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社会人として学んでほしい 中間管理職の「下座学」
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年2月18日
- 書店発売日
- 2022年2月18日
- 登録日
- 2022年2月5日
- 最終更新日
- 2022年2月18日
紹介
「中間管理職は、つらいよ!」
時代は違ってもサラリーマン人生について回るこの言葉。
トップとの会議でもお付き合いの席でもいつも下座に座り、上席の話を聞きながら目配り、気配り、心配りが欠かせません。一方、リーダーとして部下たちを牽引しなければならない役割でもあります。
とは言え、その立場であったために、著者は人と人との関係が何より大切ということに気づけたのです。
相手を尊重し、礼節を忘れず、対話を大事にする。そのことが人のこころを動かし、自分をも鍛えることにつながるという著者の人生哲学が「下座学」といえます。
現役の中間管理職の皆さんや、いつかはその立場になる社会人の方々へ、人生の先輩が送る6話のエールです。
目次
第1話 知ってほしい ~人を敬う日本の礼節文化を
武士も習った礼儀作法
“江戸しぐさ”に込められた心づかい
文明開化との出会い
第2話 覚えてほしい ~人をもてなすサービスの原点を
ホテルマンの心構え
サービスの原点
ホテルのラウンジで、上司の話を
第3話 心がけてほしい ~人に気づかう食事とお酒のマナーを
食事とお酒
明日につながる接待
ちょっとオシャレな振る舞い
第4話 心得てほしい ~人が評価する仕事を
私的な評価の始まり
私的な評価の捉えどころ
考える仕事
第5話 守ってほしい ~組織(ひと)を支える要(かなめ)を
会社の方針
コンプライアンス
職場の秩序
第6話 考えてほしい ~自分の立場「地位」を
人は考え一つ
心のある花
出会いと一枚の人生コイン
前書きなど
はじめに
「中間管理職は、つらいよ!」という言葉は、時代は違ってもサラリーマン人生には、ついて回るようです。
もし誰かに「なぜつらいの?」と、尋ねられたら「肩書きは、部長、課長で現場の運営管理責任者ですが、立場は、トップマネジメント(最高首脳部)直下のミドルマネージメント(中間管理職)です。トップとの会議では、いつも下座の席に座り、上から目線を直下に受けるのです。お付き合いのお酒の席でも、常に下座の席で、上席の話を聞きながら、目配り、気配り、心配りが欠かせないのが私たちの立場なのです。そして、部下からは……」と、延々と愚痴をこぼしたくなると思います。
本書は、そんな中間管理職の皆さんへ、またいつかは、その立場になる社会人の方々へ、かつてその立場に30年ほどいた先輩が送るささやかなエールです。
社会人となり約40年間で、五つの企業の管理職を勤めた身ですから、多少なりとも経験は積んで参りました。60歳を超えた今、拙い経験を語ることで、社会人の皆さんの将来に少しは役に立つのでは、と思った次第です。
ぼくはいろいろな企業で経験を積みましたが、人とのつながりを大切にするという姿勢は変わらず持ち続けました。
その職歴を簡単に紹介すると、東京の大学を卒業し最初に就職したのは、オランダのロッテルダムにある外資系企業でした。その国に住みサービス業を3年ほど学び、帰国後は、札幌の企業に入社し、管理職として、ホテル業、秘書業、不動産営業、総務人事業務を経験し、最後は、電気通信業界の大手グループの一社で、15年間ほど勤めさせていただき60歳で退職しました。
今思えば、長年トップマネジメントの直下で働けた訳ですから、経営学を直接学ぶことができたのは確かです。しかし、それよりも管理職という立場で、人間関係の大切さを教えられる中で、独自の「下座学」を身につけたことが財産と思っています。
本書は、短くはない管理職人生を送り、様々な人や本と出会う中で、ぼくが学んだことや人生観などを六話にまとめたものです。
厳しい環境の中、日々健闘されている現役の皆さんに少しでも参考になれば幸いです。
上記内容は本書刊行時のものです。