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鍬谷|地方小
直接取引:あり(自社)
夏目漱石の見た中国
『満韓ところどころ』を読む
発行:集広舎
四六判
296ページ
並製
価格
2,500円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年4月
- 書店発売日
- 2019年4月15日
- 登録日
- 2019年3月27日
- 最終更新日
- 2019年4月19日
書評掲載情報
2019-06-16 |
熊本日日新聞
評者: 黒川創 |
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紹介
満韓旅行から110年──。漱石の民族差別意識(レイシズム)の有無をめぐって議論百出の紀行文『満韓ところどころ』を、10人の気鋭の漱石研究者がその足跡をたどりながら今日的読み直しの意義を問う。
【著者一覧】
西槇偉
平野順也
坂元昌樹
劉静華
屋敷信晴
金貞淑
申福貞
原武哲
李哲権
濱田明
目次
まえがき
第一章 大連の日の下で
第二章 旅順体験における漱石の戦勝意識考
第三章 黍遠し河原の風呂へ渡る人
第四章 怪物の幻影
第五章 「奉天」へのまなざし
第六章 老人を轢いた馬車の乗客は誰か
第七章 体液の変質としての文体孤独な言語としての文体
コラム① 満洲に渡った安井
コラム② 漱石詩にみる水平線の系譜
コラム③ 漱石先生への祈り
コラム④ 上海パブリック・ガーデン
コラム⑤ 仏訳「満韓ところどころ」
あとがき
関連年表
前書きなど
外に開かれた複眼的視点で、『満韓ところどころ』を再検討することは、今日においてますます必要であり、かつ東アジアの近代を考える好個の課題でもあるように思われる。その意味で、本書に中国、韓国の研究者による論稿、コラムを収録できたことはまことにありがたい。近代日本を代表する作家、夏目漱石が中国、朝鮮をいかに描いたのか、それについて批判すべきところを批判し、評価すべきところを評価することで、東アジア地域の知的連帯を図りたいと考えている。
上記内容は本書刊行時のものです。