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ビジネスマンのための「発見力」養成講座
こうすれば、見えないものが見えてくる
- 初版年月日
- 2007年9月
- 書店発売日
- 2007年9月15日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
セブン-イレブンのロゴ、最後のnが小文字なのが見えていましたか?
小金井カントリークラブの相場から、あなたは何を見ますか?
女子高生のルイ・ヴィトンから、あなたは何を見ますか?
発見力を磨くには、
まず、自分には見えていないものがある、
分かっていないことがあるという意識がとても大事です。
同じものを見ていても、同じことを聞いていても、人によって、見えるものがこんなに違うのはなぜだろうと思ったことはありませんか?
ああ、どうして、それにわたしも気づかなかったんだろうと悔しく思ったこと、すごいなあとただただ感心してしまったことはありませんか?
見え方の問題という以前に、そもそも、見える量がまったく違うような気がすると……。
この十年、さまざまな情報へのアクセスは飛躍的に容易になり、情報量による不平等はずいぶん少なくなりました。にもかかわらず、同じ情報に触れていても、そこから何を見るか、そもそも、見えるのかどうかは、相変わらず、人によって大きく異なります。
ほとんどの人が何も見えないでいるところに、ごく一部の人は、新しいマーケットを見、新しいサービスを着想し、株価の動きを察知し、会社の売上げの動向を予測する。その秘密は何なのか?
実は、そこには、それなりの「技」があります。「見える力」すなわち「発見力」とも言うべきスキルがあり、仕組みがあり、方法論があります。
その「ものが見える力」を身につけていくための方法を、あのベストセラー『図解キャッシュフロー経営』等の著者が惜しみなく披露した本書は、きっと読者の世界観を大きく変えることでしょう。
目次
はじめに
発見力=ものが見える力
第1章 見えているようで、何も見えていない
新幹線の改札機から出てくる切符、特急券と乗車券、どっちが上?
思い込みの罠
なぜ、よくお金を拾うのか?
あなたの時計は……?
見えているつもりになっているだけ!?
見える力の大原則
第2章 関心と仮説でものが見える
まずは関心
次に仮説
分解してポイントを絞って見る
新幹線のグリーン車で、景気を見る
小金井カントリークラブの会員権相場でお金の勢いが見える
同僚が髪を切ったのに、いち早く気づくには?
サラダバーのプチトマトのへたを取ってあれば一流レストラン!
関心→疑問→仮説→検証
仮説を立てるポイントは、関連づけ
旭川動物園が上野動物園より入園者が多い理由
拡大している介護市場より、少子化の塾市場のほうが儲かっているのは?
コンサルタントの工場視察、どこを見るか?
最近見ないコマーシャルから、企業の栄枯盛衰を知る
金のロレックスをはめている社長の会社は儲かっているか?
こうすればものが見えてくる!
第3章 たとえば、こんなふうに見えてくる!
小宮流よい会社の見分け方
儲かっているレストランを見分ける方法
会社の売上げを推測する方法
一秒で財務諸表を見る方法
第四章 見える力を養う方法
1 ほかの人より少しよけいに勉強する
1 物事を根幹の部分から考える
2 「道具」を使いこなす
3 知識を蓄え、結びつける
2 新聞を読む
1 毎朝、前から順番に新聞を読む
2 経済統計で定点観測をする
3 ポイントを絞って経済統計を読み込む
4 複数のデータを、その関連性を推測しながら見る
5 仮説を持って、新聞や情報を読む
3 ふつうのものをたくさん見る
1 ノーマルなものをたくさん見る
2 平凡なものと比較する
4 問題解決を極める
1 問題解決の経験を重ねる
2 徹底して行う
5 関心の幅を広げ、深める
1 興味のない新聞や雑誌もとりあえず買う
2 関心を深める訓練をする
3 責任を持つ
4 真剣に考えるきっかけをつくる
6 思想を持つ
第五章 ものが見える10の小さなヒント
1 先に要点を知る
2 ヒントを先に得る
3 分解する
4 情報を減らす
5 気づいたことをすぐメモする
6 比較する
7 一部を取り替える
8 視点を変える
9 複数で話す
10素直になる
おまけ ものが見える人は幸せになれる
あとがき
版元から一言
「発見力」って何?と編集部内でもよく聞かれました。「発想力」とか「企画力」と同じだよ、というと、それなら読みたい。でも、結局、そういう本を読んでも、肝心なところが、「感性」とか「経験」とか「適性」になってしまうんでしょ、という反応。たしかに、そうでした。でも、この本は違います。具体的な手法と例が、丁寧に書いてあります。
著者の中学三年生のお嬢さまも、わたしの中学二年生の息子も、おもしろい、といってゲラを読んでいました。ただし、前半までですが。後半は、経済の数字が見えてくるようになる話や儲かっている会社を一目で見分ける方法などなので、中学生にはなじみがないのでしょう。でも、大事なことは、前半だけでも十分わかります。とまあ、そのくらい画期的な本です。(編集者より)
上記内容は本書刊行時のものです。