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アジャ・リンポチェ回想録 アジャ・ロサン・トゥプテン(著) - 集広舎
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在庫あり

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取引取次: 鍬谷|地方小
直接取引:あり(自社)

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アジャ・リンポチェ回想録 (アジャリンポチェカイソウロク) モンゴル人チベット仏教指導者による中国支配下四十八年の記録 (モンゴルジンチベットブッキョウシドウシャニヨルチュウゴクシハイヨンジュウハチネンノキロク)

哲学・宗教
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発行:集広舎
A5判
514ページ
並製
価格 2,778円+税
ISBN
978-4-904213-51-3   COPY
ISBN 13
9784904213513   COPY
ISBN 10h
4-904213-51-3   COPY
ISBN 10
4904213513   COPY
出版者記号
904213   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年10月
書店発売日
登録日
2017年9月16日
最終更新日
2017年10月6日
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紹介

チベットにおける幼少での即位から覚悟の亡命までを語る波乱の半生記。

目次

ダライ・ラマ法王の序
『アジャ・リンポチェ回想録』日本語版まえがき

第一章 幼年時代
  願いに乗って誕生 ギャヤ・リンポチェおじさん セルドク・リンポチェ 前世と今生
  法座継承 ラブラン寺 ゲゲン・ツルティム・ラクサム 寺主の駕籠 私の生まれたゲル

第二章 「宗教改革」の災難
  反革命の巣窟 私のジャマガ 犬殺しのペマ・タシ クンブム寺から関帝廟へ
  僧侶が恋歌を歌う 「大躍進」の逸話

第三章 寺院の半開放
  シェラプ・ギャツォ大師が来た パンチェン大師の座談会 活仏小組
  強制移住させられたモンゴル人の部族

第四章 タシルンポ寺にて
  パンチェン大師の行宮 トゥルナン寺で発願 緑ターラー菩薩のふところ 白ほら貝を吹く
  リンポチェの下肥汲み 流れ去らない死体

第五章 パンチェン大師が「反革命」になる
  私生児 政治の嵐の下でホームシックに 再びクンブム寺を見る 大字報で覆われたヤク毛テント

第六章 文化大革命の災難
  仏像破壊 大金瓦殿前の紅衛兵 反面教材 毒水を飲む 本物と偽物の活仏
  臨終の秘めたる教え 僧院を「大寨式畑」に変えよ タマリクス刈り 蘭州に行く

第七章 災難の後の再生
  「神」は死んだ 逆さまに書かれた名前 「四類分子」のレッテルが取れる
  労働改造農場のオーセルおじさん 胸につかえた悔しさを吐き出す

第八章 落ち着かない獅子法座
  馬小屋から獅子法座へ パンチェン大師と彭徳懐 東総布胡同五十七号
  パンチェン大師の結婚 青海民族学院の研究生

第九章 鄧小平の政策
  精神安定剤 ダライ・ラマの代表団 地下化身 私は入党しなかった 張学義の清浄の水

第十章 クンブム寺の修復その他
  北京で中華全国青年連合会に参加 趙樸初さんと知り合う 菩提塔を修復する
  カーラチャクラ立体マンダラを作る パンチェン大師に随行してブッダの故郷に巡礼する
  パンチェン大師に随行して南米に行く

第十一章 政治と秘密
  北京チベット語系高級仏学院 伍精華の手中のオリジナルビデオテープ パンチェン大師の秘めた思い
  タシ・ナムギャル・ラカンの落成式 パンチェン大師の突然の入寂 「六四」民主化運動を目撃

第十二章 前世の因縁
  クンブム寺の住持になる 肉を食べなくなった ギャヤ・リンポチェも母も逝ってしまった
  逆縁が順縁に 解決できない事件 ブッダの歯の仏教国訪問 江沢民の題字
  ヨンジン・リンポチェの授戒 雪中ジェクンドの被災者支援に行く

第十三章 偽のパンチェン
  李鉄映の「加持」 ダライ・ラマの発表後 九・一一緊急会議 夜中の「金瓶掣籤」
  葉小文が漏らした驚くべき秘密 私は署名していない また「運動」が始まった

第十四章 秘密里に亡命
  亡命前の計画 税関での取り越し苦労 グアテマラでの日々

第十五章 彼岸での修行
  四十年ぶりにダライ・ラマに拝謁 言葉の通じない友人 江沢民の返信
  再びカーラチャクラ立体マンダラを作る 弟子入り修行 『菩提道次第大論』を講義
  インドの聖地巡礼

後記 恨みのためではなく予防のために
  英文自伝の執筆 クンブム寺からクンブム寺へ


歴代アジャ・リンポチェの事跡
アジャ・リンポチェ年表
編者の言葉─ツェリン・オーセル
索引(巻末逆丁)

前書きなど

【本書『ダライ・ラマ法王の序』より】
言論の自由、報道の自由のない国で、恐怖と懐疑の状態下で生活する人々の本当の様子を理解するには、個人の記録に頼る必要がある。アジャ・リンポチェが腹蔵なく、ありのままに、彼のチベットにおける見聞と体験を書いたことは、その間の歴史にとって貴重な貢献である。

【本書『日本語版まえがき』より】
私の自伝は六十年来の中国とチベット、モンゴルの間の埋もれた過去を描いている。例えば中国がクンブム寺で行った宗教改革、文化大革命などの一連の政治運動、九〇年代のいわゆる「金瓶掣籤」、そして私の亡命などである。その中の一部の事件は中国当局によって広く宣伝されているが、どれも正確でないばかりか、むしろ入念に歪曲されている。歴史を尊重する立場から、私は自伝の中でできるだけ史実を復元したいと考えた。私は真相こそが時間の検証に耐えられると信じている。

著者プロフィール

アジャ・ロサン・トゥプテン  (アジャ ロサン トゥプテン)  (

アジャ・ロサン・トゥプテン(アジャ・リンポチェ八世)。一九五〇年、チベット東北部オロンノール草原(現中国青海省)のモンゴル遊牧民の家に生まれ、二歳でチベット仏教ゲルク派創始者ツォンカパ大師の父の転生者と認定される。クンブム寺で寺主としての教育を受け、ダライ・ラマ十四世やパンチェン・ラマ十世からも直接教えを授かった。文化大革命を経験しながらも、仏典研究や寺院改革に取り組む。地域の災害対策、伝統医学の継承、初等教育の充実などにも尽力し、モンゴル人、チベット人を問わず広く信仰を集める。一九九八年、米国に亡命し「慈悲と智慧のチベットセンター」を創設。また、ダライ・ラマ法王の長兄タクツェル・リンポチェが創設した「チベット・モンゴル仏教文化センター」センター長も務める。

上記内容は本書刊行時のものです。