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皮膚科ジェネラリスト漢方
発行:メディカルユーコン
A5判
368ページ
定価
3,800円+税
- 書店発売日
- 2017年6月6日
- 登録日
- 2017年5月17日
- 最終更新日
- 2017年5月17日
紹介
本書で言う「皮膚科ジェネラリスト」とは今注目されている「総合診療医」や「総合内科医」という意味ではない。「皮膚科疾患を持った患者が外来、あるいは病棟で訴えたり呈したりした皮膚科以外の諸症状もプライマリーに診ることのできる皮膚科医」という意味である。そしてこの総合診療医の役割の一端を担うためには漢方エキス製剤を縦横に駆使することが早道だと著者はいう。さらに科を問わず専門性を追求して専門医やサブスペシャリティーへ向かうにしろ、総合診療医への方向へ進んでいくにしろ必要なものが漢方医学だともいう。
皮膚科専門医が皮膚科疾患を診る上で、最先端の西洋医学をもってしても患者のQOLの改善や、症状の寛解を得られない場合にどのように漢方エキス製剤を用いればよいかを症例・写真とともに示し、ともすると皮膚科医が苦手な皮膚以外の内科的な諸症状も漢方医学を通してプライマリーに診療できるように本書は執筆編集されている。
また総合診療医やスーパージェネラリストにとっても日常診療で遭遇する慢性難治性皮膚疾患に対してどのように対峙し、どのような漢方処方を選択するべきかが最先端の知見を含めて分かりやすく解説されている。
著者は漢方専門医である前に皮膚科専門医のトップランナーの一人でもある。随所に皮膚科の視点が込められているところが本書の最大の特徴でもある。33年間臨床に携わり、日々100名以上の患者の診療に当たるという豊富な臨床経験を背景に、皮膚疾患を中心とする様々な病態に対し処方のバリエーションが再現可能な形で確立されているため、読者には大変参考になると思われる。
上記内容は本書刊行時のものです。