「ヒト」は寄生生物
人間は収奪するだけ
貧富の二極化は「還流不全」の不幸・・・・・・033
いまの貧困は人間でいえば血行不良
富が一極集中するメカニズム
生き残れる会社・・・・・・036
きびしい選択肢をクリアできる会社とは
お金持ちはみんなの総意
トリクルダウンは嘘・・・・・・038
一極集中の免罪符は無効
お金持ちは不安だらけ
貧困を生み出すメカニズム・・・・・・040
資本主義の功績
二極化が苦しむ構造

第2章 社会相続という決定弾
弾流「還流」社会システムの提案・・・・・・044
「貧困対策」の迷走
集めすぎたものを社会に還流
「社会に還流」の方程式――社会相続・・・・・・046
豊かさのサイクル
還流は「得」、貯めるのは「損」
死後に還流したっていい
相続税100%
ベーシック・インカム導入論・・・・・・050
ストック・インカムとフロー・インカム
死んでから払うほうが痛くない
社会相続のおいしい効用
ベーシック・インカムと世帯課税・・・・・・054
ベーシック・インカム公社に遺産を集める
世帯収入で考える
扶養から共同家計へ・・・・・・056
「扶養」という意識の貧困
扶養から「家族」へ
社会相続を補完するもの・・・・・・058
若い人に所得移転を
跡継ぎは頑張れ!
還流社会システムの弱点克服① 人間の移動・・・・・・060
移民もOK!BIは人口調節機能
海外流出は心配なし
日本語の呪縛
還流社会システムの弱点克服② 法人税・・・・・・063
「法人」という抜け道
法人税はゼロに
海外の株主には保有税をかける
子孫に残すべきは能力・・・・・・066
成功者が子どもに託すもの

第3章 所有から利用へ
お金の不思議な特性・・・・・・070
ものを作り豊かになる社会の終焉
思考実験「貧富の差」
お金の効用を最大にする方法・・・・・・073
まとめて使う
さらに効用を上げるには
明らかになった本当のお金の最大効用
「作る」と「使う」・・・・・・075
お金を「使う」ための仕組み
お金を「作る」に使う
「色」をつける
心理上の幻――「搾取と階級」・・・・・・077
不平等はある
不平等を生み出しているもの
階級という心理設定
「お金を持っている」人はいるのか・・・・・・079
お金はレンタルしている
理想は死ぬとき財産ゼロ
金は天下のまわりもの・・・・・・081
使い切れないお金
所有の手間から解放される
お金の所有コスト
「所有」から「利用」へ切り替える・・・・・・083
所有の利点
所有の不幸
好きなときに、必要なものを、好きなだけ・・・・・・084
「手間」を考える
豊かな社会を自由に使う
自分の使う公共財は、「無駄」ではなくて「便利」
もっとも大事な公共財は人・・・・・・086
一人一人が公共財
間接福祉から直接福祉へ
直接配る
「もっとも効率的な方法」という知恵・・・・・・089
必要なものがわかるのか?
国にはなにもわからない
土地は所有しなくても問題ない・・・・・・091
土地という魔力の本質
変質した土地の意味
「所有」から「利用」へ
所有するメリットはなくなっていく・・・・・・093
所有を求める心理
「所有」が無意味になる時間

第4章 労働2.0
どう分配するかという問題・・・・・・098
共産主義は生産を無視する
生産性の向上=失業しやすさ
働くことに罰は成り立たない・・・・・・100
失業者の二重苦
「働き方」が問題か?
働くこと自体が報酬・・・・・・101
「働きたくて」働く
それでも働く人はたくさんいます
それって努力の結果?
高収入は「運」次第
努力は報われません・・・・・・104
努力の目標って・・・・・・
長期のスパンの産業はもうない
もう努力程度では報われない
社会の転換点・・・・・・106
工業国家の行く末
努力社会の矛盾
働くだけじゃ儲からない
供給する側の足を引っ張らない社会へ
努力は報われない
努力の限界
努力教と自己責任教・・・・・・110
あなたは「YES」と答える?
それって自己嫌疑
「一心不乱」が本当の報酬
食う量は変わらないから
正解は使いつくされる・・・・・・112
成熟したからこそベーシック・インカム
「わからない」と「わかった」社会
日本のいまの段階
「好きであること」が成功の条件・・・・・・114
好きな人が、好きなことを、好きなだけやる
使い切れない分はみんなにまわす
仕事のゲーム化をもっと徹底する・・・・・・116
エディットしかできない
「観客」という社会参加
1円の壁・・・・・・118
ネットで味を占めた0円
超えられなかったらもう一回
飢えがない社会、稼ぎへのこだわりがない社会へ

第5章 経済=物理+心理
大矛盾・・・・・・124
お金の方程式――物理学と心理学
情報は使っても減らない
あげても減らないお金=あげると豊かになれるお金
お金の物理学と心理学のいいとこ取りを
物理学の部分は社会にお任せ

第6章 エネルギーがパケホーダイになる日
エネルギーは「弾流」社会のキーポイント・・・・・・130
いかにエネルギーを自由にするか
エネルギーは「配られるもの」へ
脱・石油のエネルギー構想・・・・・・132
石油の罪
ほかのエネルギーで大丈夫!
要は採取と分配の問題
「弾流」社会のエネルギー構想・・・・・・134
太陽の不足分は天然ガスで補う
オランダの轍を踏まない
原子力はライフサイクルコストが難点
太陽エネルギーは無料
倍々ゲームで普及していくと10年後は
エネルギーがパケホーダイ状態に・・・・・・139
5年で構造転換は起きる
わが家の屋根が電力工場になる!

第7章 幸せは使っても減らない
所有の意味がなくなる・・・・・・144
土地はすべて公有地に
おれVS社会から「おれたちの社会へ」へ・・・・・・145
「おれたちのもの」という意識へ
「おれ」から「おれたち」へ
世のゼイ金を減らす・・・・・・148
「持つ」から「使う」へ
無駄にがめるな!
私有財産不可侵が示唆するもの・・・・・・149
19世紀といまならどっち?
社会の損失を考える
いちばん大きなやつに持たせてみんなで使うのがいちばん得・・・・・・150
公共のものは無条件であるべき
だれに持たせるべきか
まちがいなく未来がいい・・・・・・152
いまと100年後ならどっち?
暗黒時代とは本当の危機
社会の能力の最大化が幸福・・・・・・154
できないことが、できるようになっていく
効用を与える時代
効用とはなにか・・・・・・156
iphoneの二重の意味
効用対物品の変化
仮想現実の効用・・・・・・157
まだ未熟な仮想現実
バーチャルな世界で満足できるかっこよさ
フィジカルゼロは無理
個人レベルでも能力向上が幸福・・・・・・159
比べるということ
幸福の定義
意識の進化は効用重視へ・・・・・・160
われわれが本当に欲しているもの
人類は進化している
「かっこいい」の定義・・・・・・162
餓鬼にはなるな
見栄は「効用」ペースにはろう
正しいかっこよさを目指そう!
自分サイズという美意識
お金持ちにメリットはあるのか・・・・・・166
お金持ちは、もはやあまりおいしくない
金持ちと貧乏人の差・・・・・・なんて
お金持ちが手に入れられるのは時間
宇宙に行きたい人は止めません
お金の効用を最大化

第8章 デフォルトYesの世界へ
作り出そうとする人の足を引っ張らない社会に・・・・・・172
デフォルトNOの「許認可制」
デフォルトYESの許認可は高度
許認可制が必要なもの・・・・・・174
命にかかわるものは許認可制で
「デフォルトNO」にすべきもの
デフォルトYESのものは好きに任せる・・・・・・176
死なないものはどんどんYES
デフォルトYESは市場に任せる

第9章 その教育、プライスレス――ベーシック・インカムをふまえた教育システム
「豊かな社会」の定義・・・・・・180
お金で買えないもの
未来が早く来る社会
貧困層をなくす本当の意味・・・・・・181
未来を希望できないのが貧困
1人の発見がみんなのものに
社会全体の「成功衝突断面積」を上げよう!・・・・・・183
貧困層はかわいそうではない
1人より100人の論理
豊かな社会のための条件・・・・・・184
社会のパフォーマンスを下げるな!
フリーの教育
お金がもらえる労働のクオリティ
政府はインフラしかできない
「受験」は免許・「商売」は毎日がテスト
ベストでない人もだれがベストかわかる
貧困終結宣言・・・・・・189
あらためて貧困の定義
貧困は終結する

第10章 安心して死のう
負い目を感じる老後から、自由に生きられる老後へ・・・・・・192
老人は恩恵をうけるべし
老人の意識が変わる
定年=寿命・・・・・・194
年金はブレーキ
しがみつかない老後
昇進課税という幻想・・・・・・195
ノッチをなくす
段差と不安をなくす
人生の定年を自分で設定する・・・・・・197
延命放棄という発想
延命の有償化
がんは自然死・・・・・・198
老後の極みを生きる
自然の流れにさおささない
自然死のオプションも選択できるように・・・・・・200
寿命をまっとうするソフトランディング
選択肢を与えよ
人生最後の時間の生き方をもっと積極的に選択する・・・・・・201
ただ長生きすればいいのか
命のタイマーが切れたとき
命の延長料金
明日が永遠にあったら、ちゃんと生きるだろうか・・・・・・204
「長生き」という生き方
今日やるべきことと明日まで待つこと
無理やり作れる明日
医療費の改造・・・・・・206
医療費の自己負担は一律であるべき
ホームドクターの役割
共有地の悲劇という課題・・・・・・208
医療費は無料にはできない
リソースの有限性

「死」のとき・・・・・・209
「死ぬのは苦しい」=「生きたい」ではない
延命したければ自分で必死にやるのもいい
死に方を選べるようになるまでは手厚く
妊婦が救われず、いたずらな延命が流行る不健全
最後の1割に生涯の7割5分が要る
安心して死ねる社会へ・・・・・・215
社会からの無言の圧力
幸せな社会の基本原則
世代間対立がなくなる社会へ・・・・・・215
子孫に美田を遺さず
すばらしき人生設計

第11章 ぼくらの宿題
正解のない世界の中で・・・・・・220
政府はばかでいい
政府はただ配ることに徹する
最大の難関、ローカルミニマム問題・・・・・・222
全体最適を目指す!
団塊ジュニアは搾取者になるか?
ベーシック・インカムへの批判はクリアした
谷をくぐるのが嫌だとトップに行けない・・・・・・225
「みんな幸せ」の山頂へ
土地にはしがみつけない
田舎からのリタイア
「弾流」社会は世界の潮流
世界水準か日本水準か
先の見えない中国
ベーシック・インカムで世界に先鞭をつける
ニーズからウォンツへ
あとがき・・・・・・230

著者プロフィール

小飼弾  (コガイダン)  (著/文

1969年生まれ。ブロガー、プログラマー、投資家。カリフォルニア大学バークレー校中退。オン・ザ・エッジ(現ライブドア)のCTO(取締役最高技術責任者)を務めた。現在、ディーエイエヌ有限会社代表取締役。2004年に開始したブログ「404 Blog Not Found」は月間100万ページビューを誇る。著書に『弾言』『決弾』『未来改造のススメ一脱「お金」
時代の幸福論」(岡田斗司夫氏との共著)(以上アスペクト)、『小飼弾の「仕組み」進化論』(日本実業出版社)、『空気を読むな、本を読め。小飼弾の頭が強くなる読書法』(イースト・プレス)、『新書がベスト』(ベストセラーズ)など。

上記内容は本書刊行時のものです。