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自費出版年鑑2009 NPO法人日本自費出版ネットワーク(企画) - サンライズ出版
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自費出版年鑑2009 (ジヒシュッパンネンカンニセンキュウ)

社会科学
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A5判
220ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-88325-388-3   COPY
ISBN 13
9784883253883   COPY
ISBN 10h
4-88325-388-0   COPY
ISBN 10
4883253880   COPY
出版者記号
88325   COPY
Cコード
C0002  
0:一般 0:単行本 02:年鑑・雑誌
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年7月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2016年8月22日
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紹介

第12回日本自費出版文化賞受賞作を紹介し、応募された全書名、全著者名などを掲載。巻頭に『シベリアに逝きし人々を刻す』で大賞を受賞した村山常雄氏のインタビュー、映画「おくりびと」の元本となった『納棺夫日記』発行元である桂書房、勝山敏一氏のエッセイ。特集では激動の自費出版業界の一年をを振り返り、自費出版に関するさまざまな情報を提供。巻末に日本自費出版ネットワーク会員一覧、第13回日本自費出版文化賞の募集要項を付す。

目次

■刊行のことば 雑草のごとき伝統へ/中山千夏

■第12回日本自費出版文化賞大賞受賞
『シベリアに逝きし人々を刻す』村山常雄さんインタビュー

■ほんのエッセイ/勝山敏一〈桂書房(映画「おくりびと」元本『納棺夫日記』発行元)〉

■特集 混迷からの脱却を図る自費出版界 著者の表現意欲衰えず/自費出版編集者フォーラム「自費出版ジャーナル」編集員会

■第12回日本自費出版文化賞 発表
受賞作品の紹介
講評
受賞のことば
データ集計
入選作品
その他の応募作品

書名索引・著者名索引
第1回~11回日本自費出版文化賞受賞作品
日本自費出版ネットワーク会員名簿
第13回日本自費出版文化賞募集要項


前書きなど

■雑草のごとき伝統へ
 中山千夏(NPO法人日本自費出版ネットワーク代表理事)

 今年も『自費出版年鑑』を刊行することができました。関係各位に深く御礼申し上げます。
 おかげさまで日本自費出版文化賞は、第12回、12年目を無事、迎えました。
 12年といえば干支の一巡、干支といえば、私、昨年、還暦を数えました。思えば、人生の5分の1を、日本自費出版文化賞とともに過ごしたことになります。なんだか感無量です。自費出版ネットワークの御神輿役も5年目となりました。
 ところで、私には名刺を持つ習慣がありませんでした。
 仕事がら、顔が名刺、という事情もありましたが、一種の趣味でもありました。学生運動華やかで、なんにつけても反体制がカッコよかったあの時代、名刺の授受をいやがる傾向が、若者にあったのを覚えておられるでしょうか。私もその種族。名刺はただ因習的な虚礼に見えて、年賀状ともども、かかわらないことに決めました。
 年賀状廃止はいまも続けています。若い時同様、虚礼廃止と郵便混雑の回避、それが、なんにつけても怠け者で筆不精な私の、格好の言い訳になっています。ひとの交流におけるその利点や、郵政事業への貢献、それが市場にもたらす活気、などについても知るようにはなりましたが、無視を決め込んでいます。
 しかし、名刺は、時々ではあるけれど、持つようになりました。ただし一種だけです。自費出版ネットワークの名刺です。
 文化賞関係の会合では、名刺をいただくことが多いのです。ずっと、いただきっぱなしですませてきましたが、代表理事になった時、いただくばかりではどうも申し訳ない気がして、名刺を作りました。以来、名刺をいただくと、待ってましたとばかりに、こちらも名刺をお返しするようになりました。ケータイと同じで、つい持ち忘れ、出し忘れすることも多いのですが。
 そして、ほかでも、機会があれば、ネットワークの名刺を差し出しています。なんといっても、私が理事に就任した第一の目的は、ネットワークの存在をなるべく広く知っていただくことにあるのですから。趣味などにこだわってはいられません。
 それにしても、すべからく伝統には、どこか雑草のようなたくましさがあるものだ、と感心します。たしかに、名刺は、多人数と交流する現代人にこそ役立つツールだといえます。物覚え力に問題のある老人社会にも、もってこいのツールかもしれません。だから、少々の反発などなんのその、ますます盛んになって外国にまで広まっているのでしょう。
 自費出版文化も名刺のようにはびこり生き残るようにと、願わずにはいられません。特に今年、顕彰された作品には、儲けを主眼とする商業出版社会では、決して結実することはなかっただろう、自費出版があったればこそ、みごと実ったのだ、というすばらしい作品が多くありました。自費出版文化の大切さ、それを守り育てようとするネットワークの存在意義を、改めて確信した次第です。
 驚異的な不景気の風はネットワークにも吹きつけています。メンバーの仕事の先行きが思いやられます。
 しかし、ある意味ではこの不景気は、金儲け主義の当然の帰結でしょう。元来、それとは無関係なわれわれの事業は、案外、この時代に強いかもしれません。そう信じて、自費出版文化が、雑草のごとき伝統へと成長する未来を目指して、進みましょう。
 みなさん、今後もよろしくご同行くださいませ。

版元から一言

自費出版に関する日本で唯一の年鑑。『納棺夫日記』発行元、桂書房の勝山敏一氏によるエッセイは必読です。

著者プロフィール

NPO法人日本自費出版ネットワーク  (エヌピーオーホウジンジヒシュッパンネットワーク)  (企画

1996年に社団法人日本グラフィックサービス工業会の会員有志が設立し、2004年にNPO法人化。日本自費出版文化賞の運営、日本自費出版フェスティバルの開催、自費出版アドバイザーの育成・研修・認定制度の運営等を行っている。

サンライズ出版  (サンライズシュッパン)  (編集・発行

昭和40年代から自費出版を手掛け、自費出版ネットワークの設立に参画。2002年から毎年『自費出版年鑑』を編集・発行。国友伊知郎著『北近江 農の歳時記』は第5回大賞を受賞。『びわ湖検定公式問題解説集』(正・続)発売元。

上記内容は本書刊行時のものです。