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いじめはなくせる
教室ですべきこと
- 初版年月日
- 2010年1月
- 書店発売日
- 2010年1月20日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2014年7月22日
紹介
すべてのいじめ問題を解決してきた元中学教師による、いじめ撲滅と予防のための丁寧なアドバイスです。
自ら実施して成果をあげた対策を余すことなく伝えるとともに、教育現場の社会的な問題にも切り込んだ熱いメッセージを送ります。
目次
序章 いじめはなくせます
今すぐ救わなければならない
すべての子どもが影響を受ける
集団いじめの発生
第一章 いじめを誘発するストレッサーの軽減
1.1 ストレッサーを軽減し、柔軟に対応できるように指導する
1.2 いじめを誘発するストレッサーとは
1.3 愛情による厳しさではない、支配的で高圧的な教師の言動
1.4 教師によるひいき
1.5 親による過度の期待
1.6 子どもの関係を崩壊させる、過度の組織活動(係活動など)
1.7 学校の見栄ばかり気にする管理職・人事権を乱用する管理職
第二章 いじめをしやすいキャラクターの改善
2.1 いじめをしやすいキャラクターとは
2.2 自己愛性パーソナリティー障害の傾向とは
2.3 境界性パーソナリティー障害の傾向とは
2.4 いじめをする子どもに、いじめをやめさせる指導
2.5 支配欲の強い子どもへの指導
2.6 子どもに不要なストレスをかけない指導
第三章 いじめられやすいキャラクターの改善
3.1 いじめられやすいキャラクターとは
3.2 アスペルガー・ADHDとは
3.3 アスペルガーやADHDの子ども本人への指導
3.4 周囲の子どもたちへの指導
3.5 自己主張や反論ができない子どもへの指導
第四章 傍観者も含めた集団への指導
4.1 いじめの仕組みを理解させる
4.2 攻撃による集権型
4.3 覇権争い型
4.4 ダブルバインディング型
4.5 嫉妬型
4.6 いじめをなくすための努力をさせる
4.7 ネットを使ったいじめとは
第五章 (ケーススタディーのためのフィクション)
もっとも大切なこと
太陽の欠片 月の雫
きこえるか
第六章 教育現場と社会の課題
6.1 教師という人種が陥りやすい問題
6.2 教師の個性とやる気を奪う、構造的問題
6.3 多くの問題を抱える研修制度
6.4 いじめが起こっている学校は管理職が悪い
6.5 文部科学省の問題
6.6 社会の遠因
版元から一言
こんな先生のクラスにいれば助かった命も、たくさんあったのではないでしょうか。
ごく一部の悪徳教師を除いて、現場はみんな「子どもたちひとりひとりを尊重」したり「あたたかく導く」ことが大切なくらい、わかっていると思うのです。なぜできないのか。指導力不足や忙しさなどの社会的といえる問題があるのは事実です。けれども、まだまだ「教室でできること、すべきこと」はあると、著者は語っています。
知っていてできないことをできるようにするための、具体的なアドバイスにあふれています。実際、著者があちこちの学校で実施した対策、子どもたちにかけた言葉など。いじめをなくしいじめの起こらないクラスを作ってきた著者の実績ほど、説得力のあるものはないと思います。
上記内容は本書刊行時のものです。