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サンタになった魔法使い~ドクター・カナイと仲間たち~ 綱島 洋一(文) - 中西出版
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サンタになった魔法使い~ドクター・カナイと仲間たち~ (サンタニナッタマホウツカイ ドクター・カナイトナカマタチ)

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発行:中西出版
A4判
縦304mm 横215mm 厚さ10mm
重さ 494g
36ページ
上製
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-89115-226-0   COPY
ISBN 13
9784891152260   COPY
ISBN 10h
4-89115-226-5   COPY
ISBN 10
4891152265   COPY
出版者記号
89115   COPY
Cコード
C8771  
8:児童 7:絵本 71:絵画・彫刻
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年10月
書店発売日
登録日
2011年9月27日
最終更新日
2011年10月20日
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紹介

 美しいイラストがたくさんちりばめられているこの絵本には、とてもユニークな物語が書かれています。この本を読むと、幼い読者も、もっと良い世界を作っていきたいと願わずにはいられなくなるでしょう。この本は、私たち一人ひとりの積極的な行動が、いかに多くの人々を助けることができるかを描いているのです。
(ヨハン・セルス 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 駐日代表)

前書きなど

 「サンタになった魔法使い~ドクター・カナイと仲間たち」をお読みいただき、ありがとうございます。どんな感想をお持ちでしょうか。
 この絵本は日本のメガネ店、富士メガネ(本社・札幌市)の会長、金井昭雄さんがモデルです。金井さんは1983年から毎年、世界の難民キャンプを訪れています。難民たちの視力や目の働き具合を検査して一人ひとりにぴったりのメガネをプレゼントしています。タイ、ネパール、アルメニアとアゼルバイジャンを訪れ、プレゼントした新しいメガネは約12万7,000個となりました。
 世界の難民を助けて30年近く。きっかけはアメリカへの留学です。金井さんは「ドクター・オブ・オプトメトリー」の学位を受けました。視力や目の働き具合を検査する専門家となりました。アメリカで先住民の視力を検査するボランティアに加わり、やがて難民キャンプを訪れるようになりました。
 住み慣れた国を逃れる途中でメガネを失った難民。メガネを手に入れたくともメガネ店がありません。メガネを買い求めるお金もないのです。文字が読めなければ、勉強も仕事もできません。金井さんは、多くの難民に生きる希望を与えました。難民キャンプには「見える喜び」があふれました。絵本に登場するのは金井さんが難民キャンプで出会った子供たちばかりです。
 絵本の主人公は金井さんだけではありません。「仲間たち」を思い起こしてください。いっしょに難民キャンプを訪れた富士メガネで働く社員はのべ150人になりました。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)も大切な仲間です。多くのスタッフが金井さんを助けています。金井さんは「自分ひとりでできる活動ではない」と話します。ともに手を携える大切さを語りかけています。
 UNHCRは2006年、金井さんの功績をたたえ、「ナンセン難民賞」を贈りました。金井さんはスイスで開かれた授賞式で「夢は、メガネで難民らの人生を変えること」と話しました。夢はしっかりと現実となっています。  この絵本が出来上がるころ、日本で大きな地震が起きました。「東日本大震災」です。たくさんの命が失われ、人々は住み慣れた家を追われました。世界の人々が被災した人を助けようと動き出しました。金井さんと富士メガネで働く仲間たちも同じです。被災した人たちに生活を支える資金とメガネを贈りました。難民たちに注いできた「希望の灯」をここでもともしたのです。
 この絵本を手に優しい気持ちになれた子供たちにはドクター・カナイと仲間たちの声が聞こえるはずです。
 「皆が手を携えれば、夢と希望、生きる勇気を多くの人に届けられる」  綱島洋一

著者プロフィール

綱島 洋一  (ツナシマ ヨウイチ)  (

ジャーナリスト、朝日新聞記者。金井昭雄氏と富士メガネの社員らの活動を追い続ける。金井氏らとアゼルバイジャンの難民キャンプを二度訪れ、取材。「見えた笑った 難民にメガネを 金井昭雄物語」を出版した。札幌市生まれ。

阿部 夕希子  (アベ ユキコ)  (

イラストレーター、絵本作家。ポスター、ポストカードの制作でも活躍。「時には心の底から楽しく、忘れていた何かを思い出す」作品を目指す。代表作は、環境をテーマにした絵本『きっとまたあえる』『こおりのうみ』(北海道庁刊)など多彩。札幌市生まれ。

矢口 以文  (ヤグチ ヨリフミ)  (

詩人、北星学園大学名誉教授。平和を愛し、分かりやすい言葉で詩をつづる。英語での詩集も多い。最新作は「詩ではないかもしれないが、どうしても言っておきたいこと」(コールサック社刊)。表紙にはクルド難民キャンプの写真をあしらった。石巻市生まれ、札幌市在住。

上記内容は本書刊行時のものです。