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なぜ連合国が勝ったのか?
原書: WHY THE ALLIES WON
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年7月19日
- 書店発売日
- 2021年7月12日
- 登録日
- 2021年6月17日
- 最終更新日
- 2021年7月21日
書評掲載情報
2021-08-15 |
産經新聞
朝刊 評者: 潮匡人(評論家) |
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紹介
推薦
野中郁次郎 氏(一橋大学名誉教授)
「まさに『失敗の本質』と通底する」
大木毅 氏(『独ソ戦』(岩波新書)著者)
「連合国には物量以外にも勝つべくして勝った
要因があったことを証明した古典的研究」
連合国の勝因(日独伊の敗因)を
総合的に検証した、
第二次大戦分析の定番書。
図版40点以上収録。
目次
■目次
序文
第一章 予測できなかった勝利──第二次世界大戦を説明する
第二章 小さな船と孤独な飛行機──海をめぐる戦い
第三章 深い戦争──スターリングラードとクルスク
第四章 勝利への手段──爆撃機と爆撃
第五章 よい道を進んで──フランスへの侵攻
第六章 大量生産の才能──戦争における経済
第七章 エンジンの戦争──技術と軍事力
第八章 不可能な結束──戦時中の連合国と指導者たち
第九章 邪悪なもの、すばらしいもの──道徳的な争い
第十章 なぜ連合国が勝ったのか?
エピローグ
原注、主要参考文献、索引
前書きなど
〔本書では〕二つの異なる種類の歴史的アプローチのあいだでおおむねバランスをとりながら議論を展開する。すなわち、一連の断固たる軍事作戦としての戦争と、一連のテーマからみた戦争のあいだで。また、連合国がいかにして勝利したかという疑問と、なぜ勝利したかという疑問のあいだで、である。前半では一九四二年から一九四五年にかけて連合国が勝利した四つの主要な戦闘領域について考察する――海戦、東部戦線での陸戦、空からの攻撃、そしてヨーロッパ奪回である。後半では、これらの軍事的成功を決定づけ、それをもたらした次の要素について検討する。資源のバランス、戦闘効率、指揮官の統率力および戦略的判断力、銃後の国民の動員力、そして最後に忘れてはならないのが、戦う両陣営の精神の相違である。(中略)
戦争の廃墟の中から、新たな政治的、経済的秩序が形成され、その秩序が今では、痛みを伴う変革のまっただ中にある。平和への脅威は、ヒトラーが同盟国とともに世界征服を目前にしていた一九四〇年代に比べれば、ずっと少なくなっているが、それでもこの核の世界には、立ち向かうべき危険が存在する。冷戦終結時のソ連崩壊で危険が去ったわけではないのだ。「なぜ連合国が勝ったのか?」という問いかけは、勝利を誇示する近代的な精神ではなく――説明そのものは逆境に対する勝利の物語だが――真の歴史的考察の精神によるものだ。それは重要な説明、来たるべき世紀にふたたび重要になるかもしれない説明について、正確を期すためのものである。(本書第一章より)
上記内容は本書刊行時のものです。