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あべこべ感覚 アルボムッレ・スマナサーラ(著) - サンガ
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あべこべ感覚 (アベコベカンカク)

新書
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発行:サンガ
新書判
200ページ
並製
定価 700円+税
ISBN
978-4-901679-71-8   COPY
ISBN 13
9784901679718   COPY
ISBN 10h
4-901679-71-6   COPY
ISBN 10
4901679716   COPY
出版者記号
901679   COPY
Cコード
C0215  
0:一般 2:新書 15:仏教
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2008年4月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2014年10月9日
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目次

第1章 「宗教VS世間」という対立・・・・・・・・・・15
あべこべですよという結論
「あべこべ」が生きにくさの原因
一般社会と隔絶される宗教の教え
学校も精神や心について教えない
正しい生き方を教えるのが道徳
「そのうちやります」は永遠にやらない
欲を満たすことが正しいと思っている
倫理・道徳に説得力を感じない
「殺したい」という自分の願望しか考えられない
残酷で、排他的な人の本音
問題が起こってはじめて宗教に走る
道徳を気にしない、苦しい世の中
この世は幻と説く、宗教の世界
「この世は仮の世界」と言われても理解できない
一般の人にとってはこの世が本当のこと
宗教の教えをたとえると
お釈迦さまは「一切皆空」とは言わない
問題は「捏造」という心のはたらきにある
論理的な証拠がないものは妄想
論理的で実際的なお釈迦さまの教え
論理的でなければ、発展しない
信じなければいけないものは、嘘
仏教は自由な宗教
論理的に考えることで発展できる

第2章 捏造のメカニズム・・・・・・・・・・55
問題は「捏造」して認識すること
捏造とは、自分の都合でつくる情報
データがないと捏造はできない
すべての生命は捏造するという真理
捏造を止めれば、真理がわかる
世界は瞬間、瞬間、変化する流れ
捏造の仕組み
「捏造」はとても悪い、不幸の源

第3章 「あべこべ」=「顛倒」のメカニズム・・・・・・・・・・71
お釈迦さまが説いた「顛倒」という真理
顛倒が起こる場所 ①「概念の顛倒」
顛倒が起こる場所 ②「心の顛倒」
テレビモニターは見え方がちがう
二ステップ目で自分の世界に入る
顛倒が起こる場所 ③「見解の顛倒」
その人の都合で語られる見解
見解とは、間違った概念、知識の合成
三ステップの顛倒、まとめ
やってはいけない「顛倒」は四つ
やってはいけない顛倒 ①「常住」
いつも「ある」とばかり認識する
「無常」を顛倒してとらえている
日本人が言う「無常」は真理とちがう
無常を知れば、煩悩が消える
やってはいけない顛倒 ②「楽なもの、善いもの」
自分の命にいちばん価値がある
やってはいけない顛倒 ③「我はいる」
自分という実体はない
やってはいけない顛倒 ④「肉体はきれい」
肉体をきれいと思うと進歩がない
絶世の美女に魅せられた出家僧
僧が行く家は、公平にくじで決める
発作が起こってもお布施をしたシリマー
最悪の姿からも絶世の美女を捏造
国葬を延期したお釈迦さま
絶世の美女も、ただの腐る肉体
肉体は不浄という真理
仏教は、身体の客観的な観察を推察する
身体を肉体とみるか、物質とみるか
世間は肉体至上主義
身体のためにはどんな残酷なこともする
身体のために生きても必ず裏切られる

第4章 あり得ない期待・願望 ①「生まれないようにとの期待」
生まれるという必然からは逃れられない
変化とは、新しい状況が生まれること
あり得ない期待・願望 ②「老いないようにとの期待」
老いないようにとの期待こそが苦しみ
あり得ない期待・願望 ③「病まないようにとの期待」
あり得ない期待・願望 ④「死なないようにとの期待」
あり得ない期待・願望 ⑤「憂い・嘆き・苦しみ・悲しみ・悩みが起こらないようにとの期待」
あり得ない期待・願望のまとめ
「苦」という真理・本質はなくならない
人は叶わないことばかり期待する
現実的な期待・願望は叶う
仏教の道は、必勝の道
一生懸命、挑戦する仏教の人
別の経典にある、四つの保証適用外
意外と俗的なローマ法王の選ばれ方
神の代行者も、寿命は一般人と同じ
無病、不死も保証適用外
四つ目の保証適用外は因縁を逃れること
あべこべ感覚・真理のまとめ

第5章 私は死なないという幻想を捨てる・・・・・・・・・・153
いつでも、生きている実感しかない
「ある」という実感しかない
妄想が危険なのは、それが自分にとって本物だから
妄想の世界では、思い出さえも「今・ここ」に実在する
存在の真理は推測できても実感はできない
存在は、映画の仕組みのようなもの
10年前の自分は死んでいる
死にたくないという強烈な願望
死の恐怖からの安全対策で死なないと思う
ありがたいことも、ありがたくない
死なないという思考と事実は対立する
死なないという思い込みから苦しみが生まれる
たいへんなことは一つも起こらない
嫌なことも、楽なこともない
死なないという前提だから、人の死が悲しい
あべこべで対立しても、必ず負ける
100パーセントの満足は得られない
快楽が正しいと思う悪循環
行為と結果の法則は、変えられない
死なないという前提だと、悪行為しかしない
あべこべ感覚の結果の不幸に、際限はない
「生・老・病・死」はぜんぶ同じこと
本当のことを知れば、幸福になる
「死につつある」と知ると、無理に挑戦しなくなる
死がわかれば悪を犯せず、幸福になる
仏教の言う空しさとは
仏教の幸福、気楽さ
なにを見ても笑いの原因になる
たいへんなことはなにも起こらない
幸・不幸のまとめ
死の理解から、人生がひろがる

著者プロフィール

アルボムッレ・スマナサーラ  (S.(スマナサーラ),アルボムッレ)  (

スリランカ上座仏教長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道とヴィパッサナー瞑想指導に従事している。

上記内容は本書刊行時のものです。