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馬のいた風景 斉藤 俊彦(著) - 中西出版
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馬のいた風景 (ウマノイタフウケイ) ユベオツの風に吹かれて (ユベオツノカゼニフカレテ)

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発行:中西出版
四六判
縦188mm 横129mm 厚さ18mm
重さ 342g
304ページ
並製
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-89115-271-0   COPY
ISBN 13
9784891152710   COPY
ISBN 10h
4-89115-271-0   COPY
ISBN 10
4891152710   COPY
出版者記号
89115   COPY
Cコード
C0039  
0:一般 0:単行本 39:民族・風習
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年10月
書店発売日
登録日
2014年3月29日
最終更新日
2014年3月29日
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目次

口絵
はじめに

第一章 仕事の仲間
第一節 馬橇と湯たんぽ
第二節 客土とマンボ名人
第三節 工場で 森で
第四節 ゴミとし尿収集

第二章 競馬と軍馬
第一節 江別競馬のはじまり
第二節 馬政計画のこと
第三節 戦争と軍馬
第四節 競馬から鍛錬会へ
第五節 帰らなかった馬たち

第三章 お祭りと供養
第一節 デンピン検査の話
第二節 村祭り 輓馬大会
第三節 馬の死と相互扶助
第四節 馬頭さま 観音さま
第五節 家畜屠場の話

第四章 俺にまかせろ 仕事師
第一節 こげた臭い 装蹄師
第二節 馬喰さん ご苦労さん
第三節 お忙しや 種付師
第四節 馬具屋さん がら職人
第五節 山四つ星 車橇職人
第六節 まちの獣医さん

第五章 いまも 街なかで
第一節 トラクターに逐われて
第二節 ポニーと息子たち
第三節 秋祭り 御輿渡御
第四節 乗馬で初詣
第五節 絵馬 美女の願い

あとがき
巻末資料
写真・図表一覧
参考文献

前書きなど

■あとがき
 着想を得てから、もう六年になる。本書は題名が示すように、江別をおもな舞台として馬と人々の暮らしとの関わりについて書いた。取材を始めた頃、時折『ウマって、あの馬ですか?』と聞き返されたことがある。それも無理のない話だろう。今や街なかを歩いていて、馬をみかけることなど皆無に等しい。それは、競馬場や乗馬牧場など特別な場所でなければ見ることのできない、時間的にも空間的にも遠い存在となってしまった。
 だが、時空をほんの少しさかのぼってみるだけで、どこにもかしこにも馬の姿とにおいがあった。そこでは人間同士にも義理人情の彩りがあり、ゆったりとした時の流れがある。おおらかで、のびのびとし、寛容の精神にあふれている。
(中略)
 澄みわたった秋空の下、ゆったりと馬が草を食(は)む。そんな〈馬のいた風景〉に、せめて気持ちの持ちようだけでも戻れないものか。また、最近は食育ということばも耳にする。私たちの食生活は、生きとし生けるものの犠牲のうえに成り立っていることを噛みしめながら、感謝してゆっくりいただくのが食育の基本だと思う。家畜屠場の話はそんな気持ちも込めて書いた。
 本書を読んで、何十年も頭の片隅にしまい忘れていた昔の記憶が呼び覚まされ、なつかしさとともに共感していただけたなら、幸いである。自身は、馬車追いと呼ばれた小運搬業の動静を盛り込めなかったことが心残りであるが、それはまた別の機会に譲ることとする。
(後略)

著者プロフィール

斉藤 俊彦  (サイトウ トシヒコ)  (

1958年江別生まれ。北海道大学卒業後、江別市職員となる。
1995年まで市史編さん担当として「えべつ昭和史」の編纂事業に従事。
2011年に教育委員会教育部郷土資料館長に就任、現在に至る。

上記内容は本書刊行時のものです。