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禅の風 第48号
観音 慈悲を生きる
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年8月15日
- 書店発売日
- 2019年8月22日
- 登録日
- 2019年6月13日
- 最終更新日
- 2019年8月16日
紹介
南無観世音菩薩――。
一心にその名を唱え、心に念じたなら、
観音菩薩がそれを聞き、どんな苦しみも取り除いてくれる。
ときには姿を変え、どこへでも赴いて行くという。
今も人々は「かんのんさま」と呼んで親しみ、
健康、長寿、立身、富貴に至るまで、さまざまな願いをかける。
こうして「現世利益のほとけ」という印象が強い観音菩薩だが、
曹洞宗の高祖道元禅師や太祖瑩山禅師も、
深い観音信仰を持っていたといわれる。
観音とは、どのような存在なのだろうか。
目次
【特集】観音 慈悲を生きる
*監修:監修:千葉公慈(駒沢女子大学人文学部教授)
観音、観世音とは何か
一心にその名を称えよ
あらゆる姿に変化する
心から怖れを取り除く
観音菩薩がいる山
観音菩薩に祈った玄奘の旅
観音信仰の伝来
コラム・観音菩薩が見られるお経
六観音・七観音
三十三観音
道元禅師と観音菩薩
瑩山禅師と観音菩薩
表紙のお寺 仏海山大船観音寺
【特集特別企画】
子どもたちのためにできること
「自立」を促す児童養護施設 円福寺愛育園
【特集関連企画】
描かれた観音菩薩
*監修 山下裕二 明治学院大学文学部教授
観音菩薩は、古くから数多く描かれてきた。
それだけに時代ごとの名作がいくつも存在するが、ここでは室町時代以降の傑作を三点取り上げ、その見どころを紹介したい。
詣 禅寺を訪ねる
仏徳山興聖寺――道元禅師初開の道場
宇治川の清流を見下ろす仏徳山(大吉山)の麓。
仏徳山興聖寺は、観音導利興聖宝林禅寺ともいい、高祖道元禅師が宋からの帰国後初めて開いた日本初の本格的な禅の修行道場であった。
多くの僧が集うも、道元禅師が越前へ移って後、衰退と廃絶を経験したが、移転と再興を果たし、曹洞宗の専門僧堂として、雲水たちは、今も変わらぬ修行生活を送っている。
上記内容は本書刊行時のものです。