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がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2022 日本腎臓学会,日本癌治療学会,日本臨床腫瘍学会,日本腎臓病薬物療法学会(編集) - ライフサイエンス出版
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がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2022 (ガンヤクブツリョウホウジノジンショウガイシンリョウガイドラインニセンニジュウニ)

医学
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A4判
縦297mm 横210mm 厚さ11mm
168ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-89775-457-4   COPY
ISBN 13
9784897754574   COPY
ISBN 10h
4-89775-457-7   COPY
ISBN 10
4897754577   COPY
出版者記号
89775   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2022年9月22日
最終更新日
2022年11月16日
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紹介

近年,がん薬物療法の進歩によってがん患者の予後は著しく改善された。しかし,薬物療法に伴う多彩な腎障害は日常診療上の大きな課題となっている。がん患者の腎機能が薬物療法により低下すると,治療の継続が難しくなり,生命予後やがんの完全寛解率が低下する。また,そもそもがん患者は治療開始時にすでに腎機能が低下していることが多い。したがって,がん患者の腎機能を正確に評価し,がん薬物療法に伴う腎障害のリスクを正しく認識して回避することは,きわめて重要である。
本ガイドラインは2016年に初版が刊行された。その後の6年間で,新しく登場した免疫チェックポイント阻害薬や分子標的治療薬の使用機会が増え,それとともに腎障害の様相や対処法も大きく変わったため,本改訂版が作成された。項目数・ページ数ともに初版から大幅に増補され,がん薬物療法時の腎障害診療におけるあらゆる疑問に答える内容となっている。

目次

第1章 がん薬物療法対象患者の腎機能評価
総説 1 がん薬物療法開始前にみられる腎障害
  1 がんおよび年齢などによる腎障害とその危険因子
  2 がん患者における蛋白尿の定義,疫学,病態
  3 腎障害患者のがん発症リスクとがん種の分布
総説 2 がん薬物療法開始前における腎機能評価
  1 背 景
  2 糸球体濾過量(GFR)
  3 GFR推算式
  4 薬物投与量の調整
  5 イヌリンクリアランス測定法
総説 3 がん薬物療法開始後の腎障害の定義と評価方法
  1 定 義
  2 評価方法
総説 4 がん薬物療法開始後の腎障害の疫学と病態
  1 急性腎障害
  2 蛋白尿
  3 高血圧
  4 電解質異常
  5 その他の障害
総説 5 がん薬物療法開始後の腎障害の危険因子
  1 背 景
  2 殺細胞性抗がん薬
  3 分子標的治療薬
  4 免疫チェックポイント阻害薬
CQ 1 がん患者の腎機能(GFR)評価に推算式を使用することは推奨されるか?
CQ 2 シスプラチンなどの抗がん薬によるAKIの早期診断に新規AKIバイオマーカーによる評価は推奨されるか?
CQ 3 がん薬物療法前に水腎症を認めた場合,尿管ステント留置または腎瘻造設を行うことは推奨されるか?
第2章 腎機能障害患者に対するがん薬物療法の適応と投与方法
総説 6 CKD患者に用いる際に用量設定が必要な薬物
  1 薬物動態と投与量調整
  2 抗がん薬
  3 補助療法
総説 7 透析患者に対するがん薬物療法
  1 透析とがん薬物療法
  2 透析中の薬物動態と用量設定の必要性
  3 投与量設定,有害事象への留意
  4 補助療法
総説 8 腎移植患者に対するがん薬物療法
  1 腎移植患者におけるがん治療戦略
  2 免疫抑制薬の減量
  3 mTOR阻害薬への変更
  4 薬物相互作用による代謝拮抗
  5 抗がん薬の移植腎機能への影響
GPS 1 腎機能に基づくカルボプラチン投与量設定を行うか?
GPS 2 維持透析患者へのシスプラチン投与後の薬物除去目的の透析を行うか?
CQ 4 透析患者に対する免疫チェックポイント阻害薬の使用は推奨されるか?
CQ 5 腎移植患者に対する免疫チェックポイント阻害薬の使用は推奨されるか?
第3章 がん薬物療法による腎障害への対策
総説 9 殺細胞性抗がん薬による腎障害への対策
  1 シスプラチン
  2 ペメトレキセド
  3 イホスファミド
  4 その他
総説 10 血管新生阻害薬,マルチキナーゼ阻害薬による蛋白尿,腎機能障害,高血圧への対策
  1 蛋白尿,腎機能障害
  2 高血圧
総説 11 ネフローゼ,蛋白尿を有する患者へのがん薬物療法
  1 蛋白尿,ネフローゼ症候群
  2 蛋白尿,ネフローゼ症候群を合併した低アルブミン血症
  3 抗体薬の体内薬物動態
総説 12 免疫チェックポイント阻害薬による腎障害への対策
  1 免疫チェックポイント阻害薬による腎障害
  2 間質性腎炎の早期診断
  3 腎生検の必要性と有用性
  4 腎生検についての考え方
  5 ステロイド薬の投与方法
  6 長期投与による腎障害
CQ 6 成人におけるシスプラチン投与時の腎機能障害を軽減するために推奨される補液方法は何か?
CQ 7 蛋白尿を有する,または既往がある患者において血管新生阻害薬の投与は推奨されるか?
CQ 8 抗EGFR抗体薬の投与を受けている患者が低Mg血症を発症した場合,Mgの追加補充は推奨されるか?
CQ 9 免疫チェックポイント阻害薬による腎障害の治療に使用するステロイド薬の投与を,腎機能障害の正常化後に中止することは推奨されるか?
CQ 10 免疫チェックポイント阻害薬投与に伴う腎障害が回復した後,再投与は治療として推奨されるか?
第4章 がんサバイバーのCKD治療
総説 13 成人がんサバイバーにおけるCKDの有病率
  1 がんサバイバーの増加と高齢化
  2 がん治療による腎機能への影響
  3 CKDの有病率調査の現状
総説 14 小児がんサバイバーにおけるCKDの有病率
  1 薬物療法
  2 腎臓摘出
  3 放射線治療
  4 がん治療全体
総説 15 がんサバイバーにおける標準的なCKD治療とその注意点
  1 がんサバイバーのCKDの特徴
  2 CKD管理の注意点
総説 16 成人がんサバイバーに対する腎代替療法の選択
  1 末期腎不全となるリスク
  2 腎代替療法
GPS 3 CKD合併小児がんサバイバーへの成長ホルモン療法は推奨されるか?
GPS 4 小児がんサバイバーに適切な腎代替療法は?
CQ 11 がんサバイバーの腎性貧血に対するエリスロポエチン刺激薬投与は推奨されるか?

上記内容は本書刊行時のものです。