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風土記研究の現状と課題 荊木美行(著) - 燃焼社
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風土記研究の現状と課題 (フドキケンキュウノゲンジョウトカダイ)

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発行:燃焼社
A5判
縦260mm 横150mm 厚さ16mm
重さ 400g
250ページ
並製
価格 3,200円+税
ISBN
978-4-88978-136-6   COPY
ISBN 13
9784889781366   COPY
ISBN 10h
4-88978-136-6   COPY
ISBN 10
4889781366   COPY
出版者記号
88978   COPY
Cコード
C3021  
3:専門 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年4月26日
書店発売日
登録日
2019年4月5日
最終更新日
2019年6月14日
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紹介

 風土記の研究は、ここ十数年の間に飛躍的に進んだ。多くの研究書や注釈書が出版され、いろいろな角度から考察が深められたことは、まことに喜ばしい。ただ、これらの研究成果のなかには、疑問とするところも少なくない。本書は、風土記研究の第一人者が、近年の研究を回顧しつつ、その問題点と今後の進むべき方向性を示唆した意欲作である。

目次

第一章 風土記の注釈について
―中村啓信監修・訳注『風土記』上下の刊行に寄せて―
『皇學館論叢』第四十八巻第四号(皇學館大学人文学会、平成二十七年八月十日、原題では「よせて」)、のち拙著『東アジアの金石文と日本古代史』(汲古書院、平成三十年一月二十八日発行)所収
第二章 『出雲国風土記』の校訂本
―角川ソフィア文庫『風土記』上の刊行に寄せて―
『史聚』第五十号(史聚会、平成二十九年四月五日発行)、のち拙著『東アジアの金石文と日本古代史』(前掲)所収
第三章 風土記の現代語訳について(一)
―谷口雅博氏訳『豊後国風土記』をめぐって―
『皇學館論叢』第五十一巻―第六号(皇學館大学人文学会、平成三十年十二月十日発行、(一)は原題にはなし)
第四章 風土記の現代語訳について(二)
―谷口雅博氏訳『肥前国風土記』をめぐって―
『古典と歴史』二(「古典と歴史」の会、平成三十年十一月十日発行、(二)は原題にはなし)
第五章 『播磨国風土記』雑考
―「入印南浪郡」「聖徳王御世」「事与上解同」を論じて、中村啓信監修・訳注『風土記』上「播磨国風土記地図」に及ぶ―
        『皇学館大学紀要』第五十七輯(皇學館大学、平成三十一年三月十五日発行)
附 章 豊受大神宮の鎮座とその伝承
『古典と歴史』一(「古典と歴史」の会、平成三十年十月十日発行)

前書きなど

「還暦の祝は厄除けであるから、当人自身が善根になることをすべきである」。
 これは、日野開三郎先生が、『唐代邸店の研究』(私家版、昭和四十三年十二月)の「後記」で述懐しておられるご尊父のお言葉である。これに対し、先生は、「なさけなくも善根とやらを積む力など露カケラほども有たない今の私には、『何とかの一つ覚え』に甘んじて平素研究の一つくらいを纏めてみるのが精一杯の所である」と考え、同書の執筆を思い立たれたのだという。こうした生まれたのが、学士院賞の栄誉にも輝いた『唐代邸店の研究』『続・唐代邸店の研究』の巨篇である。
 本書は、尊敬する日野先生の顰みに倣い、みずからの還暦記念にまとめたものである。先生の『唐代邸店の研究』正続二冊に及ばぬこと遠いが、積善とは無縁の小生が今できるのは、やはり、日頃の研究を一書にまとめることくらいである。「現状と課題」と銘打ちながら、現状の負の部分ばかりを追ったネガティブな論考が大半を占めるのはいささか悲しいが、それにはそれなりの理由のあることとしてご宥恕をねがっておく。

版元から一言

風土記の研究書として欠かせぬもと確信しています。

著者プロフィール

荊木美行  (イバラキヨシユキ)  (

昭和34年和歌山市生まれ。昭和59年に筑波大学大学院地域研究研究科を修了し,平成元年より大阪府大東市の四條畷学園女子短期大学に着任、その後平成4年より皇學館大学史料編纂所に転出し、講師・助教授を経て、現在は研究開発推進センター教授・副センター長をつとめる。

専攻は、日本古代史専攻で、飛鳥・奈良時代がご専門。『古事記』『日本書紀』・風土記などの古代の文献について多くの研究を発表している。これまでに刊行された著書は十数冊にのぼるが、代表的なものに、『風土記逸文の文献学的研究』(学校法人皇學館出版部,平成14年)・『記紀と古代史料の研究』(国書刊行会,平成20年)・『風土記研究の諸問題』(国書刊行会,平成21年)・『記紀皇統譜の基礎的研究』(汲古書院,平成23年)・『金石文と古代史料の研究』(燃焼社、平成26年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。