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バレンボイム音楽論
対話と共存のフーガ
原書: La Musica Sveglia Il Tempo
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2008年11月
- 書店発売日
- 2008年11月22日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2020年6月28日
紹介
パレスティナ自治区での奇跡のコンサートを実現させたマエストロが、サイードとの共著『音楽と社会』(みすず書房)ののちに到達した思想がここに結実。不条理に満ちた時代に音楽による希望を力強く謳いあげる。日本版オリジナルの序文付き。
目次
日本版への序文
第1部 対話と共存のフーガ
プレリュード
音と思考
聴くことと聞くこと
思考と演奏および解釈の自由
オーケストラ
2人のパレスティナ人
フィナーレ
第2部 変奏曲
「私はバッハで育った」
モーツァルト
フルトヴェングラー
ブーレーズ
エドワード・サイードの思い出
I Have a Dream
ヴォルフ賞授賞式のスピーチ
訳者あとがき
解説(岡本 稔)
バレンボイム年譜(作成:岡本 稔)
前書きなど
本書は音楽家のための本でも、音楽家でない人のための本でもなく、音楽と人生のあいだの相似を、そして考える耳には聞きとれるようになる知恵をみつけだしたいと願う、好奇心に満ちた人のための本である。それをみつけだすことは、ごく若いときから音楽教育を受けはじめる、とりわけ才能豊かな音楽家たちだけに許される特権でも、象牙の塔の超俗的態度でも、富裕な人びとだけが享受できるぜいたくでもない。私は耳の知性を発展させることはだれにとっても不可欠だと信じている。本書の「聴くことと聞くこと」の章で述べるように、私たちは、音楽を聴く側であろうと演奏する側であろうと、人生に役立つ多くのことを音楽の構造、原理、法則などから学ぶことができるのだ。(プレリュードより)
版元から一言
本書には、著者の音楽の本質に対する深い洞察と、現実と理想の乖離をおそれることなく、まさに音楽において理想的なかたちで実現しているように、異質なものどうしが対話を重ねながら共存する道を見出さなければならない、という強い意志と信念がみなぎっています。指揮者バレンボイムの真髄を知るには欠かせない1冊となるでしょう!
上記内容は本書刊行時のものです。