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旭川歴史市民劇 旭川青春グラフィティ ザ・ゴールデンエイジ
コロナ禍中の住民劇全記録
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年7月31日
- 書店発売日
- 2021年7月31日
- 登録日
- 2021年7月29日
- 最終更新日
- 2021年7月31日
紹介
2021年3月、北海道旭川市で戯曲「旭川青春グラフィティ ザ・ゴールデンエイジ」の本公演が行われた。
大正末期から昭和初期にかけての旭川の青春群像を、市民から公募したキャストで演じる歴史市民劇である。
旭川の住民劇は、1923(大正12)年に旭川文化協会が行った演劇公演に遡る。
2度目は1990(平成2)年の「演劇冒険隊」の取り組みで、今回で3度目の挑戦となった。
なぜ、この舞台は実現できたのか?
多くの人の熱意が集まり再び市民芸術を芽吹かせた、
旭川市民劇30年振りの復活と感動の軌跡を克明に記録した。
目次
旭川歴史市民劇上演を終えて
・旭川歴史市民劇実行委員長/原田 直彦
詩のマチ、演劇のマチ、文化のマチ旭川をコロナから取り戻す。
・詩誌「フラジャイル」代表/柴田 望
はじめに
第1部 旭川歴史市民劇の記録
旭川と住民劇
座談会・旭川歴史市民劇を振り返る
本公演までの軌跡
それぞれの思い
個性豊かなキャスト
追悼 菅野浩さん 星野由美子さん
公演記録とキャスト・スタッフ
実行委員会と事務局
Special Thanks
旭川歴史市民劇テーマ曲「ミライトソラト」
第2部 脚本
第3部 歴史解説
実在の登場人物
劇中のトピック
エピグラフ
劇中歌
あとがき
主な参考文献
歴史解説掲載図版一覧
前書きなど
はじめに
旭川歴史市民劇総合プロデューサー・脚本担当 那須 敦志
大正の末から昭和の初めにかけて、旭川には、キラ星のような若き才能が集い、交錯し、切磋琢磨した奇跡のような一時期がありました。いわば旭川文化史のゴールデンエイジー=黄金期とでも呼べるでしょうか。
2018(平成30)年暮に取り組みが本格化した旭川歴史市民劇は、このゴールデンエイジの旭川が舞台です。作品には、当時活躍したさまざまな実在の人物や、実際にあった場所が登場します。舞台上の出来事も、多くがこの時期の旭川で実際にあったことを下地にしています。
この作品を舞台化するにあたり、わたしたちは旭川ではおよそ30年ぶりとなる市民劇とすることを選びました。それはかつての郷土に生きた人たちの物語を、いま実際に旭川や周辺に住む人たちに演じてもらうことが、大きな意味を持つと考えたからです。
さらに時代をピンポイントでクローズアップしたことは、物語のドラマ性を高め、住民劇の新たな可能性を示すことにつながったのではと思っています。
一方、今回の取り組みには、年齢も職業も演劇経験もバラバラな人たちが参加し、長期間に渡って力を結集してくれました。しかし新型コロナウイルスの感染拡大により中断を強いられるなど、その歩みには多くの困難が伴いました。それを乗り越えて公演を行うことができたのは、参加した人たち一人ひとりの真摯な努力、そして周囲の温かい支援があったからです。
この本は、そうしたコロナ禍のもとでの住民劇の取り組みの軌跡を記録に残すとともに、改めてゴールデンエイジをはじめとする旭川の歴史の魅力を多くの方に知ってもらうために編みました。
この本がこれからの旭川の街づくり、そして地域の演劇活動の刺激となってくれれば幸いです。
上記内容は本書刊行時のものです。