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ヴォルフ=フェラーリ オペラの世界 岡元 敦司(著) - 中西出版
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ヴォルフ=フェラーリ オペラの世界 (ヴォルフフェラーリ オペラノセカイ) オペラ作品分析 (オペラサクヒンブンセキ)

芸術
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発行:中西出版
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ17mm
重さ 394g
190ページ
並製
価格 3,000円+税
ISBN
978-4-89115-367-0   COPY
ISBN 13
9784891153670   COPY
ISBN 10h
4-89115-367-9   COPY
ISBN 10
4891153679   COPY
出版者記号
89115   COPY
Cコード
C3073  
3:専門 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年7月30日
書店発売日
登録日
2019年7月25日
最終更新日
2019年8月21日
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紹介

ヴォルフ=フェラーリはイタリア・オペラの伝統的な「美しい旋律」と
「美しい言葉と韻律」を伝承し、真実を追究した作曲家だった。

現実に追われ、慌ただしい日々にこそ、この美しき理想に心を開くのだ。
――ラファエロ・デ・レンスィス

優れた音楽家でもある岡元敦司はボローニャで学び、音楽研究の能力の高さを私たちに証明してくれた。
知識と好奇心に満ちた研究家であり、熟達した声楽教師としても著しい研究領域を持っている。
――ボローニャ国立音楽院教授 ニコレッタ・コンティ
(帯文より)

近代イタリアの作曲家、エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリのオペラ作品の魅力に、その波乱に満ちた生涯と、代表作《スザンナの秘密》の成り立ちと音楽分析を中心とした音楽研究から迫る。
巻末に《スザンナの秘密》の対訳・解説付き。

目次

凡例
はじめに

第一章 ヴォルフ=フェラーリの素顔とその人生
エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリの生涯
1、サン・バルナーバ
2、ローマ
3、ミュンヘン・ホロジー美術学校
4、ミュンヘン音楽アカデミー
5、ヴェルディとの出会い
6、ミラノ再び
7、《チェネレントラ》
8、亡命
9、ヴェネツィア再び
10、ゴルドーニとの出会い
11、マリピエーロとの出会い
12、《スザンナの秘密》の大成功
13、イタリアで認められる
14、第1次世界大戦
15、《スライ》の功績
16、ゴルドーニ作品をもう一度
17、終幕

第二章 エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリの作品
主なオペラ作品について
1、《好奇心の強い女たち》
2、《4人の田舎者》
3、《イドメネオ》改訂版
4、《その他オペラ作品についての概要》

第三章 オペラ作品分析
《スザンナの秘密》の成り立ちと音楽分析
1、作品の背景と構成について
2、インテルメッツォとその成り立ち
3、幕間劇の定義
4、着想までの影響作品とその経緯
5、物語の舞台ピエモンテ州について
6、台本とその言葉にある音楽
7、エンリコ・ゴリシャーニ
8、演奏形態の比較
9、スコアに記載された練習番号について
10、《スザンナの秘密》音楽分析と10の項目
  1)前奏曲
  2)ジルのモノローグ
  3)ジルの困惑
  4)愛の思い出
  5)ジルの疑念
  6)間奏曲
  7)スザンナの秘密
  8)ジルの嫉妬
  9)煙の歌
  10)和解

第四章 《スザンナの秘密》の記録
イタリアにおける公演記録とその配役の傾向

参考文献
おわりに

付録 《スザンナの秘密》対訳・解説

前書きなど

はじめに
 エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948)は、激動の時代を生きた作曲家である。本文はドイツ人とイタリア人の子として、両国の芸術文化を学び、オペラという舞台と音楽の総合芸術の未来を見つめ、その生涯を生き抜くありさまを、多くの取材と資料、研究者を訪ねて簡潔にまとめ、多くの方の目に留まればと願うものである。
 本文は彼の作曲したオペラ作品の中から《スザンナの秘密》を中心に取り上げ、他の作品にも触れながら、ヴォルフ=フェラーリのオペラ作品に関する特徴を紹介する。
(中略)
 私は2010年より主にミラノ、ヴェネツィアを訪れて、音楽専門書店、古本屋、図書館、劇場を訪ね、直に取材・調査を続け、研究してきた。店主や図書館司書、劇場関係者もあまり彼について認識がない状況であり、現地調査も困難であったが、幸運だったのはミラノにあるソンツォーニョ音楽出版社を訪れた時ソンツォーニョ出版社の年鑑など様々な重要資料を手に入れることができたことや、ヴァインベルガー音楽出版社にしか存在していない《スザンナの秘密》のスコアをソンツォーニョ音楽出版社秘書の紹介でヴァンベルガー出版社のシャウナ・ホワイト(shauna White)氏から借りることが出来たことである。また、ヨーロッパで出版されているヴォルフ=フェラーリに関する古い書物もミラノ音楽院、ボローニャ音楽院また、ヴェネツィア国立図書館において閲覧でき、改めてヨーロッパの楽譜や書物が、今後の芸術文化構築に重要であると感じた。

 本文は第1章でその生涯を詳しくまとめ、第2章は主要なオペラ作品について、第3章は《スザンナの秘密》についての分析、第4章はイタリアにおける《スザンナの秘密》上演記録と配役の傾向について、巻末付録として《スザンナの秘密》の対訳・解説を載せた。ヴォルフ=フェラーリの魅力が少しでも伝われば幸いと願うものである。

著者プロフィール

岡元 敦司  (オカモト アツシ)  (

声楽家。
1978年北海道生まれ。国立音楽大学音楽学部首席卒業、東京藝術大学大学院修士課程修了、卒業時に矢田部賞、NTTドコモ賞受賞。
皇居桃華楽堂にて御前演奏会に出演。8年間イタリア・ボローニャに在住、平成23年度文化庁新進芸術家海外派遣研修生としてボローニャ国立音楽院に留学。

上記内容は本書刊行時のものです。