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風と光の散歩道
宮沢賢治の植物を訪ねて
- 初版年月日
- 2007年7月
- 書店発売日
- 2007年7月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
宮沢賢治の作品に親しんできた著者は、あるとき、物語のなかにたくさん登場する植物に気づくようになる。
「……賢治の物語の植物たちが、私の日常の暮らしに重なり、そのまま、賢治の物語のなかに連れていってもらうこともしばしばであった。それほど、賢治の作品には植物が登場し、歌ったり、踊ったり、話したりしているのである。
そのような賢治の植物を訪ねながら、たくさんの人たちとの出会いの輪が広がり、つながりあっていけるのを、とても嬉しく思っている。……」(あとがきより)
本書は、賢治の作品を彩る40種の植物を題材に、著者の日常と賢治の物語世界を重ねあわせる、新しい試みのエッセイである。
目次
【花の章】
うめばちそう ――『鹿踊りのはじまり』より ―― 8
つゆくさ ――『蛙のゴム靴』より ―― 13
えのころぐさ ――『土神ときつね』より ―― 17
おみなえし ――『気のいい火山弾』より ―― 21
すずらん ――『貝の火』より ―― 25
りんどう ――『銀河鉄道の夜』より ―― 30
【木の章】
杉 ――『虔十公園林』より ―― 88
松 ――『雨ニモマケズ』より ―― 92
ひきざくら ――『なめとこ山の熊』より ―― 98
さいかち ――『さいかち淵』より ―― 103
檜(ひのき) ――『ざしき童子のはなし』より ―― 108
はこやなぎ ――『注文の多い料理店』より ―― 113
【実の章】
めくらぶどう ――『めくらぶだうと虹』より ―― 140
やまなし ――『やまなし』より ―― 145
くり ――『セロ弾きのゴーシュ』より ―― 149
苹果(りんご) ―― 詩『あすこの田はねえ』より ―― 153
やまぶどう ――『葡萄水』より ―― 159
あんず ――『雁の童子』より ―― 164
(以上抜粋)
上記内容は本書刊行時のものです。