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『南山俗語考』翻字と索引
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年4月
- 書店発売日
- 2017年4月25日
- 登録日
- 2017年4月10日
- 最終更新日
- 2017年4月27日
紹介
島津藩が編纂した唐話辞書『南山俗語考』を翻刻する。
また、『南山俗語考』・『南山考講記』・『漢語跬歩』ピンイン対照索引を収録。
唐話資料、琉球資料など、同時代資料の全般的な語彙調査のための基礎となる一書。
目次
はじめに
『南山俗語考』翻字
凡 例
『南山俗語考』序
巻1 天部
地部
人部
巻2 人部
巻3 人部
器財部
文學部
巻4 営造部
産業部
兵部
疾病部
舩部
居處部
巻5 食物部
鱗介部
昆蟲部
走虫部
飛禽部
草木部
衣飾部
馬匹鞍轡部
「長短雑話」(『南山俗語考』附録)・「君臣唐話」(『南山考講記』附録)の対照
『南山俗語考』・『南山考講記』跋
『南山俗語考』・『南山考講記』・『漢語跬歩』ピンイン対照索引
前書きなど
■「はじめに」より
『南山俗語考』は島津藩により編纂刊行された唐話辞書であり、文化9(1812)年頃に成立した。全ての見出し語を17部45類の項目に分類して収載し、カタカナによる発音表記と和訳を付している。
その前身は『南山考講記』とよばれる稿本で、明和4(1787)年頃には成立していたとされる。収録語彙の半分は天文、人品、器用などの分類項目に属し、残りの半分の語彙は配属のないままに列挙されていた。その後、二十数年の歳月をかけて全編に改訂が行われ、全ての語彙を項目別に配列する方式が徹底された。用いられる分類項目名自体にも、他書に見られぬユニークなものが多い。(略)
『南山俗語考』の影響は、江戸時代にとどまるものではない。明治に入り『漢語跬歩』、『支那南部会話―一名南京官話』と換題され、前者は外務省管轄下の漢語学所で明治初頭の数年間教科書として使用された。(略)さらに最近の国語学の研究により、『南山俗語考』が幕末から明治にかけての英語教育にも影響を与えたことが明らかとなっている。
上記内容は本書刊行時のものです。