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サーカディアンリズムと睡眠 千葉 茂(編集) - 新興医学出版社
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サーカディアンリズムと睡眠 (サーカディアンリズムトスイミン)

医学
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B5判
縦257mm 横182mm 厚さ10mm
重さ 460g
196ページ
定価 5,500円+税
ISBN
978-4-88002-777-7   COPY
ISBN 13
9784880027777   COPY
ISBN 10h
4-88002-777-4   COPY
ISBN 10
4880027774   COPY
出版者記号
88002   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年7月20日
書店発売日
登録日
2018年6月22日
最終更新日
2018年6月29日
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紹介

人は通常、朝に目覚め、夜に眠るなど、地球の昼夜変化に合わせた生活を営んでいる。この地球の自転周期に合った約24時間周期のリズム“サーカディアンリズム”は睡眠・覚醒のほか、血圧や神経活動、ホルモン分泌などにもみられ、生命活動を営むうえで重要な役割を担っている。
サーカディアンリズム睡眠・覚醒障害により、睡眠・覚醒リズムが、ほかの生体リズムや昼夜の環境変化からずれてしまうと、不眠や日中の眠気などの心身の不調が起こり、さらには不登校や重大な事故を引き起こす可能性もある。
本書はサーカディアンリズム発振のメカニズムや、サーカディアンリズム睡眠・覚醒障害の検査・治療、さらにはサーカディアンリズムを利用した時間治療までを網羅している。最新の知識・情報を「サーカディアンリズム」と「睡眠」のエキスパートが丁寧に解説した。

目次

第1部 ベーシックリサーチ
 1 概日時計と睡眠・覚醒リズム  (本間研一)
  1. ヒトのサーカディアンリズム/フリーランリズム
  2. リズム同調
  3. サーカディアンリズムと睡眠の発達と老化
  4. まとめ

 2 サーカディアンリズム睡眠・覚醒障害の中枢神経機構  (本間さと)
  1. サーカディアンリズム発振の分子機構
  2. 生物時計を構成する多振動体と階層性
  3. サーカディアンリズム睡眠・覚醒障害の分子・細胞メカニズム
  4. まとめ

第2部 クリニカルリサーチ
 1 現代社会と睡眠  (千葉 茂)
  1. 睡眠は必要なのか ─断眠実験は語る
  2. 現代の日本社会と睡眠障害

 2 診断・治療をめぐって
  ①基礎知識─睡眠・覚醒の神経機構  (千葉 茂)
   1. 睡眠・覚醒の実行系
   2. 睡眠と覚醒が出現するタイミングの決定
   3. 睡眠・覚醒に関与する物質
  ②睡眠障害の検査法  (黒須結唯、千葉 茂)
   1. 睡眠評価法
   2. 睡眠ポリグラフィ(Polysomnography:PSG)
   3. 身体的検査法
  ③睡眠障害の分類と診断  (千葉 茂)
   1. 睡眠障害の国際分類
   2. サーカディアンリズム睡眠・覚醒障害
   3. 診断をめぐって
  ④治療  (千葉 茂)

 3 サーカディアンリズム睡眠・覚醒障害の疫学  (土井由利子)
  1. 疾病分類と評価方法
  2. 主な疫学研究
  3. まとめ

 4 サーカディアンリズム睡眠・覚醒障害の各病型 (北島剛司)
  1. 睡眠・覚醒相後退障害(delayed sleep-wake phase disorder:delayed SWPD)
  2. 睡眠・覚醒相前進障害(advanced sleep-wake phase disorder:advanced SWPD)
  3. 不規則睡眠・覚醒リズム障害(irregular sleep-wake rhythm disorder:irregular SWRD)
  4. 非24時間睡眠・覚醒リズム障害(non-24-hour sleep wake rhythm disorder:non-24-hour SWRD)
  5. 交代勤務障害(shift work disorder)
  6. 時差障害(jet lag disorder)
  7. 特定不能なサーカディアン睡眠・覚醒障害(circadian sleep-wake disorders not otherwise:NOS)

 5 サーカディアンリズム睡眠・覚醒障害と精神疾患  (田ヶ谷浩邦)
  1. 睡眠障害国際分類におけるCRSWDの分類と診断の変遷
  2. CRSWDと精神疾患との関連を検討する際の限界
  3. CRSWDにおけるうつ状態・うつ病
  4. 精神疾患におけるサーカディアンリズム指標異常
  5. 時計関連遺伝子と精神疾患との関連
  6. まとめ

 6 子どものサーカディアンリズムと睡眠
  ①発達に伴うサーカディアンリズムと睡眠  (谷池雅子)
   1. 1日単位の睡眠の変化
   2. 睡眠時間の経時的変化
   3. サーカディアンリズムの発達
  ②子どもにみられるサーカディアンリズム睡眠・覚醒障害  (松澤重行)
   1. 分類・症状
   2. サーカディアンリズム睡眠・覚醒障害の発症に関連する要因
   3. 慢性疾患や障害のない小児のサーカディアンリズム睡眠・覚醒障害
   4. 神経発達障害─神経系の慢性疾患や障害のある子どものサーカディアンリズム睡眠・覚醒障害
   5. 身体疾患、精神疾患をもつ子どものサーカディアンリズム睡眠・覚醒障害
   6. 診断
   7. 治療

 7 高齢者のサーカディアンリズムと睡眠
  ①サーカディアンリズムと睡眠の加齢変化  (三島和夫)
   1. 生物時計機能の加齢変化
   2. 睡眠構築の加齢変化
   3. 早寝早起きがさらなる朝型化を招く
   4. サーカディアンリズムと睡眠とのかかわり
  ②認知症・せん妄の睡眠障害  (田村義之、千葉 茂)
   1. アルツハイマー病(Alzheimer disease : AD)
   2. アルツハイマー病以外の認知症
   3. せん妄
   4. 治療
   5. まとめ

 8 サーカディアンリズムと身体疾患  (三浦 淳)
  1. 生体機能の日内リズム
  2. 生体リズムと身体疾患
  3. 時計遺伝子による生体リズムの制御機構
  4. 時計遺伝子と疾患との関連
  5. 実験動物を用いた研究
  6. 時間治療
  7. まとめ

著者プロフィール

千葉 茂  (チバシゲル)  (編集

旭川医科大学医学部 教授

本間 研一  (ホンマケンイチ)  (編集

北海道大学 名誉教授

上記内容は本書刊行時のものです。