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マン・レイ 軽さの方程式
- 初版年月日
- 2018年6月20日
- 書店発売日
- 2018年6月20日
- 登録日
- 2018年5月25日
- 最終更新日
- 2018年6月14日
書評掲載情報
2018-08-11 |
朝日新聞
朝刊 評者: 横尾忠則(美術家) |
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紹介
ダダイスム、シュルレアリスムなど20世紀の華々しい芸術運動に参加したひとりとして理解されてきたマン・レイ。しかし、そうした時流を超越して自身の作品が永遠に存在し続けることを彼は強く意図していた。絵画、写真、オブジェ、映画など多彩な媒体のあいだを行き来し、現代美術の問題を顕著な形で体現する芸術家マン・レイを再定義する。
目次
序論 7
1部 マン・レイの非芸術的活動 15
1章 モード写真 ――境界の芸術家 16
2章 ポートレート写真 ――芸術界への参入のための戦略 48
2部 シュルレアリストとしてのマン・レイ受容 77
1章 シュルレアリストの写真理解 78
2章 写真キャプションとしてのシュルレアリスム 107
3部 芸術の価値基準 ――フランス・ドイツ・アメリカのモダニズムとポストモダニズム 131
1章 一九二〇・三〇年代のマン・レイの写真についての記事を通してみるフランス型モダニズム 132
2章 マン・レイのレイヨグラフとモホリ=ナジのフォトグラムの比較から考察するドイツにおけるモダニズム 154
3章 一九七〇年代以降のマン・レイの再評価からみるアメリカ型モダニズムとポストモダニズム 174
4部 マン・レイにおける芸術の価値基準 193
1章 永続する作品 ――映画作品とモード写真をやめた理由 194
2章 一九六〇年代の作品を永続させる方法 ――一九六六年の大回顧展にみる歴史化の拒否 216
3章 一九七〇年代の作品を永続させる方法 ――晩年のレプリカ制作と「アルファベット」三部作 248
5部 結論 美術史におけるマン・レイの位置づけ ――抽象と具象のトランス・アトランティック 291
あとがき 323
――――
註 1
参考文献 39
引用図版出典 54
上記内容は本書刊行時のものです。