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うちなぁ筆先三昧 上原直彦(著) - ボーダーインク
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うちなぁ筆先三昧 (ウチナァフデサキザンマイ) 随筆・巷ばなし (ズイヒツチマタバナシ)

文芸
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四六判
256ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-89982-218-9   COPY
ISBN 13
9784899822189   COPY
ISBN 10h
4-89982-218-9   COPY
ISBN 10
4899822189   COPY
出版者記号
89982   COPY
Cコード
C0092  
0:一般 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2012年2月
書店発売日
登録日
2012年2月24日
最終更新日
2012年2月24日
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紹介

軽妙洒脱な沖縄エッセイ。沖縄の地元新聞で連載されて大好評だった随筆の待望の単行本化。
著者は、沖縄で半世紀にわたって続いているラジオ番組「民謡で今日拝(ちゅううが)なびら」のキャスター。うちなーぐち、琉歌、黄金言葉、出会った風景と人々など、次々とあふれ出る自由自在の四方山話まんさい。読むローカルラジオ番組といった案配です。挿入される写真は、カメラマン・國吉和夫の作品。

目次

序 至福の「直彦節」三昧を 

第一章 ウチナーグチのある風景

第二章 ウチナー乗り物記聞

第三章 レトロ風おきなわ

第四章 人生は旅の如く

出会い 縁は深きもの

あとがきにかえて 放送キャスター以前

前書きなど

ウチナーグチ/実践こそ消滅の歯止め

 やはりウチナーグチは、耳に快い。
 うるま市与那城の故長濱昌吉さん(享年94)は、若い時から海を相手にしてきた生粋のウミンチュ(海ん人・漁師)。小型漁船を操って中部の東の海を知り尽くしていた。その昌吉翁が一日のウミワジャ(海業)を終えてユーバン(夕飯)をとるとき、食卓に載ったものが特別な料理ではなくても、おいしいと感じると決まって発する一言があった。

「喉ぬ名護までぃ 有てーれーやーぁ!」

 おいしいモノが通る喉が遠く北部の名護まであったら、この旨味を長く味わえるのにと願望したのである。理屈として人間の喉・食道が中部うるま市から北部名護市まであってはたまらないが、おいしいモノを長く味わいたいとするこの表現は、意を得て妙。最大級の形容と言えないだろうか。この一言を孫娘がしっかりと受け止めていて、祖父の思い出ばなしとともに語ってくれた。心の中が温かくなる思いで聞き都度、私も引用させてもらっている。

版元から一言

沖縄民謡・島唄キャスターの第一人者の名人芸ともいえる、沖縄四方山エッセイです。
とにかくおもしろい、沖縄通にはたまらない一冊。写真も1960年代から現在までの沖縄を映し出しています。

著者プロフィール

上原直彦  (ウエハラナオヒコ)  (

昭和十三年(1938)那覇市垣花生まれ。琉球新報社記者を経て琉球放送入社。役員待遇ラジオ局長を務め、平成十年退職。現在もプロデューサー及びキャスターとして、ラジオ番組「民謡で今日拝なびら」(1961年スタート)「ふるさとの古典」などをレギュラーで担当。島うたの作詞家、郷土劇の脚本家としても長年にわたり活動を続けている。「ゆかる日まさる日・さんしんの日」を平成四年に提唱し現在も継続中。北村三郎・芝居塾「ばん」学長。
著作『島うたの周辺・ふるさとバンザイ』『浮世真ん中』『琉歌百景』など、脚本「辻騒動記 女の戦争」「琉球粋人伝 渡嘉敷ぺーくー物語」など、作詞「やっちー」「丘の一本松」「遊び仲風」「はーえーゴンゴン」など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。