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母と娘の物語
戦後オーストリア女性文学の《探求》
発行:松籟社
四六判
192ページ
上製
定価
2,400円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年2月28日
- 書店発売日
- 2022年3月15日
- 登録日
- 2022年3月2日
- 最終更新日
- 2022年4月6日
紹介
家父長制やカトリックの遺風が温存された第二次大戦後のオーストリア。保守的な価値観に支配された「言葉の壁」にぶつかりながら、女性作家たちはどのような言葉を紡ぎ出し、そして何をめざしたのか。彼女たちの文学における《探究》に迫る。
目次
第一章 家父長制社会の共犯者としての主婦─マルレーン・ハウスホーファー「ステラを殺したのはわたしたち」、『屋根裏部屋』
第二章 娘時代の教育の代償─マルレーネ・シュトレールヴィッツ『誘惑。』、ブリギッテ・シュヴァイガー『海の水はなぜからい』、ヴァルトラウト・アンナ・ミットグチュ『体罰』
第三章 女性の言葉(声)の獲得をめざして─インゲボルク・バッハマン『マーリナ』、「ウンディーネ去る」
第四章 家父長制度に抗って書く─エルフリーデ・イェリネク『ピアニスト』、『欲望/快楽』
第五章 母を問いつめる娘─エリーザベト・ライヒャルト『二月の影』、『悪夢』
余録 現代オーストリア文学小史
上記内容は本書刊行時のものです。