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国家と個人
島崎藤村『夜明け前』と現代
発行:人文書館
四六判
228ページ
上製
定価
2,500円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2006年9月
- 書店発売日
- 2006年9月20日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2016年5月31日
紹介
暗転する時代を、いかに生きるか。
明治維新、昭和初年、そして、いま。
青山半蔵にとって生きる道とは、「〈人を欺く道〉ではなく、どんな難儀をもこらえて克服し、筋道のないところにも筋道を見出して生きる愚直な〈百姓の道〉である。」人間の尊厳とは何なのか。
狂乱の時代を凝視しながら、最後まで己れ自身を偽らずに生きた島崎藤村の壮大な叙事詩的世界を読む! 日本の〈近代〉とは、一体何であったのか。
目次
はじめに
一、「夜明け前」の性格とゾライズム
二、幕藩体制崩壊と黒船の脅威
三、栗本鋤雲著『匏菴十種』の翻案
四、和宮降嫁の波紋と天狗党の義挙
五、報復劇としての王政復古クーデター
六、戸長罷免とお粂の自殺未遂
七、献扇事件とその余波
八、神官罷免と生家追放
九、万福寺放火事件の?末
十、平田門下・青山半蔵の最期
結、「夜明け前」と現代
おわりに
付録 島崎藤村と「先陣訓」
「夜明け前」関連略年譜
作品系図
島崎藤村 略年譜
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。