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ギタリストのためのCUBASE STUDIO4
基礎知識からミックスダウンまで
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2007年11月
- 書店発売日
- 2007年10月2日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2019年12月3日
紹介
ヤマハから発売されている人気音楽ソフトCUBASEシリーズ。その中でも高機能で手に入れやすい価格帯から人気がある“CUBASE STUDIO”。最新版の“CUBASE STUDIO4”をどう使っていったらよいのか……。そうした疑問を、ギタリストの用途に内容を絞って解説しています。
ソフトの最初の設定から接続方法、ギターの音の録音方法やギターに欠かせないバッキングの作成テクニック、さらに、録音後の編集方法も細かく流れに沿って説明しています。さらには、ミックスダウンのための音作りにまで踏み込んだ内容で、決してギタリストでなくてもCUBASEユーザーには十分役立つ中身となっています。
解説はWindowsの画面を使って行われていますが、もちろん、MacOS X版でも利用可能。様々な場面で活躍をするCUBASEの活用方法を凝縮した本です。
目次
序章 Cubaseで音楽制作をするための知識
■用語解説
■Cubase Studio 4で便利なショートカット
■Cubase でのウィンドウ操作の注意
■パソコンと各機器の接続
■オーディオインターフェイスLINE 6 TonePort UX2 について
Chapter 1 Cubaseで音楽制作をおこなう設定
■Cubase での音楽制作の単位「プロジェクト」を理解する
プロジェクトは曲の単位
プロジェクトの中身
ミキサーとチャンネル/トラック
■プロジェクトの起動
プロジェクトを起動する
プロジェクト設定
デバイスの設定
UX2 の詳細設定
MIDI ポートの設定
VST コネクションの設定
メトロノームの設定
テンポ設定
Chapter 2 ギターを録音する
■ギターを接続して音が出るか確認する
録音用トラックを作成する
トラックの入出力を設定する
■GearBox の起動
GearBox 内の設定
■リバーブがないと弾きにくい!という方
モニターにリバーブをかける
■実際に録音してみる
■録音したギター音の調整
ノーマライズで適正なレベルまで音量を上げる
モニター用のリバーブをオフにする
イコライザーを使って音質を調整する
Chapter 3 バッキングの作成
■ドラムパートの作成
インストゥルメントトラックの起動
HALionOne(ハリオンワン)の起動
ドラムトラックの作成
ドラムパターンの入力
独立トラックループを使った再生法
ここで仮アレンジ(構成)
ドラムパターンの移動
ハイハットのカウントを作成する
オカズの作成
パターンの反復複製
8小節目のオカズの作成
■ベースパートの作成
ベースギターを用意してオーディオトラックへ録音する場合
インストゥルメントトラックでMIDI データを作成する場合
■キーボードパート(オルガン)の入力-キーボードステップ入力
オルガン用インストゥルメントトラックの準備
キーボードステップ入力の実際
■さらにデータ入力/録音を続ける
Cubase で効率的に作業を続けるコツ
Chapter 4 録音したギターのエディット
■ノイズを取る
イベントを縮めて、いらない箇所を再生されないようにする
フレーズの合間は、波形編集をおこなう
無音化した前後のつながりが不自然な場合
■コピペでギターサウンドを構築する
バッキングを広げる
ソロをオクターブ下げて厚みをつける
■テイクを選んでつなげる
レーンを並べる
■逆回転サウンド
Chapter 5 ミックスダウンのための音作り
■ラフミックスの手順
ミックスをはじめる前に
ミックスの基礎操作
■ミックスダウン(本番)
エフェクトのプリセット使った音作り
オートメーションでボリュームなどを変化させる
■保存と書き出し
保存
書き出し
書き出したファイルの試聴
前書きなど
パソコンを使っての音楽制作は、現在では当たり前になってきました。パソコンのハードウェアは日々高速化/大容量化し続け、それに伴うようにソフト(アプリケーション、DAWともいう)の機能も増加し、これまでのアナログ/デジタルでのレコーディング機器を凌駕するようになってきています。
ギタリストのギア、つまりエフェクトやアンプもこれに追従する形で、パソコンベースやMIDI 経由で操作するものが増え、ひと昔ふた昔前の「シールド1本で勝負!」という形態だけでは音作りが難しくなってきています。
さらにレコーディングともなると、これらのパソコンベース、MIDI、そしてソフトウェアの知識などを総合的に習得する必要があり、アナログ的な考え方だけでは戸惑うことが多くなり、「やっぱり面倒だからやめた~」ということになってしまいがちです。
せっかくの曲作りのアイデアが形にならないのは惜しいことです。そこで本書の登場です。
本書では、著者自身がギタリスト/ベーシストであることから、まず「ギターを接続して録音する」というところからはじめ、それに「肉付けする形で楽曲を仕上げる」を基本として解説しています。なぜならギタリストというのは、リフを中心とした曲作りをおこなうことが多いため、メロディを最初に作り、コードを乗せアレンジする、というアレンジャー感覚とは異なる手法になり、一般的なガイド本では対応しきれないのです。
さらに、ソフトのインストールやレコーディングに使用するオーディオハードウェア(インターフェイス)などの設定も詳しく載せています。これは普段はメールやネットなどでパソコンを使用していても、いざこのような設定などで戸惑うことが多い、著者自身の経験に基づいています。
そして、本書はすべてのソフトの機能を網羅することを目標とはせず、あくまでギタリストが曲を録音できる、という内容に絞っています。
なお、本書はCubase シリーズの中でも中堅バージョンにあたるCubase Studio 4で解説をおこなっています。Cubase 4とCubase Studio 4ではミキサーの構成などが異なっており、こと録音時に違いが現れますが、基本的な操作や手順などは共通している部分があるので、Cubase 4をお持ちの方でも参考にすることができるはずです。
また、本書は基本的にWindows XP(SP2)での画面で説明していますが、一部の操作やメニュー構成を除きMac OS X でも対応可能ですので、併せてお読みいただければと思います。
上記内容は本書刊行時のものです。