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織豊系城郭とは何か 村田 修三(監修) - サンライズ出版
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織豊系城郭とは何か その成果と課題

B5判
448ページ
並製
価格 5,000円+税
ISBN
978-4-88325-605-1
Cコード
C0021
一般 単行本 日本歴史

出版社在庫情報
在庫あり
初版年月
2017年4月
書店発売日
登録日
2017年1月29日
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紹介

日本城郭史の中世から近世への転換を決定付けた織豊系城郭は、日本の城を語る上で最も重要な概念であることは言うを俟たない。学会で「織豊系城郭」の呼称とテーマが確立してほぼ30年、あらためて織豊系城郭の実体について、歴史・構成要素・分布と実例等の諸ジャンルに亘って整理する仕事が必要になってきたのではなかろうか。
本書は第一線で活躍する70余名の城郭研究者による論考と67城の概要、更に1000点以上に及ぶ文献一覧を収録。織豊系城郭の手引書として必携の1冊。

目次

第1章 総 論
 1 織豊系城郭とは何か  髙田 徹
 2 織豊系城郭から近世城郭へ  村田 修三
 3 織豊系城郭の歴史的意義             千田 嘉博
 4 礎石建物・瓦・石垣                 中井 均
 5 織豊系城郭と城下町                  小島 道裕
 6 天下の城-織豊政権の城郭政策― 藤田 達生
 7 「織豊系城郭」研究概観               髙田 徹
第2章 織豊権力の城郭政策
 1 織田信長権力と城郭政策
-宇佐山城における「御城」運用考-  中川 貴皓
 2 織豊政権と城郭                   松下 浩
 3 織豊取立大名の転封と「織豊化」            中西 義昌
 4 織豊系城郭の縄張りと権力・政治           木島 孝之
 5 豊臣系城郭と徳川系城郭               加藤 理文 
 6 支 城                       中井 均
 7 織豊系城郭の陣城                  金松 誠
 8 史料による織田、羽柴の城攻め-東播磨平定戦を例として- 宮田 逸民
 9 織豊期の城下町と築城の目的                 中西 裕樹
10 城下町-空間構造の変遷-                  山村 亜希
11 水 城(海城)                       多田 暢久
12 城わり                           松尾 良隆
13 織豊系城郭の資材保管 髙田 徹
第3章 織豊系城郭と地域社会
 1 織豊系城郭の地方波及の実態       宮武 正登
 2 地方からみた織豊系城郭                   日和佐 宣正
 3 奥羽仕置と城郭改修-気仙城と大原城を中心として-      室野 秀文
 4 東国の城郭と織豊系城郭-杉山城と玄蕃尾城-   西股 総生
 5 小田原合戦の陣城              関口 和也
 6 蔵入地と織豊系城郭                  髙田 徹
 7 織豊期畿内の城郭遺跡を捉え直す-千石堀城の調査事例から-  中西 義昌
 8 九州における織豊系城郭の導入について            岡寺 良
 9 織豊系城郭研究と倭城                 太田 秀春
10 倭 城                        堀口 健弐
11 発掘された倭城                       髙田 徹
12 朝鮮王朝の織豊系城郭認識                 太田 秀春
13 朝鮮王朝への織豊系城郭の影響              太田 秀春
第4章 織豊系城郭における遺物と遺構
◆遺構論
1 虎 口-織豊系城郭をどう捉えるか-      木島 孝之
 2 馬 出                       髙田 徹・谷口 哲也
 3 織豊系城郭の堀 松井 一明
 4 織豊系陣城における土塁の機能 高橋 成計
 5 天守台                           戸塚 和美
 6 櫓 台        髙田 徹
 7 織豊系城郭にみる石垣構築技術の再編             溝口 彰啓
 8 城郭石垣の発達      堀口 健弐
 9 矢穴技法                          森岡 秀人
10 礎石建物                          髙田 徹
11 織豊系の天守                        松岡 利郎
12 城郭における御殿(殿舎)                  松岡 利郎
13 城内の茶室(数寄屋)および望楼               松岡 利郎
14 多門(多聞櫓) 髙田 徹
15 採石場                          乗岡 実
16 石切場        森岡 秀人
◆遺物論
17 コビキAとコビキB                     小谷 徳彦
18 瓦の同笵関係                    乗岡 実
19 織豊系城郭への瓦導入の様相                山口 誠司
20 織豊系城郭の瓦から読み取る生産体制の変化         山崎 敏昭
21 特殊な瓦-金箔瓦、菊・桐紋瓦、滴水瓦            加藤 理文
22 鯱 瓦                        山下 大輝
23 鬼 瓦 河本 愛輝
24 金箔瓦                          山口 誠司
25 遺物から見た織豊系城郭           松井 一明
26 城館と戦国時代の土器・陶磁器研究 山上 雅弘 
27 遺物組成およびそこからみる武家儀礼             鈴木 正貴
28 茶 陶                         樫木 規秀
第5章 織豊系城郭の諸論点
1 「大名系城郭」概念と織豊系城郭               中西 義昌
 2 大名系城郭論批判と織豊系城郭               松岡 進
 3 城郭の軍事性とその評価について          堀田 浩之
 4 安土城天守に関する問題と課題             髙田 徹
 5 大坂城三ノ丸論争                      髙田 徹
 6 伏見城の縄張り構造             中川 貴皓・永惠 裕和
 7 石垣・陶磁器編年案による年代判定の問題点
     -角牟礼城を事例にして-          木島 孝之
 8 織豊系城郭の資料的性格について   永惠 裕和
 9 文化財たりうる城郭石垣の修復工事について
     ―伝統技術継承のために―           北垣 聰一郎
 10 織豊系城郭の整備・保存・復元 加藤 理文
第6章 個別城郭
 九戸城/岩手県 盛岡城/岩手県 長沼城/福島県 
 会津若松城/福島県 神指城/福島県    
 佐野城/栃木県 石垣山一夜城/神奈川県           
 躑躅ヶ崎館/山梨県 上田城/長野県
 久野城/静岡県 掛川城/静岡県 福島城/新潟県
 大聖寺城/石川県 松根城/石川県 後瀬山城/福井県
 国吉城/福井県 吉田城/愛知県 岡崎城/愛知県
 小牧山城/愛知県 清須城/愛知県 犬山城/愛知県
 岐阜城/岐阜県 美濃金山城/岐阜県 高山城/岐阜県
 峯城/三重県 赤木城/三重県 松ヶ島城/三重県
 佐和山城/滋賀県 水口岡山城/滋賀県 堂木山砦/滋賀県
 長浜城/滋賀県 山崎山城/滋賀県 肥田城/滋賀県
 永原城/滋賀県 多喜山城/滋賀県 宇佐山城/滋賀県
 聚楽第/京都府 山崎城/京都府 二条城/京都府
 周山城/京都府 大坂城/大阪府 和歌山城/和歌山県     
 姫路城/兵庫県 宇野構/兵庫県 叶堂城/兵庫県
 湯山御殿/兵庫県 兵庫城/兵庫県 八木城/兵庫県
 生野城/兵庫県 有子山城/兵庫県 竹田城/兵庫県
 岡山城/岡山県 太閤ヶ平/鳥取県 鳥取城/鳥取県
 丸山城/島根県 富田城/島根県 引田城/香川県
 浦戸城/高知県 甘崎城/愛媛県 河後森城/愛媛県
 名島城/福岡県 原城/長崎県 勝本城/長崎県
 清水山城/長崎県 肥前名護屋城/佐賀県              
 永山城/大分県 麦島城/熊本県       

前書きなど

巻頭言より
 ……学界で「織豊系城郭」の呼称とテーマが確立してからもほぼ30年経った。歴史的にも成るべくして成った企画であった。「織豊系城郭」をテーマとする研究の草分けであり、今日までリードし続けている千田嘉博氏からも論考をお寄せいただいて本書は成った。
……最近はやや上滑りな理解になって、単なる進歩の代名詞のように扱われる弊害もあるやに窺われる。あらためて織豊系城郭の実体について、歴史・構成要素・分布と実例等の諸ジャンルに亘って整理する仕事が必要になってきたのではなかろうか。……
                                 村田 修三

著者プロフィール

村田 修三  (ムラタ シュウゾウ)  (監修

1938年、兵庫県生。京都大学文学部史学科卒業。
1967年、同大学院博士課程中退。奈良女子大学教授を経て大阪大学大学院教授を2002年に定年退官。大阪大学名誉教授。
主な著作等『図説中世城郭事典』編著(新人物往来社 1987)『新視点中世城郭研究論集』編著(新人物往来社 2002)『これだけは知っておきたい国宝・重文の名城』監修(小学館 2013)「城跡調査と戦国史研究」(『日本史研究』211 1980)

上記内容は本書刊行時のものです。