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棚田地域の震災復興 木村 和弘(編著) - 農林統計出版
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棚田地域の震災復興 (タナダチイキノシンサイフッコウ) 阪神淡路大震災、中越地震、そして長野県北部地震 (ハンシンアワジダイシンサイチュウエツジシンソシテナガノケンホクブジシン)

自然科学
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A5判
240ページ
並製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-89732-402-9   COPY
ISBN 13
9784897324029   COPY
ISBN 10h
4-89732-402-5   COPY
ISBN 10
4897324025   COPY
出版者記号
89732   COPY
Cコード
C3061  
3:専門 0:単行本 61:農林業
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年3月
書店発売日
登録日
2019年2月14日
最終更新日
2019年3月5日
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紹介

◎棚田地域を襲った震災の被害と復旧の記録
地震被害は、地域の生活に大きな影響を与えてきた。本書は被災地域に赴き震災調査に携わった著者たちの記録である。棚田が地域の生産と生活の中心にある地域では、一刻も早い棚田の復旧が求められるが、復旧と復興のための整備技術ばかりでなく、地域コミュニティなどの社会組織の再興をも視野に入れた対応の必要性を訴える。

目次

 序章 三つの地震へ
  1.震災調査への関わり
  2.本書の内容と構成
  3.中山間地域における棚田の意義と対象地域の社会的状況
Ⅰ 長野県北部地震・農地の災害復旧と復興計画の策定
 第1章 長野県北部地震・栄村の被害
  1.豪雪地・栄村の震災
  2.栄村の被害
 第2章 農地被害の調査と復旧支援
  1.被災地への関わり
  2.小滝集落での被災農地の調査とその結果
  3.農地災害復旧事業の実施
  4.災害復旧における住民・行政・研究者の連携
  5.今後、復旧事業をスムーズに進めるために
 第3章 棚田地域の災害復旧とその課題
  1.農地の被害と災害復旧事業
  2.災害復旧工事の開始
  3.災害復旧事業の進捗状況
  4.全村の水田土地利用調査
  5.災害復旧工事の進捗状況の把握
  6.栄村の農地災害復旧における課題
 第4章 復興計画の策定
  1.復興ビジョン・復興計画の策定にむけて
  2.復興計画の骨子づくりと震災復興計画策定委員会の立ち上げ
  3.復興計画策定委員会で検討された内容
  4.総合的な復興計画のために被害の把握
  5.策定された復興計画
  6.復興計画の実現に向けて
 第5章 復興計画と復興交付金事業の導入
  1.復興関連事業の申請
  2.復興計画策定委員会での各種事業の検討
  3.復興計画策定委員会での議論をふまえて「復興計画」の策定
  4.復興計画を具体化するする試み
  5.復興計画で求められた組織・委員会のその後
  6.今後、復興事業を進めるために
Ⅱ 阪神淡路大震災・淡路島農村における被害と対応
 第6章 淡路島・農村での震災調査
  1.阪神淡路大震災調査の始まり
  2.調査方法と調査対象地の選定
  3.兵庫県一宮町の概況と被害
  4.対象地域の農業の特性
 第7章 ため池・棚田の被害と復旧-目に見える被害・目に見えない被害-
  1.被災した二つの集落-農業とため池-
  2.ため池の被害・復旧状況と農家の対応
  3.農地の被害と復旧
  4.今後の対策に向けて
 第8章 震災後の農業的土地利用の変化
  1.震災後の調査地区の5年間の変化
  2.5年間の農業的土地利用の変化
  3.土地利用の変化と耕地条件
 第9章 ため池の被災による水利慣行の改変-深草集落・上掛りの番水方式-
  1.従来の水利慣行-厳しい番水方式-
  2.震災以前から生じた問題と震災による新たな課題
  3.改正された新しい番水方式
  4.新方式の評価
 第10章 震災後のため池貯水量の低下と田主の対応
  1.対象地域の田主とため池管理
  2.用水利用によって生じる作付け制限の形態と田主の性格
  3.作付け制限形態の特性
  4.まとめと今後の課題
 第11章 園出集落における住居・建物被害と復旧
  1.淡路島農村の農家住宅の特徴
  2.園出集落における住宅・公共施設等の被害と避難生活
  3.園出集落における建物の復旧
  4.今後の対応と課題
Ⅲ 中越地震における被害と対応・基金事業の創設
 第12章 淡路島から中越地域へ、中越地震の調査-棚田、養鯉池の被害-
  1.中越地震の調査、被害の概況
  2.中越地震の調査地選定に当たっての視点
  3.調査地の選定と地域概要
 第13章 震災被害の特性と災害復旧事業の性格-川口町相川地区の棚田・ため池の被害と復旧履歴から     -
  1.対象地・相川地区の概況と被害
  2.川口町で行われた災害復旧に関わる制度と導入された事業
  3.各種の災害復旧の導入状況
  4.農地・ため池の被害特性と復旧事業の性格
 第14章 棚田・ため池の復旧と土地利用-川口町相川地区の震災後4年間の土地利用-
  1.震災後4年間の土地利用状況
  2.荒廃した水田とため池
 第15章 災害関連区画整備事業の導入と営農支援-山古志村大久保・池谷地区の被害と復旧-
  1.大久保・池谷地区の棚田・ため池の被害と各種事業
  2.災害関連区画整備事業の導入とその後
  3.被災後3,4年目の土地利用
  4.災害復旧事業、関連事業の課題
 第16章 山古志村大久保・池谷地区の住宅被害、住宅再建
  1.大久保・池谷集落の被害
  2.両集落の住民の避難生活と住宅の再建
  3.山古志村における住宅再建支援
  4.住宅再建への屋敷林の利用
終章 棚田の被害の特性と対応、そして総合化
  1.棚田被害の区分とその課題
  2.棚田被害の対応方法
  3.部分的被害地区の再編整備方法
  4.総合的な視点での復興
  5.総合化の構築

著者プロフィール

木村 和弘  (キムラ カズヒロ)  (編著

信州大学名誉教授

上記内容は本書刊行時のものです。