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障害者と表現活動 川井田 祥子(著) - 水曜社
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障害者と表現活動 (ショウガイシャトヒョウゲンカツドウ) 自己肯定と承認の場をはぐくむ (ジココウテイトショウニンノバヲハグクム)

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発行:水曜社
A5判
176ページ
並製
価格 2,200円+税
ISBN
978-4-88065-482-9   COPY
ISBN 13
9784880654829   COPY
ISBN 10h
4-88065-482-5   COPY
ISBN 10
4880654825   COPY
出版者記号
88065   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年3月25日
書店発売日
登録日
2020年2月10日
最終更新日
2022年8月4日
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紹介

表現活動を通じて、自らの価値を発見し、他者と社会から承認を得ることによって
“ 生きる場 ”を取りもどす

イギリスの障害者運動の歴史、東京五輪・パラリンピックがモデルとするロンドン2012のアンリミテッド・プロジェクトをふり返り、社会的排除が社会問題として注目される世界的動向や背景を考察。
経済的価値のみならず、新しい社会的価値を創出する途を示す。

目次

はじめに

第1章 社会的排除の克服に求められる“ 承認” と“ セルフエスティーム”
1.社会政策に求められる承認
2.社会的排除/包摂と就労、承認の関係
3.セルフエスティームとwell-being
4.社会連帯経済という選択肢
5.イタリアの社会的協同組合
6.イタリアの精神医療改革と演劇
7.創造都市ボローニャと演劇
8.アルテ・エ・サルーテ劇団の実践
9.プロセスをともに経験することから

第2章 アンリミテッドとイギリスの障害者アート・ムーブメント
1.イギリスの文化政策の転換
2.ロンドン五輪文化プログラムへの期待
3.アンリミテッドとは
4.ロンドン五輪後のアンリミテッドの展開
5.障害観の転換をめざすシェイプ
6.芸術家を支えるアーツアドミン
7.ロンドン五輪で何を伝えるのか
8.イギリスにおける障害者運動と障害者アート・ムーブメント
9.公的支援が行われるようになった背景

第3章 福祉well-being に必要な表現活動
1.社会政策が変遷していった背景
2.ケインズの構想した社会
3.創造的な定常期への移行を
4.労働観の変遷
5.近代の労働が生み出した“ 障害者”
6.日本における70 年代以降の社会保障の変化
7.日本の障害者雇用政策のあゆみ
8.自己に対する肯定的な感覚こそ
9.一人ひとりの潜在能力を発揮する契機となる表現活動:片山工房(神戸市)
・障害者との出会いがもたらしたもの
・表現活動は能動的になれるツール
・「待つ」ことからのはじまり
・なんのための表現か

第4章 文化基盤型社会的企業を志向する福祉施設の取り組み
1.社会的企業とは
2.存在の肯定がもたらす仕事:カプカプ(横浜市)
・“ ザツゼン” によって伝えたいこと
・関係を変え「働く」を問い直す装置
・地域にひらく意味
・さまざまに表現できる豊かさを
・生きづらさは誰にでもあるからこそ
3.働くことは他者に喜んでもらえる権利:アートセンター画楽(高知市)
・健常者文明を問い直す
・デザインと福祉に共通するもの
・労働は価値創造があってこそ
・支援とは何か
・愉快な交流がひらく可能性
4.一人ひとりの個性を発酵させる仕事:ぬか つくるとこ(岡山県都窪郡)
・成功も失敗もできる場所をめざして
・既存の福祉からの脱却をめざして
・視点を変えて仕事を創出
・スタッフも仕事を楽しめる施設に
・子どもにも必要な居場所
5.仕事とは人や社会に対して働きかけること:スウィング(京都市)
・“ まとも” からの解放
・表現の枠を広げる
・働くことの目的はひとつではない
・失敗する権利の保障
6.文化基盤型社会的企業とwell-being

第5章 誰もが承認を得られる包摂型社会を
1.アンリミテッドが構想された背景と今後
2.日本の近年の動向
3.文化政策の深化によって包摂型社会への移行を

おわりに

著者プロフィール

川井田 祥子  (カワイダ サチコ)  (

鳥取大学地域学部教授。大阪市立大学大学院創造都市 研究科博士(後期)課程修了・博士(創造都市)。文化経済学会〈日本〉理事、日本文化政策学会理事。大阪市立大学都市研究プラザ特任講師などを経て現職。NPO法人都市文化創造機構の理事・事務局長も務め・(2007~2018年)創造都市・創造農村をめざす自治体やNPO等のプラットフォームとなる「創造都市ネットワーク日本(CCNJ)」設立にも携わった。著書に『障害者の芸術表現』(水曜社)『創造農村』(学芸出版社、共編著)など

上記内容は本書刊行時のものです。