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増補改訂版 続アイヌモシリ・北海道の民衆史
増補改訂版
人権回復を目指した碑を訪ねる
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2022年2月1日
- 書店発売日
- 2022年2月18日
- 登録日
- 2022年2月5日
- 最終更新日
- 2022年6月27日
紹介
アイヌモシリ・北海道の歴史を底辺で支えて来たのは、どういう人々(働き手)か。
この問いの答えを求め、30数年にわたり、北海道各地で建てられた碑を訪ね歩いた記録『アイヌモシリ・北海道の民衆史』。
『続アイヌモシリ・北海道の民衆史』(2016年刊)はその続編として、2010年5月の正編発刊以後に判明、もしくは建立された碑の調査記録に加え、著者らが2015年9月に新十津川町に新たな碑を建立した経緯を記した。
刊行から6年、約60頁の加筆・改訂を行った「増補改訂版」を刊行。
碑そのものやそこに刻まれた文字を見つめることで、人々が建立に至った経緯やその時代の風潮など、民衆自らが刻んだ歴史が見えてくる。
目次
はじめに
碑を訪ねて
一、アイヌ民族 音更町・釧路市・札幌市・(栗山町)・長沼町・湧別町・稚内市・(東京都千代田区)/枚方市(大阪府)・京都市(京都府)/釧路市・新ひだか町(静内)・白老町・赤平市・札幌市・広尾町・由仁町・登別市・美幌町・(帯広市)・遠軽町(生田原)・(喜茂別町)・(札幌市)・釧路市・(芽室町)・様似町・浦河町/新十津川町/中札内村・八雲町・長万部町・新ひだか町(静内)・札幌市/浜頓別町(と枝幸町)・石狩市(浜益)・名寄町・遠軽町・平取町(と新冠町)・豊浦町・室蘭市・えりも町・帯広市(と中札内村)/(浦河町・)平取町・新冠町・浦幌町・(厚真町)
二、漁民 余市町・えりも町/石狩市(浜益)・増毛町
三、農民 長沼町・富良野市/新得町・札幌市
四、囚人 北見市(豊田)・月形町
五、土工夫 倶知安町・(東京都新宿区)・長沼町
六、庶民 伊達市/「庶民」とは/石狩市(厚田)・苫小牧市・帯広市・本別町・(標茶町)・根室市・釧路市・網走市・新ひだか町(静内)
七、炭坑夫 赤平市・歌志内市/美唄市・赤平市
八、朝鮮人・中国人 仁木町・三笠市・美唄市/芦別市・釧路市・(札幌市)/幌加内町/(北見市(留辺蘂))・(美唄市)
おわりに
前書きなど
はじめに
二〇一六(平成二八)年一月に続編を出版してから五年が経過した。わずか五年であるが、この間も碑を求めて動き廻った。〈動かねば〉と思ったことがあったからだ。
一つ目は「アイヌ民族」である。シンヌラッパウシ・アヌココロアイヌイコロマケンル(慰霊施設・国立アイヌ民族博物館)などのウポポイ(民族共生象徴空間)の開館(二〇二〇(令和二)年七月十二日)と、その前後に起きた様々な動きである。そのため私は浦河町・平取町・浦幌町などへ出向いた。かつ、ピリカノカ(国指定文化財)を求めて九自治体を歩き廻った、などなど。
二つ目は「庶民」(「民衆」を改題)である。労作『語りつぐ北海道空襲』を活用し、伊達市の他、碑が建立されている七自治体を訪ねてみた。根室市のように、アジア太平洋戦争終結から七十数年経過して建立する自治体もあるのである。
「朝鮮人・中国人」として幌加内町にも出向いた。強制連行問題は解決していないのだ。
- 旧版ISBN
-
9784891153205
上記内容は本書刊行時のものです。