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ブッダの道の歩き方 アルボムッレ・スマナサーラ(著) - サンガ
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ブッダの道の歩き方 (ブッダノミチノアルキカタ)

哲学・宗教
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発行:サンガ
四六判
256ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-901679-24-4   COPY
ISBN 13
9784901679244   COPY
ISBN 10h
4-901679-24-4   COPY
ISBN 10
4901679244   COPY
出版者記号
901679   COPY
Cコード
C0015  
0:一般 0:単行本 15:仏教
出版社在庫情報
長期品切れ
初版年月日
2006年11月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2014年10月9日
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目次

1 無常に立ち向かう
スリランカの津波被災地で見たもの
仏教徒は一つの家族
寺の存在自体が人々の救い
母親の死に直面して
無常に立ち向かう勇気
子供は両親の老いが分からない
悲しみは消せないけれど
苦しみをただ受け入れること
母に学んだ「自立」の教え
ブッダの教えを自分の言葉で語る
善く変わるのも悪く変わるのも無常
いつでも注意深く生きること
生きている日常の言葉で仏教を語る
お釈迦さまの説法は対話だった
天才は子供にも分かる言葉で真理を語る
母親の前では誰もが子供

2 悲しみを乗り超える
生きることの難しさ
自分の考えはなに一つ通らない
親孝行したいときには・・・・・・で誰もが悩む
なにもできない自分を通して真理に気づく
同事・中道・第三の道
右も左も真ん中もみんな間違っている
問題に答えを出すことが中道
一人前になって立ちなさい
愛着で悲しいのは仕方ない

3 ブッダの真似をしてみよう
悟っていない人に「同事」は分からない
形ではなく精神の真似をする
貪瞋痴のコントロールが精神の真似
真似をしぬいて第三の道へ
ブッダや仏弟子は自分が真似するモデル
経典に現れた生々しいお釈迦さまの教え
誰かに貢献する生き方
仏弟子の物語はモデルにしやすい
人の命を助けることだから仕事は尊い
仕事の貴賎よりも役に立っているかどうか

4 すべての生命のために生きる
長老出家のきっかけ
母はブッダの世界を知っていた
出家はすべての箱をつぶす世界
一切の生命というスケール
犬に話して分かってもらう
知床のヒグマと漁師の「同事」
「考える」という厄介な道具
経典に描かれた貪欲の起源
コブラの毒にも理由があるのに
思考の使い方を間違った人類
現代人の「貪者の一灯」

5 世の中の道からブッダの道へ
子育ての失敗をなげていても
人間関係の修復はすぐには無理
生きることが大事。ほかは道具にすぎない
執着の子育ては恐ろしい人権侵害
みんな間違った生き方をして間違った答えを持つ
人を育てることは自立させること
スリランカの評価システム
仏教サンガは出入り自由
出家の世界から俗世間を見ると
サンガは生きている理想社会

6 ブッダの言葉をめぐって
八十歳になっても托鉢されたお釈迦さま
チュンダの布施とブッダの死
ブッダは菜食主義という誤解
チュンダの布施の功徳
『ブッダのことば』を持ってインドへ
『スッタニパータ』は並の経典ではない
お釈迦さま在世からあった『スッタニパータ』
ブッダの言葉を正確に伝えてきたテーラワーダ仏教
ブッダの前に立つなかれ
仏教はいつでも誰にでもオープン
ブッダは大いなる父・大いなる母
四十五年の説法を一行に
ブッダの心は「無差別」
自分の世界観で仏説を切り捨てる怖さ
如来という言葉の意味
ブッダは堂々と負けて気分がいい相手

7 スロー宗教というアプローチ
知床毘紗門堂をめぐって
神仏習合のお堂を建てる
スロー宗教のメッセージとは
クリスチャンが取り戻した日本人の心
日本人の「無宗教」は「無宗教心」ではない
無宗教ぶりっこは危険
宗教心を否定することは生き方の否定

8 導かれて導く道
病床の母に『慈悲の瞑想』を
苦しい時代を後悔してはならない
日本は正直者が作った国
去っていく者もあれば来る者もあり
観音に祈るのではなく観音のように生きる
自我をなくすための登山
小さな光が見えた
一歩一歩導き導かれる
菩薩はすぐそばにいるもの
救う・救われるは成り立たない
救いを人格化する意味

9 ブッダその人へ
『ブッダその人へ』を書いた頃
インドでの見仏体験
ブッダについて考える瞑想
なにをやってもお釈迦さまを感じる
ブッダはそこにいるのに末法なんてあるわけない
末法思想の元ネタは女性の出家をめぐる一言
ブッダの心配と尼僧たちの受難
仏教が引き出した女性の力
女人禁制について
瞑想指導における男女の違い
自力と他力は区別できない
大乗仏教の言葉は取り扱い注意
幸福が現れることに自力も他力もない

10 人生のチャンスを逃さない
自我の一発屋は死屍累々
ブッダに委ねて自己ベストを生きる
自分を追い出せば楽しく仕事ができる
「身心脱落」と「脱落脱落」
老いた母の体を洗えるか?
親が子供の顔を忘れてなにが悪いの?
自我を捨てた人は本当の菩薩になる
親が老いているのも一つのチャンス
自分も他人もいつでも変わっているじゃないか

11 生存の矛盾からの「解脱」
知床で知った生命の苦しみ
他人ごとではない自然の矛盾
存在というシステムの矛盾
戒律は矛盾と向き合うためにある
輪廻から脱出しなければいけない
出家制度ができたわけ
悟りとは生きているうちに可能なのか?
自然のダルマは美しくない
涅槃という境地がある
少欲知足は「必要を知る」こと
愛するものを殺す悲しみ
満月の豚の力
矛盾から逃げても逃げても矛盾
智慧の言葉に出会うとき

著者プロフィール

アルボムッレ・スマナサーラ  (S.(スマナサーラ),アルボムッレ)  (

スリランカ上座仏教長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道とヴィパッサナー瞑想指導に従事している。

立松 和平  (タテマツ ワヘイ)  (

小説家。1947年、栃木県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞受賞。宇都宮市役所に勤務の後、1979年から文筆活動に専念。1980年『遠雷』で野間文芸新人賞、1997年『毒――風間・田中正造』で毎日出版文化賞受賞。行動派作家として知られ、近年は自然環境保護問題にも積極的に取り組む。

上記内容は本書刊行時のものです。