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「春の小川」はなぜ消えたか 渋谷川にみる都市河川の歴史 田原 光泰(著/文) - 之潮
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取引取次: JRC|八木
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「春の小川」はなぜ消えたか 渋谷川にみる都市河川の歴史 (ハルノオガワワナゼキエタカ シブヤガワニミルカトシカセンノレキシ)

歴史・地理
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発行:之潮
縦190mm 横130mm 厚さ15mm
重さ 275g
226ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-902695-13-7   COPY
ISBN 13
9784902695137   COPY
ISBN 10h
4-902695-13-8   COPY
ISBN 10
4902695138   COPY
出版者記号
902695   COPY
Cコード
C3035  
3:専門 0:単行本
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年5月
書店発売日
登録日
2011年5月13日
最終更新日
2013年10月15日
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書評掲載情報

2023-06-10 日本経済新聞  朝刊
評者: 吉見俊哉(社会学者)
2012-04-29 朝日新聞
評者: 陣内秀信(法政大学教授・建築史)
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紹介

唱歌「春の小川」の舞台であった渋谷川。その渋谷川と支流の跡を、20年かけてみて歩いた著者が、都市河川の問題として徹底調査して、歴史という側面から初めて光を当てた著作。川歩きと街歩きに不可欠の案内書ともなる。写真88枚、図版55、折込地図付きと資料も豊富。

目次

はじめに
第Ⅰ部渋谷川流域の歴史
1 渋谷川を取りまく環境
2 流水の利用によって姿を変える川
   1 庭園に利用された川の水源
   2 水車を回すための川
   3 水田を潤すための川
   4 上水・用水から引かれた川
3 宅地化の進展によって姿を変える川
   1 水田の消滅によって消える川
   2 宅地開発によって変わる流れ
   3 道路整備によって変わる流れ
   4 広がる排水路
   5 住宅地の中に埋没する川
   6 水害対策によって姿を変える川
   7 「川」から「下水」へ
4 「暗渠」からみた川の変容
   1 大正時代からあった暗渠計画 ―郊外下水道計画― 
   2 暗渠と下水道の関係 ―戦前の暗渠の実態― 
   3 暗渠によって川の姿はどうなるか
5 戦後の下水道計画と川の実態
   1 「東京特別都市計画下水道」と渋谷川
   2 昭和30年代前半までの実態 1 
   3 昭和30年代前半までの実態 2 ―戦災復興土地区画整理地区の場合― 
6 オリンピック東京大会の開催と消えた川
   1 下水道幹線になった渋谷川上流
   2 渋谷川の水はどこに消えたのか
   3 「春の小川」が下水道になるとき
7 都市の中小河川とは
第Ⅱ部渋谷川流域を歩く
1 渋谷川流域
1 本流 1 ―開渠区間― 
2 本流 2 ―暗渠区間― 
3 いもり川
4 三田用水道城分水支流
5 三田用水猿楽分水支流
6 三田用水鉢山分水支流
7 金王八幡宮前支流
8 明治神宮南池支流
9 明治神宮東池支流
10 千駄ヶ谷・代々木支流
2 宇田川流域
   1 本流 1 ―下流区間― 
   2 三田用水神山分水支流
   3 神泉支流
   4 本流 2 ―上流区間― 
   5 初台支流
   6 河骨川(「春の小川」)  
              
参考文献              
あとがき

    付録 折込地図「渋谷川とその支流」

前書きなど

いつも大勢の人が行き交う大都市、渋谷。 その街の地下に、川が勢いよく流れているという話を聞いたことがあるだろうか。 事実、若者でにぎわう"キャットストリート"と呼ばれる道の下には、誤って落ちれば流されてしまいかねないほどの大量の水が、山奥の真っ暗な洞窟の中を流れるように、轟々と音を立てながら流れている。

版元から一言

著者は渋谷区生まれ。渋谷区郷土博物館・文学館学芸員約20年をかけて、山の手を流れてきた小川(の跡)を歴史という側面からみて歩き、渋谷川とその支流の姿の変容を通して都市河川の歴史を描いた、渾身の著作。08年に『「春の小川」が流れた町・渋谷ー川が映し出す地域史ー』を企画展示。

著者プロフィール

田原 光泰  (タハラ ミツヤス)  (著/文

1969年、東京都渋谷区生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士前期課程修了。現在、白根記念渋谷区郷土博物館・文学館学芸員。

上記内容は本書刊行時のものです。