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談 no.109 西田 亮介(著) - 公益財団法人たばこ総合研究センター
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談 no.109 (ダン ヒャクキュウ) 〈ポスト真実〉時代のメディア・知性・歴史 (ポストシンジツジダイノメディアチセイレキシ)

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B5判
82ページ
並製
定価 800円+税
ISBN
978-4-88065-416-4   COPY
ISBN 13
9784880654164   COPY
ISBN 10h
4-88065-416-7   COPY
ISBN 10
4880654167   COPY
出版者記号
88065   COPY
Cコード
C0310  
0:一般 3:全集・双書 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年7月
書店発売日
登録日
2017年5月31日
最終更新日
2017年7月7日
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紹介

〈ポスト真実〉時代のメディア・知性・歴史

これまで、メディアは私たちのリアリティをつくるものとして論じられてきた。情報がメディア=媒体と一体となってリアリティなるものを構築していると思われてきたのである。一方、トランプ大統領の出現により、メディアに流れる情報の信頼性が大きく毀損されたと考えられる。情報が小分けになるソーシャルメディアとそれを可能にしたスマホ。「真実」が存在するという実感がすでにうすれはじめているのだ。

このような事態に対して、「ポスト真実」「ポスト・トゥルース」といった言葉で現代の状況を捉えようとする見方が出てきた。客観的な事実が必ずしも重要視されない時代になったというのだ。

今こそ、メディアとの付き合い方を考え直さなければならないのではないか。メディアの歴史を研究してきた諸研究者を中心に、メディアおよびジャーナリズムの歴史を紐解きながら、メディアの現在、メディウムそのものの未来を考察する。

目次

・「ポスト真実〉とメディア・リテラシーの行方」
西田亮介:東京工業大学リベラルアーツ研究科教育院准教授 「政治についての情報はよく吟味せよ」というメッセージそのものに実効性はないと言い切る識者が見る、現代の情報と大衆社会の関係。

・「デジタル社会の変容と〈ポスト真実〉」
飯田豊:立命館大学産業社会学部現代社会学科准教授
〈ポスト真実〉の時代は、真実が語られないのではなく、むしろ多くの真実が語られすぎる時代である。このパラドックスは、デジタル社会が胚胎したものだ。ポスト真実とはいかなる事態なのか、デジタル社会およびメディア環境の変容から考察する。

「〈ポスト真実〉…日本語の特性とジャーナリズムから考える」
武田徹:専修大学文学部教授
日本語の人間関係性依存の危うさに気付かず、その土壌の上にソーシャルメディアを受け入れる日本人。共感の共同体が二重に上書きされ,両者の振幅が合えばポスト真実化は一層加速するだろう。そこにあるのは一億総トランプ化だ。

著者プロフィール

西田 亮介  (ニシダ リョウスケ)  (

1983年京都府生まれ。慶応義塾大学政策・メディア研究科博士課程単位取得退学。現在、東京工業大学リベラルアーツ研究科教育院准教授。 著書に『不寛容の本質』経済界新書、2017、『メディアと自民党』角川新書、2015、『ネット選挙 解禁がもたらす日本社会の変容』東洋経済新報社、2013他。

飯田 豊  (イイダ ユタカ)  (

1979年広島県生まれ。東京大学大学院学際情報府学際情報学専攻博士課程単位取得退学。現在、立命館大学産業社会学部現代社会学科准教授。専門はメディア論、メディア技術史、文化社会学。著書に、『テレビが見世物だったころ 初期テレビジョンの考古学』(青弓社 2016)、共著書に『メディア技術史 デジタル社会の系譜と行方』(北樹出版 2013)、他。

武田 徹  (タケダ トオル)  (

1958年東京都生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士課程単位取得退学。現在、専修大学文学部教授、ジャーナリスト。専門は、メディア社会学、ジャーナリズム論。著書に、『なぜアマゾンは1円で本が売れるのか ネット時代のメディア戦争』新潮新書、2017、『日本ノンフィクション史 ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで』中公新書、2017、『日本語とジャーナリズム』晶文社、2016、『流行人類学クロニクル』(サントリー学芸賞社会風俗部門賞)日経BP社、1999、他。

上記内容は本書刊行時のものです。