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出版者情報
石牟礼道子全集・不知火
巻次:第3巻
苦海浄土 : ほか. 第3部・関連エッセイほか
発行:藤原書店
縦220mm
604ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2004年4月
- 登録日
- 2017年6月9日
- 最終更新日
- 2017年6月9日
紹介
土の上に生き、海を抱いて眠り、何気ないことに笑い、遠くからやって来て、どこかへ吹いていく時の流れに身をあずけ、ひたすら自然の波間を漕ぎ渡り、祈り深く生きた私たちの祖先。それをこの数十年という歳月の狂気ともいうべき無責任さがあっという間にくびりさいたのだ。何という罪の深さ。それは、チッソ水俣工場の罪であるにとどまらない。企業の中にいてその罪を犯し、ひき受けたものたちとは別に、何も知らず、いっさいかかわりに気づかず無恥の上に立ち、毒を胎んだ生活の利便をむさぼった私たちにも問われるべき罪の重さでもある。
目次
第3部 天の魚(死都の雪
舟非人
鳩
花非人
潮の日録
みやこに春はめぐれども
供護者たち)
『苦海浄土』をめぐって(わが死民
亡国のうた
自分を焚く
絶対負荷をになうひとびとに ほか)
上記内容は本書刊行時のものです。