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あした咲く花
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年4月10日
- 書店発売日
- 2021年4月2日
- 登録日
- 2021年2月9日
- 最終更新日
- 2021年4月13日
紹介
『赤い屋根』『ピラカンサの実るころ』が話題になった著者が最後に届ける11の珠玉の短編。動物の森を舞台にした愛らしい作品、生死の境をも超える家族の絆を描いた作品など、コロナ禍を超えて、明日を生きる力が湧いてくる1冊。
「目次」より
・空を飛んだペンギン
・森の郵便ポスト
・ビワの実
・赤い屋根
・不思議なめがね
・トマトの女王様
・五時の電話
・ぼくらの川をダンプが走った
・月に昇ったウサギ
・ライバルをこえて
・赤いバトン
・あとがき
目次
・空を飛んだペンギン
・森の郵便ポスト
・ビワの実
・赤い屋根
・不思議なめがね
・トマトの女王様
・五時の電話
・ぼくらの川をダンプが走った
・月に昇ったウサギ
・ライバルをこえて
・赤いバトン
・あとがき
前書きなど
私は、今年70歳になります。人生は、本当にあっという間だなと感じています。
私は物心ついたころから、人間は死んだらどうなるのかを考え続けて来ました。
それを究明するために、子育てが終わってから、母校の大学院にも入りました。文学研究を通して、充実した日々を過ごすことができましたが、答えはみつかりませんでした。
7年前に母が亡くなり、私はひどく落ち込みました。でも次第に心の中に、生前の母の姿が、ありありと浮かぶようになり、母とのつながりを、再び取り戻したように思えてきました。
この本の「赤いバトン」のリレーのように、人の命は次の世代に、受け継がれていくのでしょう。
そのためには、与えられた命を大切に、苦難も乗り越えて、人生を最後まで生き抜かなければなりません。それを支えて豊かにしてくれるのは、人との絆です。
この作品集には、亡くなった人との心のつながりが、多く出てきます。
生と死の境をも超えた人との絆の大切さを、私は作品を通してみなさんに伝え、残したいのです。
『赤い屋根』『ピラカンサの実るころ』。
そして三作目の『あした咲く花』は、たぶん私の最後の本になると思いますが、テーマはみな同じです。
コロナが猛威を奮い、大変なことになりました。人々はオンラインでつながらざるを得ません。でもどうか、人との絆は大切にして下さい。それは、どんなにITを使いこなしても得られないものです。
この『あした咲く花』が明日への、さらに未来への希望につながることを願っています。
なお、私の第一作の『赤い屋根』所収の同名の「赤い屋根」もこの本に入れました。再びみなさんの心に届けばうれしい限りです。
版元から一言
『赤い屋根』『ピラカンサの実るころ』が話題になった著者が最後に届ける11の珠玉の短編。動物の森を舞台にした愛らしい作品や生死の境をも超える家族の絆を描いた作品など、コロナ禍を超えて、明日を生きる力が湧いてくる1冊。
上記内容は本書刊行時のものです。