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取引取次:
ト|ニ|JRC
直接取引:あり(その他)
坂口安吾 戦後を駆け抜けた男
発行:人文書館
四六判
456ページ
上製
定価
3,900円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2006年11月
- 書店発売日
- 2006年11月20日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2016年5月31日
紹介
生誕百年の時を超え、いま蘇る安吾の[人と文学]。
坂口安吾の内部には、時代の本質を洞察する文明批評家と豊饒なコトバの世界に遊ぶ戯作者とが同居しており、それが時には鋭い現実批判となって国家権力の独善や欺瞞を糾弾し、時には幻想的なメルヘンとなって読者を耽美の世界へと誘導する。安吾文学の時代を超えた斬新さ、詩的ダイナミズムの文章力、奇妙キテレツな人間どもの生き様を説き明かす。太宰治研究の第一人者による、待望の長篇評論集!
目次
はじめに―いま、なぜ安吾なのか
一、倫理としての「堕落論」
二、小説の神様・志賀直哉批判
三、女体の神秘「白痴」の世界
四、自伝的小説という名の虚構
五、教祖・小林秀雄への挑戦状
六、「桜の森の満開の下」の手法
七、盟友・太宰治への鎮魂歌
八、純文学作家の本格推理小説
九、飛騨のタクミと魔性の美少女
十、安吾史譚・柿本人麿の虚実
十一、サスペンス・ドラマ「信長」
十二、巨漢・安吾の褌を洗う女
十三、安吾、全裸の仁王立ち
十四、未完の長篇「火」の破綻
十五、負ケラレマセン勝ツマデハ
十六、無頼派作家の変貌と凋落
十七、一代の風雲児・安吾逝く
おわりに―詩魂と淪落と
坂口安吾 略年譜
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。